アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

正月準備・棒だら

2013-12-16 | 日記
母が作る「棒だら」の煮物はとても美味しくて、
おせちの中でも人気者です。
京都の「いもぼう」と言えば、えび芋との炊き合わせが名物ですが
実家のものは、棒だらのみで母が炊き上げます。
棒状に干した鱈(たら)は「たらふく食べられますように」
という意味を持つそうで。
毎年12月に入ると買って置いてあるのは知っていたのですが
初めて「切ってほしい」と頼まれました。
なめていました。堅い。
古いノコギリを手渡されて、なにくそギコギコギコ。


なんとか折りちぎるようにして分割したものを
今から水に漬けて戻し、年末に炊くのだそうです。


もう70代後半の母ですが、この味はたぶん私には受け継げないと思います。
私に出来ることがあるとすれば、よく切れるのこぎりを準備することだけでしょう。
だから元気で長生きしてね。