エンターテイメント、誰でも一度は憧れる。

PCグラフィック、写真合成、小説の下書き。

小説・鉄槌のスナイパー・一章・NOー(42)&CG

2008-09-16 00:56:54 | 小説・鉄槌のスナイパー(第一章)
小説・鉄槌のスナイパー・一章・NOー(42)&CG

「小山、その位の金なら僕等で何とかなるぞ」。
「本当か!でも二人の金は借りられないよ。気持ちだけでいいよ」。
「小山さん、私達のお金だからお貸しするんです。それに主人の親友が困っているのに黙っていられません。役立てて下さい。ねえ京平さん」。
「うん、美保もこう言っているから。返済は少しづつでいいよ。利子なんか取らないから。同じペンションの経営者としてさ」。
「有り難う紺野、奥さん。じゃあちゃんと借用書と担保を付けるよ。返済計画書も作って計画を話す。それで判断してくれ」。
「分かった。じゃあそうしよう。美保、それでいいね」。
「はい、私も経営の事を色々教えて頂きたいですから。それにステキなペンションですもの」。
「捨てる神ありゃ拾う神ありだ。有り難う、助かるよ。これで銀行の奴等の顔を明かしてやる事が出来る。有り難う奥さん」。
「へえ、かましまへん。あっ、はい、どういたしまして」。
「やあ、いいですね京都弁は。おっとりしていて暖かみがあって。奥さん、無理に標準語なんかに治さない方が良いですよ」。
「へえ、おおきに。あれ~っアッハハハハ・・・」。
こうして美保の明るい笑い声が森に響き渡っていた。そして食事を済ませた二人はトランシーバーを借りてロッヂに戻った。
そして早速サイクリングの支度を始めた。服を脱いで下着姿になった二人は黒のロングパンツを履いて短パンを上にはいた。
美保はブラジャーを外し、スポーツブラに付け替え、ノースリーブのTシャツを上に着た。そしてソックスを履くとサイクルシューズの紐を緩めて履いた。
そしてペアで大きめのウエストポーチをバックから出し、財布とトランシーバーの本体を入れた。京平はペアの服を着るとブリーフケースを取り出して開けた。そして消音器を装着させ十二発の弾丸をカートリッチにいれると銃に入れて装填した。そして安全装置を掛け、ウエストポーチに入れた。
そして美保の銃も同じようにして美保に渡した。ずっしりした冷たい銃を手にし、淡々とウエストポーチに入れるとチャックを閉めた。
「美保、小山にはああ言ったけどトランシーバー壊れてないんだ。持ってきた無線機はどの電波でも拾う事が出来るから真田に持たせる。
美保の方は受信だけで送信のスイッチは切っておくからね。急用の時はこのボタンを押すと送信出来るから」。
「うん、このボタンね、分かった。それでどうやって真田に?・・・」。
「うん、電話で指示してサイクリングコースにあるベンチに置いておくよ。休憩しているように見せ掛けて近くで見てればいいさ。
それから僕は大きめのディーバックをしょってく。真田のバックが入るようにね。じゃあ今から車で狙撃現場を下見に行くから。そこへ車を置いてチャリを降ろす。それから、車の後ろのシートの下にライフルに弾を装填していつでも使えるようにしてバスタオルで巻いて隠してあるからね。
夕べ話したように僕が戻るより真田が引き返して来るのが早かったら美保が標的を」。
「うん、任せて。一発で仕留めて見せるから」。
「ライフルのカートリッヂに鉄鋼弾、炸裂弾、鉄鋼弾、炸裂弾と言うように交互に入れてあるからね」。
「うん、分かった。鉄鋼弾が先ね。あっ、雨よ!いつ曇ったのかしら全然気が着かなかった」。
「仕方ない計画は明日に延期にしよう。せっかく着替えたのにな」。
「うん、でもいいよ。京平さんと居られるんだもん」。
「僕もだ、この分だと止みそうにないから着替えて下見だけしようか」。
「うん、それより自転車部屋の中へ入れようよ、まだ一度も乗ってないんだよ、濡れちゃう」。
京平は車に走るとロッヂの前まで乗って来た。
そして自転車を降ろして部屋の中へいれた。二人は雨に濡れた自転車を丁寧に拭いていた。そして美保は別のタオルを持つと濡れた京平の髪を拭いていた。
すると、蒸し暑かった部屋も温度が下がり、二人は着替えてソファーに横になった。見上げると大きな天窓には雨が音を立て、弾けていた。
すると美保は京平に抱き着いてキスした。
「ねえ、小山さんこの音をなんとかしたいんじゃないのかな。確かに天気の良い日はいいけど、雨の日は最悪だもん」。
「うん、僕もいまその事を考えていた。それに目立たないいけど傷んでいる所があるからね。あの一億福祉施設へは半分になっちゃったけど良いよな」。NO42


最新の画像もっと見る

コメントを投稿