三宅孝治の独り言

税理士三宅孝治の日々の想いを綴ります。

新浪会長の公演を拝聴いたしました。

2014-07-05 16:37:18 | 感動した出来事
7月3日午前、岡山経済同友会の例会にて、新浪会長の公演を拝聴いたしました。最前列でしたので、表情などもよくわかりましたので、感動しました。僭越ですが、ローソンがなぜ業績を伸ばされたのか、少し理解出来たように思います。



■サントリー:新社長に新浪氏 佐治会長が「大いに期待」

 ◇「脱・同族経営」 世界に通用する経営を目指す

 1899年の創業以来、「同族経営」を貫いてきたサントリーホールディン
グス(HD)が、初めて創業家以外から社長を迎える。コンビニエンスストア
、ローソンで12年にわたり経営トップを務めた新浪剛史氏(55)だ。サン
トリーはバーボンウイスキー「ジムビーム」で知られる米ビーム社を1兆60
00億円で買収するなど、世界展開を加速している。創業家にこだわらず、実
績を上げた経営者を招き入れることで、世界に通用する経営を目指す。
【神崎修一、種市房子】

 「国際性、バイタリティー、世界を飛び回る力、人脈。大いに期待している
」。サントリーHD会長兼社長の佐治信忠氏(68)は24日、新浪氏を後継
指名する理由を記者団にまくし立てた。

 佐治氏はかねて「後継は創業家にはこだわらない」と発言していた。創業家
一族で、社内では「プリンス」と評されるサントリー食品インターナショナル
(SBF)社長の鳥井信宏氏は48歳とまだ若い。実績を上げた経営者を招く
ことで、「同族」にはない新しい風を巻き起こし、世界戦略を加速させる必要
があると考えたとみられる。

 新浪氏は三菱商事を経て、2002年にローソン社長に就任。健康志向の商
品をそろえた「ナチュラルローソン」や生鮮コンビニ「ローソンストア100
」を拡大した。農業生産法人設立や医薬品販売にも乗り出し、ローソンを強烈
なリーダーシップで成長路線に乗せた。米国留学経験があり、世界の政財界の
要人が集まり意見交換するスイス・ダボス会議に出席するなど国際的な人脈も
豊富だ。

 こうした実績に佐治氏は着目。以前から「(新浪氏は)意中の人で、ほか(
の人)は考えなかった」という。酒類メーカーと得意先のコンビニという関係
で付き合いを深め、今では一緒にゴルフをする仲。昨年秋に佐治氏が打診し、
了解を得たという。新浪氏は今年5月にローソン最高経営責任者(CEO)を
退くなど、「転身」の準備を着々と進めた。新浪氏は24日、記者団に「以前
からこういう会社でやれたらと思っていた」と受諾した理由を説明。「新しい
価値を作りたい」と抱負を語った。

 サントリーの視線の先には世界がある。10年に破談となったキリンHDと
の統合計画も、世界で戦うためだった。その後も佐治氏のリーダーシップでS
BFの上場や米ビーム社(現ビームサントリー)の買収を実現。20年にグル
ープ全体の売上高を現在の約2倍の4兆円にする目標を掲げ、さらなる海外展
開に向け布石を打ってきた。

 ただ、これまでのサントリーには、同族経営を求心力にしてきたという側面
もある。創業以来、4人の社長はすべて同族。45年かけてビール事業を黒字
化できたのは「やってみなはれ精神」に代表される同族の非上場会社ならでは
の企業文化があったからだ。佐治氏は「新浪氏は『やってみなはれ精神』を持
っている」と指摘、企業文化の根幹は変わらないとの認識を示すが、「内部昇
格ならどんな人か分かるが、新浪さんはまったく分からない」と社内からは戸
惑いの声も上がる。

 サントリーHDは7月1日の臨時取締役会で10月1日付のトップ人事を決
める。佐治氏は代表権のある会長にとどまり、二人三脚で経営にあたる。新浪
氏は「顧客に身近なところで心理分析やデータを使っていた経験が生かせる」
と強調するが、商社や流通出身の新浪氏が、畑違いの酒類メーカーでどこまで
求心力を保てるかは未知数だ。

 新浪 剛史氏(にいなみ・たけし)1981年慶応大卒、三菱商事入社。米
ハーバード大経営大学院で経営学修士(MBA)取得、外食事業室長兼ローソ
ンプロジェクト統括室長などを経て、2002年ローソン社長。14年5月か
ら現職。神奈川県出身。55歳。

 ◇サントリー

 1899年に鳥井信治郎氏がぶどう酒の製造販売のために大阪市で開業した
鳥井商店が起源。1921年に株式会社寿屋を設立した。信治郎氏の次男で、
2代目社長の敬三氏は親戚の養子となり、佐治姓を名乗った。ウイスキーは2
9年に誕生。63年にはサン(太陽)と鳥井を組み合わせたサントリーに社名
変更し、ビール事業にも参入した。鳥井家と佐治家が交互に社長を務めてきた
同族経営が特徴。サントリーホールディングス(HD)の2013年12月期
の連結売上高は2兆402億円。今期はビーム社買収効果が加わり、キリンH
Dを抜いて、国内酒類で首位に立つ見通しだ。

毎日新聞 2014年06月24日

最新の画像もっと見る