はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

4周年

2006-09-08 23:09:14 | 杭州生活
杭州に来て、とうとう丸4周年を迎えてしまった…。

4年前の8月末に以前勤めていた大阪の会社を退職して、9月6日、一人で中国へと旅立った。
…と言っても中国自体は大学時代に短期留学もしていたし、社会人になってからも旅行で毎年のように来ていたので、そんなに緊張はしてなかった。

会社を辞めたのが8月末で、手続きと荷造りにバタバタと追われて、あっという間に出発の日を迎えてしまった。
また何をトチ狂ったのか、飛行機ではなく船で行こうと思い立ったため
当日は父が重い重いスーツケースをひっぱって阪急、地下鉄を乗り継ぎ、大阪南港まで見送りに来てくれた。上海まで48時間の長い船旅だった。

別に当時の生活に不満があったワケじゃない。
会社もまあ欲を言えばキリがないけど、いい上司や同僚にも恵まれてたし、仕事もそれなりに楽しかった。
ただ年齢的に大台を目前にして、自分の将来の方向性を考えたとき、
何の資格や能力があるワケでもなく、すごく打ち込める趣味があるワケでもなく(ん?)、まして結婚の予定なんかあるはずもなく…

なんとなく思っていたのは、小さい頃から続いていた中国との関わり(クサレ縁とも言うが)。
これからも仕事を続けていくなら、何か中国に関わる仕事がしたい。
仕事が無理なら、別に観光ボランティアとかでもいい。
しかし、それにはまず中国語ができなければ始まらんだろう、と思った。

中国語は仕事しながら週一回、教室に通って細々と続けていたのだが、
いわゆる「中級の壁」とでも言うのか、中検もHSKも級が上がらず停滞気味だった。
レベルアップのために自分の中国語力も省みず、某通訳学校の初級コースに通ってみたところ、初級コースなのに周囲は留学帰りの人ばかり
読むのは何とかついていけても、話すのと聞くのが全くついていけなくて、本当にショックだった

大学が中国史専攻だったこともあって、大学時代の友達の中にも中国留学経験者が多かったけど、大学在学中や卒業後2、3年で行く人が多く、私みたいな年齢で行く人はいなかった。
「イイ歳して何を今さら留学?」と思いつつ、
「今行かなかったら、多分もう一生留学できないだろう」という気持ちだけで押し切ってしまった。

目標は、とりあえず年末に行われるHSKで8級取って、半年で日本に帰ること。
両親にも「とにかく中国語勉強して、半年経って8級取れたら帰るから。」と言っていた。
9月から留学したとしても、国慶節やら何やらで実質勉強できるのは2ヶ月半あるかないかで本当に8級が取れるのか、実はすごく不安だった。

別に8級取ったからって何がある訳でもないのだが、年齢的にも経済的にも何年も留学している時間は私には無かった。
とにかくそれを達成して帰国できれば、気持ちも新たに次の職探しができると思ったのだ。

船の中はバックパッカーの人や商売で運び屋のようなことをしているおじさんなど色んな人が乗っていたけど、
ナント同じ浙江大学に留学予定の人を2人発見!

その年何故か浙江大は他の大学より授業開始日が一週間近く遅かったので、まさかもう留学生は乗ってないだろうと思っていたら…。
まだ杭州に着いてないのに船内で同じ大学に留学する人と知り合えて、すごく嬉しかったのを覚えている。

そのうちの一人はSARSの時に帰国してしまったが、もう一人は後にルームシェアして一緒に住むことになり、今は上海で働いている。

48時間の船旅で、上海に着いたのが9月8日の正午。
その足で上海駅近くのバスターミナルまで行き、杭州行きの高速バスに乗って杭州へ。
外は残暑でめちゃめちゃ暑い中、バスターミナルからタクシーで浙江大へ着いたのが夕方4時頃。
正門で下りてしまったため、20キロを軽く超えるスーツケースを引っ張り、5キロ近いリュックサックを背負って、西日の強い日差しにジリジリ焼かれながら坂道&結構な距離をふうふう言いながら歩いて、ようやく留学生寮に到着したのだった。

到着した日はもう船旅の疲れ&暑さで、死んだようにベッドに倒れこんで寝たのを覚えている。

結局その年の年末のHSKでは奇跡的に8級取ったものの、最初半年だった留学予定は結局一年になってしまった

そしてその一年が終わって今度こそ帰ろうとしていた翌年の7月、これまた奇跡的に杭州で就職先が見つかってしまったのだった

留学生時代に知り合った相方と、今年はとうとう結婚までしてしまい…

もう両親は、私の言う計画は何も信じてくれないだろう、多分…

…言い訳ではないが、本当に人生、何が起こるかわからんものである

恐ろしいことに、当分は期限ナシで杭州に居続けることになってしまったので、ここでの生活を快適、とは言わないまでも少しでもマシにしていくことが今の目標。
疲れることも多いけど、他の町から杭州に帰ってくるとほっとするのも事実なんだよなぁ…。

5年目もどうぞヨロシク、です

最新の画像もっと見る

コメントを投稿