三宅孝治の独り言

税理士三宅孝治の日々の想いを綴ります。

山陰に出張

2014-01-25 15:18:00 | 三宅の体験したこと

先日、山陰に出張に行きました。雪は止んでいましたが、雪道(ただし、タイヤがあたるところは雪はありませんでした)に慣れない岡山県南(晴れの国)の人間にとっては、かなり緊張する場面が多かったです。雪国の方に脱帽。

 

 

 

 


指揮者・佐渡裕さんの情熱

2014-01-25 14:58:38 | ひとりごと

指揮者・佐渡裕さんの情熱には、感動します。何事も「必死で、一所懸命」が感動を呼ぶのでしょうね。

 

 

■(異才面談:1)指揮者・佐渡裕さん 創る喜びに満ちてこそリーダー
 
 経済はグローバル化し、いろんな要素が複雑に絡み合う。2013年から1
4年へ。私たちは何を手がかりに進めば良いのか。経済とは異なる分野で活躍
する人びとに会い、そのヒントを探った。


 ――ベルリン・フィルを指揮された際、日本人に俺たちの指揮はできないと
いう排他性はなかったですか。

 「それはなかったです。本番を終えて感じたのは、ベルリン・フィルをもう
一度振ることがあれば、自分が何を創りたいのかをもっと打ち出したいな、と
。彼らもそれを待っていると思う。とっても気持ちのいいオーケストラだった」

 ――すごい会社に乗り込み、社長をする感じですが、遠慮はありましたか。

 「ありましたね。初めてスーパーカーに乗るようなもので、アクセルはどこ
まで踏み込めるのか、踏み込み過ぎると空回りしてしまうのでは、と戸惑った
。だから演奏会の初日は安全運転に徹し、2日目はまずまず一緒に走ったなあ
、となり、3日目は暴走できた」

 ――ベルリン・フィルのすごさは何ですか。

 「車でいうと、エンジンの大きさが違う。鳴り方から音圧もすごい。しかも
すごく自由がある。マエストロは何をしたいのですか、と待っている。最高の
ものを創ろうよ、と。でも完璧かというと、そうでもない。5分、10分も指
揮棒をふると20ほどの改善リストが僕の頭の中にできた。だからベルリン・
フィルでも練習して直してゆくのです」


 ■役割意識はっきり

 ――楽団員は多国籍で、価値観も違いますね。

 「一つのパートがドイツ人だけということはまずない。異文化の対立もある
。でもオーケストラにはオーディションがあり、技量を一定水準以上に保って
いる。一つの席を世界中から200人ほどが競う。その上で1年間の試用期間
があり、その間に結構落とされる。遅刻をするとか、メンバー同士でうまくい
かないとか、強い主張がありすぎるとか、なさ過ぎるとか。人間的な面が非常
に重要視される。個性的な集団だが、調和もとれます」

 ――個性の強い集団というだけではない?

 「絶妙なのはそれぞれが役割を知っており、やり遂げること。例えば2人い
るクラリネットパートのうち、1番は自由奔放に吹きまくる。2番は見事にサ
ポートする。ベルリンは2番奏者がとびっきりうまい。彼らはソリストとして
も十分やれる奏者です。そこがすごいと思った」

 ――全体最適のために自らをコントロールできるプロ集団ということですか。

 「自分が何をすべきかを知っている。約束事も守る。オーケストラは第1バ
イオリンのようにメロディーを奏でる人とそうでないパート、楽器がある。そ
れぞれ役割は違う。葬式にトランペットが高らかに鳴るのはおかしい。太鼓が
鳴ると高揚し、笛が鳴るとウキウキする。楽器の特徴、役割を意識できている
か。いいオーケストラはその意識がはっきりしている」


 ■繊細な指示諦めず

 ――均一な組織といろんな個性が集まる多様な組織とどちらが好きですか。

 「そもそも人の個性はばらばら。骨格やバックグラウンドも違う。考えてい
ることも違う。それが基本です。音楽の場合、違う者同士が本能的に共感し、
共振する。そこに感動が生まれる。何も刺激がないようにまとまるのは面白く
ない」

