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小説・鉄槌のスナイパー・一章・NOー(19)CG

2008-07-21 19:19:51 | 小説・鉄槌のスナイパー(第一章)
小説・鉄槌のスナイパー・一章・NOー(19)CG

「うん、あんなダニは生きていたってまた人に迷惑掛けて苦しむ人達が出るだけよ、いない方がいいわよね」。
「美保、もし警察があの二人の事でまた聞きに来たら知らない車に追っ掛けられて大浜まで逃げて行った事をそのまま話そう、それで左に曲がったら追って来なかった事にしようか」。
「そうね、警察だって馬鹿じゃないものね。敷地の信号から追われていた車の事は調べるでしょうから。変に嘘を言うより大浜公園まで逃げて左折したら追って来なかった事にしよう。それが真実だから、まさか私達があの二人をお掃除したなんて思わないでしょうからね」。
「お掃除は良かったな、懐に飛び込んだ方が警察は疑わないからな。それからレストランを出でからどうしてたって絶対聞かれるから、美保が車の運転の練習して街を走り回っていた事にして正直に話そう」。
「うん、分かった。それでバッチリだね」。
そして静岡から山梨と経て、白馬に入ったのは午前二時を回っていた。そして実家に着くと父が起きて待っていてくれた。
「全くお前と言う奴は、美保さんお帰り。疲れただろう」。
「いいえ、お義父さんこそ遅くまで済みません。母が宜しく伝えて欲しいと言っていました」。
「そうですか、荷物は明日にして今夜はもう休みなさい」。
私たちは大事な荷物だけ車から降ろすと部屋に入った。そして風呂に入るとベッドに入った。お休みのキスすると、話もそこそこに眠っていた。
そして翌朝、目を覚ますと美保は腕の中で眠っていた。そし枕元にあるリモコンでテレビを点けた。
すると八時のニュースが始まっていた。すると、静岡の海辺で起こった殺人事件のニュースが流れていた。
美保を揺すって起こすと、もう起きて聞いていた。
「始めに、静岡で発生しました殺人事件のニュースからお伝えします。本日未明、静岡県静岡市郊外の大谷海岸で射殺された二人の男性の死体が発見されました。静岡県南警察署の調べでは、此の二人は昨日の夕方、市内ホテルのレストランの支配人である、新田進一さん40才が、暴力団お断りと書かれた表示を無視し、来店した二人に入店を拒否した所、暴力を奮われ逃走した後、一時間後に死亡し、障害致死で探していた二人である事が分かりました。
二人は孰も至近距離から一発で首を打ち抜かれており、即死しだったと言う事です。
尚、殺害状況から二人を殺害したのはプロの仕業だと見ております。また、二人の車のトランクからは覚醒剤2キロが発見されており
二人は何物かと覚醒剤の取引の最中に話がこじれ、殺害されたものと警察では見ております。
殺害された二人の身元は所持していた免許証から、大坂市在住の暴力団、辻村連合の的場組み組員若頭、堀田俊也32才と、弟分の関野実30才である事が判明しました。また、殺害された二人は先週大坂府警から覚醒剤密売の容疑で全国に手配されていた事も判明しました。また詳しい事は目下調査中と言う事です。・・・」。
テレビを消した。美保はホッとした表情を浮かべていた。
「京平さん、これなら私達の事は疑われないね。まさかトランクに覚醒剤が入っていたなんて夢にも思わなかったね」。
「でも安心はできないぞ、例えそうであっても少しでも関連性があれば警察は調べに来るからね。打ち合わせ通り話すんだよ」。
カーテンを開けると、梅雨の合間の晴れ間が覗いて真っ青な空が広がっていた。
美保はブラを着け、Gーンズのショートパンツにフィラのロゴの入った真っ白なTシャツに着替えた。私もまたペアのTシャツにG~ンズをはいて食堂に行った。
すると、宿泊客は既に食事を済ませ、両親と従業員たちはお茶してた。
母は私達を見ると厨房に行った、美保はその後を追うように厨房に入ると、笑い声が聞こえ、覗くと二人で食事の支度をしてくれていた。
「もっと寝てれば良いのに。美保さん、良く眠れたかね」?
「はいお義父さん、皆さん今日からお世話になります。何も分かりませんので宜しくお願いします」。
「若奥さん、いまも社長とその話をしていたんです。私達こそ宜しくお願いします」。
チーフの飯島貞雄は椅子から立ち上がり、従業員を代表して美保に頭を下げた。すると七人全員が立って頭を下げた。
美保は暖かい眼差しに感激したのか、目に一杯に涙を浮かべて頭を下げていた。
「皆んな、夕べも話したように二十四日の木曜日は二人の結婚式をペンション挙げてしますから。宜しく頼むよ」。
父は私を事務所に呼んだ。私は美保と事務所に行った。
「京平、美保さん。仮祝いでなくて結婚式にしたからね。食事を済ませたら二人松本へ行って指輪を買って来なさい。
私の知り合いの貴金属店は知っているね、もう話してあるから」。
そう言うと父は分厚い封筒を差し出した。それが金だと言う事は直ぐに分かった。
「父さん有り難う、でも自分の貯金で買うから良いよ。そのつもりでちゃと貯金もしてあるから」。
「そうか、じゃあそうしなさい。美保さん大きいのを買って貰いなさい。それから婚姻届の用紙と書類は役場から貰って来てあるから。美保さん、夕べ京都のお母さんから電話を貰いましたよ。娘の事を宜しくって、それから一日も早くお父さんを説得して会いに行きますからって」。
「はい、済みません。父は頑固なものですから」。
こうして私と美保は食事を済ませ、松本に出掛けた。そして父の知り合いの宝石店に行くと結婚指輪とダイヤの指輪を注文した。
リングの裏には1998・6・24と、お互いのイニシャルの刻印した。
私はダイヤの指輪を美保の左手に嵌めた。美保は泣いていた。
そしてカードで一括払いで払い、白馬に帰った。
母と父は早速美保の指輪に気付いて冷やかしていた。美保は照れながら本当に嬉しそうだった。私はその笑顔が一番嬉しかった。
すると母が大きな箱を運んで来た。
「美保さん、此れ先程届いたの。お母さんから美保さんにって」。美保は驚きながらも梱包を解いた。そして開けた。
その中には純白のウェディングドレスとブーケ、そして冠が入っていた。美保は両手で顔を覆うとドッと泣いた。
「お母さん有り難う、私親不孝しているのに」。母はそんな美保の肩を抱いてそっと涙を拭いていた。NO-19


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2 コメント

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うっとり (パンドラ)
2008-07-21 20:18:32
綺麗ー!!頂きまーす。

ゴックンしちゃいましたよ。私も作ってみたいでーす。

宜しく先生。

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Unknown (ブルーハート)
2008-07-21 20:49:40
夢のトンネルみたい
ちょ~グッドです
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