【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会副会長 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

火神主宰 俳句大学学長 Haïku Column代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・6〜

2021年05月25日 15時15分24秒 | 華文俳句
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!
〜Facebook「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・6〜
◆2021年『俳句界』6月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2018年11月1日には、二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』が発行されました。
◆2020年12月、本格二行俳句の評論集である余境喜氏著『華文俳句評論集』が発刊されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。ついに、全季節を網羅した、世界的にも画期的な「歳事記」が2020年10月に発行されました。これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で行われたラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・6〜
◆2021年『俳句界』6月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。
◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】2021,6月号
永田満徳選評・洪郁芬訳
江彧
阿公騎腳踏車載金孫
風車
〔永田満徳評論〕
描述爺孫情感的一首溫馨俳句。情景是爺爺騎腳踏車載著手裡拿風車的孫子。也許是附近正在舉行祭典,被要求之下只好買了風車。風車一路隨著腳踏車順勢旋轉,春天的氣氛也隨著暖空氣一同旋轉。
江彧
おじいちゃんが自転車で孫を乗せる
風車
〔永田満徳評〕
いわゆる孫俳句で、「おじいちゃん」が運転する「自転車」の荷台に「風車」を手にした「孫」が乗っている情景。近くでお祭りがあって、せがまれて、買ってあげた風車であろう。自転車の勢いで、くるくると回っている風車がいかにも春ののどかな雰囲気を醸しだしていて、心惹かれる。
鄭如絜
老翁腰上的竹簍
青蛙
〔永田満徳評論〕
這是在蛙鳴的河畔釣魚的情景。一個老人在腰間繫上竹簍,並不刻意等待魚兒上鉤。竹簍裡已經有幾條魚了!與其說是為了釣更多魚,不如說是為了要停留在春天恬靜的一個時刻。
鄭如絜
老人の腰に竹籠
〔永田満徳評〕
「蛙」が鳴く川べりで魚を釣っている情景であろう。ひとりの「老人」が「腰」に「竹籠」を結いつけて、魚が釣れるのを待つともなく待っているといった感じである。「竹籠」にはすでに数匹の魚が入っているが、釣果を期待しているというより、春のひと時を楽しんでいるところがいい。
黃士洲
老胡同裡的三輪車
貓之戀
〔永田満徳評論〕
三輪車應該是可以說是三輪的計程車吧?走入老胡同,看見一輛被遺棄似的三輪車閒放著。那裏有熱鬧的人間煙火,和「貓之戀」發出惱人的叫聲。這些都是老胡同的日常春天情景。
黃士洲
古い路地裏の三輪車
猫の恋
〔永田満徳評〕
「三輪車」は「三輪タクシー」のたぐいであろう。「古い路地裏」に一歩入ると、捨て置かれたような「三輪車」がある。そこには、にぎやかな人々の日常生活があり、うるさいくらいの猫の鳴き声が響き渡る「猫の恋」の世界がある。「路地裏」の春の日常をうまく切り取っている。

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