私が青春時代に読んだ本の中で愛読書と呼べるものは
それほど多くないが、五木寛之氏の「青春の門」はまさし
くわたしの愛読書であった。
多くの方々もそうであったと思う。
週刊現代に連載されたものが単行本として1970年
(昭和45年)に「青春の門 筑豊編」として刊行されて
から今年で50年になる。
それが、今年、シリーズの第9部として「新 青春の門
漂流編」が新刊書として刊行されたことを新聞で見か
けたときには、大変驚くと共に目を疑ってしまった。
私の記憶のなかでは、1980年(昭和55年)に「第6
部再起編」の刊行で途絶えたものと思いこみ、続編の
刊行はないものと諦めていたのである。
小説などは、ほとんど新刊では買わない私だが、この本
だけは何も考えずに、新刊を購入した。何回も読み返
す訳ではないのに、書棚に保管している。
556ページを一気に読んでしまったが、昔、五木先生
が、10年間に12冊のシリーズを書き上げた時に傾け
たであろうこの本に対する情熱は、些かも衰えておられ
ないように感じられた。先生は今年87歳のはずで、衰え
ない執筆意欲と作品に傾ける情熱に敬服の一言。
迂闊だったが、青春の門は全巻持っているものと思って
いたがそうではなかった。調べると第7部「挑戦編 上
下」と第8部「風雲編 上下」が蔵書にはない。第7部は
1993年(平成5年)、第8部は第7部刊行から23年の
時を経て2016年(平成28年)に刊行されていた。
第6部の結末がどうであったのか、記憶は定かでないが、
第7部と第8部を飛び越えて、第9部を読んだ事になる。
蔵書から欠落している第7・8部を購入しようとネット
で調べると、第7部は中古で上巻は1200円程度とな
っているものの、下巻が4000円代〜7000円代の
値がついていた。第8部は刊行して3年程度なので、
新刊書で手に入りそうであるが、全巻新刊書で揃えたい
気持ちはあるが、そこまでお金をかけなくても文庫で
いいかなと思い直している。
何れにしても、また、青春の門の世界に浸れる楽しみが
増え、思いがけず嬉しい限りである。
新 青春の門
私の蔵書
青春の門、映画にもなり、TVでも何度か放映された記憶が有ります。ただ自分は幼過ぎて難しくて意味が解らず・・・?って、感じでした。ごく最近まで発刊されてたなんて知らなかったです。
青春の門の本を前にワクワクされてるおやじさんの姿が見えるようです。この記事の文字が躍ってるように見えます(^^)
読書家ではありませんが、青春の門は存じております。
有名ですね。
北のはげおやじさんにとっては、特別のものだということがよく分かります。
全部が揃うといいですねー。
決して傑出した才能など持ち合わせていない主人公が、時代の波にもまれながらも、何かを求めてさまよう生き方に共感する部分があって、好きでした。
欠落している部分は、文庫で済まそうかとも思いましたが、第7部はヤフオクでみつけ、第8部は新刊で購入することに決めました。
私はあまり本は読まないのですが
映画であった事はよく覚えてます。
第9部まであるとは全く知りませんでした。
そう言えば◯◯編て書いてありましたね。
(^◇^;)
本棚の写真見れば大分揃っているので
全巻持っておきたくなりますよね。
しかし一部はプレミア?高いですね。
私は一時期、司馬遼太郎に凝って
歴史ものをずいぶん読みました。
今は、池井戸潤に凝っていて
現代ものを読んでいます。
もちろん文庫本ですよ(^^;)。
作家は87歳ですから、きっと完結しないでおえることになると思われますが、今後も楽しみたいと思っています。
信介が、どのようになっていくのか、とっても気になっています。
長編小説の場合、登場人物を覚えるのが大変です。
山岡宗八の「徳川家康」は全26巻だったので、覚えきれませんでした。(笑い)
五木寛之さんの「青春の門」は大河小説となりましたね。
近年、その連載が再開されたのも存じておりました。
青春の門は、中学生の頃よより筑豊編と自立編しか読んだことはありませんが、
映画も見に行きましたよ。
長編作品となった今、どうなっているのか知りたいところではありますが、
なかなか本を読む機会がないです。
青春の門と言えば小説は読んだことないので
映画の大竹しのぶさんと山崎ハコさんの「織江の唄」
だけが印象に残ってます。
これだけの読書意欲があればまだまだボケることはなさそうですね~
朝から失礼しました(笑)
文章は、最盛期の勢いを失ってはいないようです。
主人公の考えに共感できる部分が沢山あって、虜になりました。