11月5日を皮切りに10社以上卒業生が就職した会社を訪ねた。
大手自動車会社2社
- タイで自動車販売のシェアーを争う2社を訪問したが会社によって違いがあって面白かった。大手なんて(特に自動車会社は)どこも同じかと思っていた。
その違いについては後述。インタビュアーをしてくださったのは長いこと人材育成に携わって来たY氏。
IT会社:学生は楽しく気楽にやっているように見えた。
どちらもタイの大手でお客さんのためにシステム開発などをしている。
プログラムの能力と同時に意外とコミュニケーション能力が必要とされていることが分かったが、日本語は全く使わない感じだった。(顧客が日本企業であっても、相手がタイ人なので)
中小商社
生産設備を扱う商社。技術的なこともお客さんと話さなければならない。日本語ビジネス学科の子が就職したが、彼らは全く技術・生産のことは勉強していない。
初めて知ったのだが、この学科には意外と理科系進学高校の子が入っていて、技術は会社で教えれば、何とかなるそうだ。
社長はお気に入りの2名をどこに行くにも連れているようで、学生も感謝していると思う。
裏腹に特に優秀な学生はせっかく中小企業に入ってもすぐやめてしまう。優秀な子ほどなんでも仕事が行ってしまい、会社にシステムが無いため負担に感じ辞めてしまうか、なんでも仕事を任せてくれてうれしいのだが先輩タイ人社員からやっかみをかって、辞めてしまった者もいる。T-Nの学生はいきなり日本語が話せるので、このようなタイ人間の人間関係で辞めてしまうということはよく聞く。
大商社:日本語より、英語で卒業生は悩んでいるようだ。ビジネス系の学科の学生は何か一つ得意な分野があるわけではなく、それが悩みのようだ。
何人もの学生にいろいろ話を聞いたが、まだ日系企業はタイの大学のことも、タイ人の学生の気質についても勉強していないようで、機会を造って会社と学生お距離を近づけないといつまでも人材不足に悩むことになるのではと思った。