i n t h e m i d d l e  o f   l i f e

The answer is blowing in the wind.

東海道ウォーク:77 二川宿本陣2

2015年06月29日 | Tokaido


続いて旅籠「清明屋」を見学。こちらは本陣に隣接しているので、割と格式の高い宿屋だったようです。玄関先には、今到着したばかりの旅人が。こうやって足を洗ってから、宿屋にあがったんですね。わらじで歩くわけですから、きっと足は真っ黒だったことでしょう。


宿屋で出された食事も再現してありました。一汁三菜にご飯もついて、十分な食事です。


こちらは本陣の玄関。お殿様をお迎えする建物は、さすがに立派です!


本陣には大きな板の間がありました。天井が高くて、開放感があってすがすがしい!でもここは、参勤交代の荷物を置いておく場所だったんだそう。ここに布団を敷いてもらったら、私眠れますけど(笑)。


実際に本陣で使われていた調度品がずらりと展示されていました。瓶や桶、あんどん、お盆など。当時がしのばれますね。


本陣には、ふすまで仕切られた部屋がたっくさんありました。私は大きなお座敷に来ると、つい何畳か数えてしまうんですが、ここはとても数えきれない。さすが本陣だけあって、これまで見てきた脇本陣や旅籠の中でも、一番広くて立派!
こういう施設が、昔は宿場ごとにあったんですね。


お殿様の座る「上段の間」も再現してありました。旅先でもやっぱりお殿様は一段高い場所に座るんですね。
この施設はとにかく広く、見どころもいっぱい。東海道を歩いていて、今までで一番充実した資料館だったかも。これだけのものが、たった400円で見られるんですから、すばらしい!
私たちはここを見るのに2時間半も費やしてしまい、たいして歩いていないのにすでにお昼です(笑)。


東海道ウォーク:76 二川宿本陣1

2015年06月26日 | Tokaido


また東海道の話題になってしまいますが、6月中旬に続きを歩いてきました。愛犬・ひなぞうが、行きつけのペットホテルを大変気に入り、かわいがってもらっているようなので、心配せずに預けられるようになったんです。もちろん、お金はかかりますが…。
豊橋駅には、ゆるキャラ「とよっきー」が。この「とよっきー」、漢字の「豊」の字が元になっているんですよ。


JR二川駅からウォーキングスタート。駅前には、「東海道二川宿」の看板がありました。


駅から20分ほど、前回歩いた道を戻って、「二川宿本陣跡資料館」にやってきました。前回時間がなくて見学できなかった場所です。ここには、資料館のほかに本陣跡、旅籠「清明屋」の2棟の建物もあり、敷地はかなり広い!
まずは資料館から見ていきます。


資料館の入口には、枯死してしまった東海道松並木の松の切株が。写真が2枚展示してあり、上が1950年と書いてあったんですが、どうみてもこれは明治期の風景!「えー!これが1950年!?」と2人で驚愕。先輩は「私が生まれるたった10年前だよ!」と言っていました(笑)。


資料館の中にはジオラマがあり、当時の旅人が乗った駕籠が。この駕籠、実際に乗れるので、さっそく試してみたところ、とにかく狭い!足を不自然な形で折らないと乗れません。上は頭がつっかえるし…。しかも相当揺れたと思われ、とてもじゃないけどこれなら歩いたほうがマシ!というシロモノでした。


資料館にこのようなものが張り出されていました。「TKD57総選挙」って(笑)。自分が一番好きな宿場にシールを貼るんですが、やっぱり二川宿がダントツ一位。これはちょっと、どうなんでしょう(苦笑)。
私は「興津宿」に一票を投じました。歩いた季節や、天候にもよると思いますが、あの開放感とのんびりした感じ、「清見寺」の心地よさが思い出されて、お気に入りの宿場です。


最近のお買い物 2015初夏

2015年06月23日 | Crazy about


久しぶりに、お買い物シリーズです。
これは全身で5,000円のコーディネート(笑)。「しまむら」の上下に、雑貨屋さんのセールで買ったバッグ、今治のタオルマフラー。チュニックは、こまかいチェックのガーゼみたいな生地で、とっても涼しそうです。


ベージュのブラウスは、水戸の駅ビルで買いました。デニムはお気に入りの「ZARA」。エルベ・シャプリエのバッグは、もう10年くらい前に買ったもの。


チェックのシャツは「niko and…」で半額の3,000円。
ニューバランスの「340」は、ネットで買いましたが、送料込みで5,700円。ニューバランスにしては安い。同じ型の黒を持っていて、とても履きやすいので色違いで買おうと探しましたが、どこも売り切れでようやく見つけたのがこのボルドー。でも意外と合わせやすくて、この色で正解でした。