 「指揮者の中には仲のいい、信用しきったメンバーでアンサンブルをしたい
という人もいる。その方が間違いはないが、僕は面白くないと思う」

 ――いろんな個性をどうまとめますか。

 「何を目指すかを確認する。究極は奏者とお客さんが音楽の喜びで満たされ
ることです。音楽には楽譜がある。作曲家の頭の中で鳴っていた音楽の喜びを
記号にしたもので、それを演奏して音楽の喜びに再現する。楽譜の指示だけを
練習する人もいるけれど、音楽にはスリルも、驚きも、喜びも、悲しみもある
。そういったものを再現しようと楽譜に書かれていないことも注文し、言い続
ける」

 「先日は英マンチェスターで英語、その前は伊トリノで英語より下手なイタ
リア語で指示をした。伝わらないことはいっぱいある。でも僕の緊張感、テン
ションは伝わる。100人でも150人でも1万人でも諦めない。繊細な指示
を言い続けるタフさが指揮者には必要です」


 ■型持たない自由を

 ――うまくいかないこともありますか。

 「あります。若い頃、このオーケストラとうまくやりたいと思い、守りの姿
勢になったことがある。ベートーベンのテンポはこう、楽器のバランスはこう
、とあるべき範囲を決めて指示しようとした。音楽は創造的なもので自由でな
くてはならない。こぢんまりとまとめようとすると音楽の喜びは生まれません」

 ――組織をどこに向かわせるか難しいですね。

 「オーケストラに100人いたら、技量が飛び抜けた人、そうでもない人な
どいろいろいる。彼らをどの輪の中にいれるのか。突出した人たちが入ってい
る輪かレベルの低い人たちの輪か。低いところに行くこともあるが、これはダ
メ。僕は突出した人の輪を押し広げ、みんなを入れたい」

 ――指揮者、リーダーに必要なものは何ですか。

 「日本人は型にはまっていると落ち着くのですが、型を持たないこと。もの
を創るのは自由なことです。ものを創ってゆくことにみんなが喜びを感じるよ
うに指揮することが大切です。そのためには指揮者は誰よりも創る喜びに満ち
ていなければなりません。だからみんながついてきてくれる。これでやる、と
決断したことも聞いてくれる。みんなの顔色をうかがっているばかりではうま
くはいきません」

     *

 さど・ゆたか 1961年生まれ。京都市立芸術大学卒。レナード・バーン
スタインや小澤征爾らに師事。欧州でも活躍し、2011年にはベルリン・フ
ィルを指揮。兵庫県立芸術文化センター芸術監督など。


 ■経営陣と現場、価値共有できるか 編集委員・安井孝之

 「1万人の第九」のリハーサルで、佐渡さんは1万人に向かって「一人ひと
りが主人公ですよ」と呼びかけた。〈1万人の中に埋没するな。個性の発揮を
〉。そんなメッセージだった。その後の合唱は私の耳でも輝きを増したのが分
かった。

 個性や技量の違った多くの人が集まり音楽を創るのは、会社がモノをつくり
、サービスを提供するのに似ている。さまざまな仕事があり、役割も違う。し
かし、そこに関わる社員らの共通した目標は客によりよい価値を提供すること
であるはずだ。

 楽譜や設計図などに書かれたコンセプトを多くの人の手で具体化する「モノ
(コト)づくり」は人間の特権だ。うまく仕上げる指揮者、リーダーは「誰よ
りも創る喜びに満ちていなければならない」(佐渡さん)という。日本企業が
輝きを増すには、モノやコトを創りあげる喜びを経営陣と現場が共有する組織
に変われるかにかかっている。
 
朝日新聞 2013年12月31日

 

 


経営計画発表会Ⅱ

2014-01-18 10:24:49 | 会社内の行事、出来事

1月15日に、三宅税理士事務所の経営計画発表会を行いました。参加してくれた、社員のみなさん、ありがとうございます。共に頑張ってお客さまに喜んで頂き、良い人生、良い会社にして、社会にも貢献しましょう。

私の今年のテーマは、「幸福とは?」です。社員の皆さん、お客様、周りの方、・・・幸福になる為に、私が出来ることは何か?を考え、実行してゆこうと考えています。

 


経営計画発表会Ⅰ

2014-01-18 10:19:09 | 感動した出来事

1月13日に、お客様企業の「経営計画発表会」に参加させて頂きました。経営に対しての、社長の懸命さがヒシヒシと伝わってきました。また、社員さんの前向きな姿勢が伝わって来て、素晴らしい経営計画発表会でした。企業様の更なるご発展を心よりお祈りいたします。


