国立国際美術館を出て、南へ。
土佐堀川沿いの道を東へ。
肥後橋辺りから堂島川の北に林立する高層ビル。
角が丸みを帯びたビルはフェスティバルタワー。
どんどん東へ向かうと日本銀行大阪支店、さらに御堂筋を超えると大阪市役所、中之島公会堂、そして東洋陶磁美術館。
日本銀行の近くに辛夷。
入り口正面にかかっていた「大阪市立東洋陶磁美術館」の幕の色が、青色から褐色に変わっています。
今開かれている特別展は「台北国立故宮博物院 北宋汝窯青磁水仙盆」展です。
展示されている青磁水仙盆は6点。
I.青磁無紋水仙盆 汝窯/北宋時代
現存する北宋汝窯青磁の中での最高傑作です。
乾隆帝がとりわけこの作品を好んだそうです。
II.青磁水仙盆 汝窯/北宋時代
III.青磁水仙盆 汝窯/北宋時代
汝窯水仙盆のなかでは最大サイズのもので、この大きさのものは伝世品ではこれ一点のみです。
IV.青磁水仙盆
台北故宮博物院像の水仙盆では唯一、その底に乾隆帝御製詩が描かれていない作品です。
V.青磁水仙盆 汝窯/北宋時代
これは大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する安宅コレクションの一つです。
北宋汝窯青磁の伝世品は、現在世界で90点余りが確認されており、そのうち二点が日本にあります。
もう一つは東京国立博物館にある、川端康成が所蔵していた青磁盤だそうです。
VI.倣汝窯青磁水仙盆 景徳鎮官窯/清時代
清朝の景徳鎮官窯に置いて作られた、Iの写し(模倣)。
宋代の青磁に対する憧憬、オマージュとして制作されたようです。
写真で見る色とはかなり色調が違いますね。
もうひとつ、特集展「宗磁の美」というのもやっていましたが、残念、もう閉館時間。
淀屋橋駅まで歩いて、自分は地下鉄御堂筋線で難波まで、そこから近鉄で、
相手は淀屋橋駅から京阪電車で帰ります。
地下鉄淀屋橋駅。
NHKの朝の連続ドラマ「ごちそうさん」で、め以子の夫・西門悠太郎が建築にかかわった地下鉄1号線。
これは今の地下鉄御堂筋線。
竹元さんが拘り、悠太朗もその実現に奮闘したアーチ型の天井とシャンデリア。
この駅にもそれが残っています。
その他、梅田、心斎橋駅にもその構造がのこっていますね。
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