最近の出来事 R*** THAILAND 訪問 :
K井先生と 2003年からタイで事業を開始しているR社を訪問。 日本式の老人介護をタイでしようとしている。そういえば、2006年に広告を見たことがある。
当時は月3万5千Bで、日本のリタイア組をタイに呼んで、ケアー付のコンドーサービスを提供していた。この事業がどうなったか、聞きたかったのだが、日本で介護保険が始まったので、タイでリタイアーというのは元気なうちでの話だけで、病気されると帰国してしまうので、このサービスは成り立たなくなったらしい。
先月M大を連れて、CH社のS石さんをおたずねした時も、もう海外生活は40年にもなるS氏だが、歳を取ったら日本に帰ると言っていた。
意外だったが、タイでは医療費が高いので、当然なのかもしれない。がんにかかったら放射線治療など、一回何万Bもする。
Soi33/1でD.D Book Shopをされていた坂根光夫さんも、最期はタイだったが、大阪のがん検診センターで「日本で特にすべきこともないので、タイにお帰りになった方が良い」という病院からの勧めがあったそうだ。
タイ側のご家族は何もしない、ということに躊躇していて、有名病院で放射線治療を行ったのだが、その影響か、食道が硬直して、食べられなきなって、衰弱したように見えた。
結局2004年3月21日に亡くなられた。原因は肺せんがん、だった。 (肺の外側に癌ができる)
そんなことを想いだした。
私の父は2014年8月9日に亡くなったが、結局最後まで施設にも病院にも入ることなく、日曜日のお昼に家で亡くなったが、大変父らしい良い亡くなり方だったので、尊敬している。
大正15年生まれで、確か享年87歳だったのではないか。
R社の話だが、 その日本式ナーシングケアーサービス、ひと月60,000バーツだそうだ。
これをタイの方に理解してもらうのは相当大変なことだと思う。
まずお部屋は一応個室だが、部屋にバス・トイレがあるわけでは無く、怪我の内容にそもそも部屋が狭い。 (大きすぎると、例えばドアーまで歩く間に転んでしまうかもしれない)
タイの老人介護は「家で寝かしておくだけ」が幸せなことと思っているようなので、「施設で他者と有意義に過ごす」、という事をそもそも理解してもらいことは大変だと思う。
私の職場のP先生はすでに老人ケアーサービスの予約をしたそうで、K社でインターンシップをしているC野さんと、河井先生でその事情を聴きにきてもらった。
P先生の長女は医師で、米国での医師免許を持っている。次女は日本人と結婚されているので、そのような環境だと、老後、子供に迷惑を掛けたくない、という想いが強くて、タイ赤十字のホームを予約されたが、そこは現在300名もの予約待ちが出ているそうである。 死ぬまで看病してもらって、80万Bだそうである。
もっとも、ご主人は「俺はそんな老人ばかりの所に入りたくない、パッタヤでゴルフ三昧で暮らしたい」と、言っているそうだから、おそらく体が動けなくなった時の自分は想像出来ないのだろう。
SH社のS石さんの話などを聞いて、はて、自分はどうするべきかと考えたが、すでにたくさんの選択肢はない。
1. このままタイに居続け、田舎など、生活コストが安いところで暮らして、病気になったら一日待って国立病院で診てもらう。 ウドンタニーに住むU本氏がこれに近い。まだ、元気で人材派遣会社で働いているが、月一回、会社を休ましてもらって、国立病院で持病の薬をもらってくる。
おそらく、体がまあまあ動いて、病院に月一くらいで通う程度であれば、これでなんとかタイで生活できると思う。
2. どうしても、高度な医療を受けなければならないようになったら、日本の帰国する。
これは、周囲を見ても、そうせざるを得ないだろう。もし、タイで放射線治療を受けるだけでも一回数万Bである。
国立病院だったら、どのくらいになるのだろうか、、?