涙と笑いのHIV奮闘記II

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
歳のせいか治療の副作用のせいか忘れ物がひどいんです。

松竹座七月大歌舞伎昼の部

2016-07-17 22:00:00 | 古典芸能

今日も行ってきました、七月大歌舞伎@松竹座。

今日は昼の部。

昼の部の演目は

「小さん金五郎」「夕霧名残の正月」「与話情浮名横櫛~木更津海岸見染の場、赤間別荘の場、源氏店の場」

 

「小さん金五郎」
 金五郎    鴈治郎
 芸妓小さん   孝太郎
 太鼓持六ツ実は木津屋六三郎 亀鶴
 芸妓お糸   児太郎
 女髪結いお鶴 吉弥
 広瀬屋新十郎 錦之助

いかにも上方歌舞伎の「和事」の演目ですね。
大店のボンボンや地位の高い使用人が 遊女や芸妓にいれあげて、家や店の金を使い込んで勘当される。
その後許されてハッピーエンド、あるいは心中する、そんなストーリー。

そのボンボンは木津屋の六三郎。
お崎という許嫁がありながらお糸という芸妓に入れ込み、家宝の茶入れを五十両で質に入れてしまって勘当され、
今は 太鼓持ちの六ツ八となっています。

たまたま大阪天王寺近くの安井天満宮で六ツ八とお糸とが出会い、お崎もやってきて。
そこに金五郎がやってきて六ツ八とお崎を一緒にさせようとしたり、金五郎を好きなお鶴がやってきて、
もうごちゃごちゃ。
お崎は金五郎を、お糸は小さんを味方につけて六ツ八と一緒になろうとするのですが、
この金五郎と小さんは以前に何やらあったようで。

結局最後の場面は、金五郎💛小さん、新十郎💛お糸、六三郎💛お崎という三組のカップル成立。
のこさえたお鶴がこの恨み・・・ 

笑いあり、いろいろな入れ事があり、なかなか楽しめました。

 

「夕霧名残の正月」
 藤屋伊左衛門  藤十郎
 扇屋夕霧    雀右衛門
 扇屋三郎兵衛  友右衛門
 扇屋女房おふさ  秀太郎

これまた上方の和事。
伊左衛門は豪商藤屋の若旦那。
夕霧に入れ込んで放蕩したために勘当されています。
「廓文章」では正月に紙衣を着た伊左衛門がやってきて、亭主の情けで病み上がりの夕霧と会うことができる。
素直に喜べばいいものをじゃらじゃらじゃらじゃらして埒があかない。
そこへ勘当が解けたと、藤屋から身請けの金が届く、めでたしめでたし、ということになるのですが。

ところがこの話では夕霧が既に病気で死んで七七日(四十九日)に伊左衛門がやってくる。
一人になった伊左衛門のもとに死んだはずの夕霧が現れ、
さいごには夕霧は花道のすっぽんの中に消えてゆきます。


「与話情浮名横櫛」
 与三郎     仁左衛門
 お富      雀右衛門
 鳶頭金五郎   橋之助
 番頭藤八    松之助
 赤間源左衛門  團蔵
 蝙蝠安     歌六
 和泉屋多左衛門 梅玉

もう有名な演目ですね。

春日八郎の「お富さん」という歌でも有名だし、

「粋な黒塀見越しの松に 仇な姿の 洗い髪
死んだ筈だよ お富さん 
生きていたとはお釈迦様でも 知らぬ仏の お富さん
エーサオー 玄治店(げんやだな)

過ぎた昔を 恨むじゃないが 風も沁みるよ 傷の跡
久しぶりだな お富さん
今じゃ呼び名も 切られの与三よ これで一分じゃ お富さん
エーサオー すまされめえ」 

あの与三郎の名台詞でも有名。

え、御新造(ごしんぞ)んぇ、おかみさんぇ、お富さんぇ、いやさ、これ、お富、久しぶりだなぁ。」

しがねぇ恋の情けが仇
命の綱の切れたのを
どう取り留めてか木更津から
めぐる月日も三年(みとせ)越し
江戸の親にやぁ勘当うけ
拠所(よんどころ)なく鎌倉の
谷七郷(やつしちごう)は喰い詰めても
(つら)に受けたる看板の
疵が勿怪(もっけ)の幸いに
切られ与三と異名を取り
押借(おしが)り強請(ゆす)りも習おうより
慣れた時代(じでえ)の源氏店(げんじだな)
その白化けか黒塀(くろべえ)
格子造りの囲いもの
死んだと思ったお富たぁ
お釈迦さまでも気がつくめぇ
よくまぁお主(のし)ゃぁ達者でいたなぁ
安やいこれじゃぁ一分(いちぶ)じゃぁ
(けぇ)られめぇじゃねぇか。

仁左衛門、雀右衛門はそりゃあ、よかったですけど、
松之助、歌六がよかったですね。
松之助の滑稽さ、スケベさ
歌六の憎々しさ。 

今日の弁当は大阪鮨。

道頓堀の立体看板。

くくるさんの隣に別のたこ焼き屋AKATAKOができていて、
その隣に「伝説のすた丼」。

御堂筋沿いの金龍。道頓堀の金龍の方が派手ですけど。 

お土産はベイクドチーズケーキとチーズプリン。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