小河内ダムの建設でつくられた奥多摩湖。湖面は輝き、天は高く、秋が深まっている。いちばん手前の山並みの上にポツンと家の屋根が2つほど光って見える。奥多摩町原という地名のの集落だろうか。湖の周辺には、小さな集落がいくつかある。冬の雪かきができるのは1人か2人という、もはや社会的な共同生活が限界にきているところもある。
そんな集落の一つで山葵栽培を続けている農家のインタビュー記事が、朝日新聞折り込みのフリーペーパーに載っていた。「10年先はどうなっているのかわからないが、住めば都です。代々続いたワサビ田を大切に、いまを生きていきます」と話していた。
奥多摩水と緑のふるさと館の近くに、新しいモニュメントが立ったいた。東京国体のゆるキャラである「ゆりーと」がさっそうと自転車に乗っている。先ごろ開かれた国体自転車ロードレースのゴールになったのを記念してつくられた。大きなヘルメットだ。