価値ある時間

2014-01-18 09:47:14 | ひとりごと

毎日、仕事を楽しんでいますが、その分、ゆったりとした時間を過ごすことは皆無です。でも、たまには、ゆったりとした時間を過ごすことも大切だと思います。「コーヒー、一杯、50分待ち」・・・いいですね。

 

■(脱主流派宣言:4)1杯50分待ちですが コーヒー丹念に抽出

 ゆっくり、少しずつ、お湯を注ぐと、ぽたり、ぽたりと黒いしずくが落ち、
50分たってようやく小さなカップにたまった。

 大ぶりの茶わんほどもあるネル生地のフィルターには、細かく挽(ひ)いた
豆が山盛り。家庭での1杯分の、優に10倍といったところだ。

 「業界の大御所からは『変態コーヒー』なんて言われもしましたわ」

 大阪府八尾市。駅から10分余りの住宅街にある喫茶店「ザ・ミュンヒ」の
マスター、田中完枝(かんじ)さん(68)は言った。

 コーヒー1杯2千円前後。3千円を超えるものもある。「客の回転は悪いし
、非効率なのは確か。もうけよう思たら常識外れでしょうね」

 まだ世の中は正月休みの4日も、昼過ぎから常連客がぽつぽつと顔を出した
。近くの藤井寺市から年に5、6回来るという建築業の男性(37)は言った。

 「豊潤な苦みのうまさもあるけど、マスターの人柄も含めて、店での時間を
丸ごと味わいに来てる感じかな。普段は工期やら何やらに追われてるから、こ
こでゆっくりするんです」

     *

 大阪育ち。中原中也に傾倒し、東京で暮らした20代の6年間は部屋が本で
埋まる文学青年だった。

 将来を案ずる両親を見返そうと、牛乳店でがむしゃらに働き、250万円た
めて大阪に帰った。

 300軒の配達先を持つ牛乳店を買い取り、「やるからには大阪で一番に」
と顧客を広げた。しかし、さらに1店舗を持ったところで過労に倒れた。

 「今度はあくせくせず、腰を落ち着けたい」。牛乳配達をしていたころ、ゆ
ったりと客を待つ喫茶店主にあこがれていた。2年後、36歳で自宅1階に店
を開いた。店名はドイツ製大型バイクから。国内唯一のオーナーと紹介する当
時のバイク雑誌に、こんな思いがつづられている。

 「日本一うまいコーヒーを出したい」「もうけは親子4人が食べていけるだ
けでいい」

 名店の味を求め、90ccバイクで全国を回った。衝撃を受けたのが東京・
銀座の老舗。深みとコクがとけ合った味に「カルチャーショックを受けた。そ
の店を越えるのが目標になった」。

 試行錯誤のなかで注目したのが、抽出時間だ。

 長い店でも5分ほど。「豆の種類や焙煎(ばいせん)方法は千差万別なのだ
から、もっと長い時間をかけて、とんでもないうまみを引き出すこともできる
のでは」。たどり着いたのが、深煎りした大量の豆を細かく挽き、じっくりお
湯を注いで、雑味が出る前のごく少量を抽出しようとする手法だった。

 味に自信を深めるにつれてメニューから料理を減らし、20年ほど前からは
オリジナルのコーヒーを柱にした。客は減ったが、気にしなかった。「やりた
いことがもう一つあったからね」。若き日に心奪われた文学だった。

     *

 朝6時半に店を開け、ラストオーダーは午前1時半。「お客のおらんときは
思索の時間。心の中の不安や痛み、どよめきを詩や小説に刻み込むんですわ」


 頭に浮かんだ言葉をカウンターで紙片に書き付ける。合間をみてはノートパ
ソコンに打ち直す。2人の子を育て上げ、妻は病で亡くなった。独り身のいま
、年中無休の店で物思いにふけりながら、来る日も来る日もじっと客を待つ。

 店内で常連客の談笑が続くなか、この日も静かに日が暮れていった。

 田中さんは言う。

 「みんな時間に追われすぎ。無駄にみえる時間にも、ちゃんと意味があるん
です。そんな時間を提供するのも、ぼくの仕事かもね」

 (松川敦志)