みつばちマーサのベラルーシ音楽ブログ

ベラルーシ音楽について紹介します!

ベッラ・チャオ(2004年)

2008年01月07日 | ベラルーシ音楽全般
 ベラルーシのミュージシャンが集まって、イタリア語に翻訳した自作の歌を歌っているアルバム。
 トーダルがプロデューサーをしている。つまりベラルーシ語音楽をイタリア人に紹介するために作ったCD。
(日本の歌をベラルーシ人に紹介するために作った「月と日」とは、ちょっと違う。)

 「ベッラ・チャオ」という言葉はイタリア語からベラルーシ語さらに日本語に訳してみたら「お元気で」という意味になりました。マーサはイタリア語はさっぱり分からないのですが、これで合っているかな?

(詳しい内容については気長にお待ちください。)

「季節の香り」(2003年)

2008年01月07日 | トーダル
 2003年、トーダルはWZ-オルキエストラとしてのにセカンドアルバム(全12曲。40分14秒収録)を発表。それがこの「季節の香り」です。
 歌詞は詩人のアレーシ・カモツキーさんの作品を使っています。

 今までトーダルが発表したアルバムの中で一番売れたのが、このアルバム。(ちなみに売り上げ第2位は「月と日」)
 ブラックユーモアに満ちた「オモチャヤサン」や民謡色の強かった「バラード」とまたちがう音楽世界をこのアルバムで創ることに成功し、ある意味、このアルバムでベラルーシ人が思い描くところの「トーダル色」が定着した。
 もっともトーダル本人はその後そういう定着イメージを壊すようなことをしようとしている。(「月と日」もそういう意味での実験でしたね。)

 アルバムのタイトルは訳すと「季節」だけで、簡単すぎるので、日本語訳のタイトルをつけるとき「季節の香り」にしてみた。どうしてかというとジャケットに香水の瓶が描かれているから。
 しかし、「季節」なのにどうして香水なのだろう。別に香水に関連のある曲は収録されていないし・・・
 このCDをプレゼントしてくれたユーリー氏に
「で、なんで香水なんですか?」
と尋ねると
「それはトーダル本人にしか分からない。」
という謎めいた返事しか返ってきませんでした・・・(^^;)
 そして香水は瓶の半分しか入っていない。これにも何か意味はあるのか・・・?

 後日このことについてトーダルにきいてみた。
「どうして香水の絵なの?」
「ジャケットデザインはデザイナーさんに任せたので、どうして香水の瓶を描いたのか、僕には分からない。」
「どうして香水が半分しか入っていないの?」
「・・・・・。」
 この質問をすると、トーダルはジャケットをじっと見つめ
「本当だ! 半分しか入っていない! 今まで知らなかった!」
と叫んだ。
 ・・・・・ちょっと、君、大丈夫?
 自分が発表したアルバムでっせ。・・・・・。
 ・・・ということで、謎は全く解けませんでした。・・・
 
 さて、「季節の歌、と言われてもベラルーシ語の歌詞が分からないから、何が季節なのか分からないよ~。」という方へ。ここで、どの歌がどの季節を歌っているのかお教えします。
 何のことはない、1曲目が1月の歌、2曲目が2月の歌、と続き、それで12曲が12月の歌で終わるのです。分かりやすい。
 しかし、4月の歌が「雨が降るだろう」とは。日本だと6曲目に入るよね。
 ちなみにこのアルバム収録曲からロングランヒットした曲が7月の歌の「君の元へ」で、トーダルの代表作になった。
 でも、マーサが一番好きなのは4曲目の「雨が降るだろう」。雨が降る、という歌なのに、やたら明るい曲で聴いていて元気が出るから。

 ところで、歌詞を提供したアレーシ・カモツキーさんは、「月と日」でロシア語からベラルーシ語に美しく翻訳してくれた人でもあります。ありがとう、カモツキーさん!
 カモツキーさんはシンガーソングライターでもあり、自分の音楽作品も発表しています。
 カモツキーさんについてはまた別にこのブログでご紹介しますね。

 「季節の香り」は、耳に心地よく、ほとんどの曲をさらっと聴けます。ここが万人受けした理由ですね。
 一番トーダルらしい音楽で、さらにベラルーシ人が好きな音楽は何なのか、知りたいという人に一番お勧めのアルバム。
 
 ところでこのアルバムではWZ-オルキエストラのメンバーの数が10人に膨れ上がっていた。使用された楽器の種類もそれにともない増えています。1年前はたった4人だったのに。これからどう変化(進化)するのか、WZ-オルキエストラ。
 あんなリーダーによくついていけているよ、君たちは。(←注。ほめ言葉。)