私は迷彩柄のアイテムが好きで、あれこれ持っていますが、このパンツは激安でした。「OLD NAVY」のメンズですが、なんと1,400円!古着じゃないですよ(笑)。ホントは、ガーリーな感じのレースのブラウスを合わせたかったんですが、適当なのを持っていなかったので、数年前に買った白シャツでお茶を濁す。バレエシューズは、これも数年前に買った「マーガレット・ハウエル」。


実は先月、サザンのライブ@東京ドームに行ってきました。友人がチケットを取ってくれたんですが、なんとアリーナ席!3時間半堪能してきました。その時に買った「BUDO」Tシャツです。さすがに会社には着ていけないので、東海道歩きで着ようとコーディネートしてみましたが、色合いが暑苦しかった(苦笑)。秋になったら着ます。


これは先日、合羽橋を再訪した時に買ったもの。私はそうめんやざるそばが大好きで、家でよく食べるんですが、その時に使う竹製のざるです。もちろん日本製。すごくしっかりしていて、100均のざると全然違います。そうめん以外にも、果物を乗せたりして活用中。
ブナの木のスプーンは、市価より3割くらい安かった。ギンガムチェックのお弁当クロスは、雑貨屋「itonowa life」で。
合羽橋に行くと、料理上手になれそうな道具がたくさん売っていて、どれも欲しくなるんですが、使いこなせないような気がして、なかなか買うまでに至りません。次はフライパンが欲しいな~。


東海道ウォーク:75 二川宿

2015年06月20日 | Tokaido


長かった国道地獄を歩ききり、二川宿に入りました。街並みがガラリと変わり、これが我らのよく言う「東海道らしい道」!味気ない国道とは歩いていても気分が全然違います。


こんなかわいいパーマ屋さんもあり。


二川宿には、本陣の遺構が残っていて、中が見学できるようになっています。本陣が当時のまま残っているのは、五十三次中、ここと草津宿だけ。資料館と旅籠も隣接していて、全部くまなく見るには2時間は必要とのことで、残念ながら時間の余裕がなく、見学は次回に持越しとなりました。


本陣跡を過ぎて歩を進めていくと、途中に「うば車店」がありました。うば車店って、初めて見たかも~。


近づいてみると、藤でできた昔ながらのうば車がショーウィンドウに並んでいました!かわいい~。さすがに45歳の私でも、このタイプのうば車に、お世話になったことはありませんが…(たぶん)。先輩と、「赤ちゃんを乗せるんじゃなくて、買い物用かもしれないね」と言いつつ、通り過ぎました。ちなみに高いもので5万円くらいの値札がついていましたよ。


14時前に、本日のゴール二川駅に到着。愛犬・ひなぞうを、ペットホテルに18時半に迎えに行かなくてはならないので、まだ日も高いこの時間でゴールとなりました。


二川駅構内には、このようなものが。上を見上げると、ツバメの巣があって、何匹もひなが!


駅の監視カメラの上に、親ツバメが止まって、巣のまわりを監視していました!
去年のこの時期は、たしか由比のあたりを歩いていて、やっぱり家の軒下にツバメが巣を作っていたのを思い出します。ツバメって、「夏の使者」という感じで、いいですね~。


帰りの新幹線の車中で、豊橋駅で買ってきた「変わり稲荷」と、ボンとらやの「ピレーネ」で遅い昼食。「壺屋」というお店のおいなりさんですが、あぶらげがべとっとしていなくて、ぱりっとしているんです。おいしかった!
「ピレーネ」は、豊橋が誇る銘菓ですが、これは期間限定の抹茶味。中に抹茶大福が入っていて、和と洋の融合という感じで、これもおいしかったです♪


東海道ウォーク:74 白須賀宿

2015年06月15日 | Tokaido


潮見坂は、かなり急な坂。それほど長くはなかったですが、息が上がって汗が噴き出す!後ろを振り向くと、木立の間にかすかに海が見えていました。


坂を登りきったところにあったのが、休憩処「おんやど白須賀」。ここでしばし休憩です。が、「さわやかウォーキング」の人たちがつめかけて、中は大混雑!
60代とおぼしきおばさんに、「この後どこまで行くんですか?」と聞いたら、みなさんはここからもと来た道を折り返すとのこと。一緒なのはここまででした(ホッ)。


「おんやど白須賀」を出て歩いていくと、明治天皇が休憩した御遺跡があり、そこからは海がきれいに見渡せました!遠くに見えているのは、「道の駅潮見坂」。足湯もある、かなり広そうな道の駅で、とっても行ってみたかったんですが、歩いたら往復1時間はあるということで、残念ながらあきらめました。
このあたりは、東海道を江戸から京へ向かう場合、海が見える最後の場所なんです。ここで太平洋も見納めですね。


「おんやど白須賀」から歩くこと1時間強で、境宿という場所に出ました。ここが白須賀宿の終わりで、「境川」という川が流れています。一説にはこの川が、東日本と西日本を分ける分水嶺になる、らしい。
静岡県内でずーっと見かけていた、宿場を記した石碑も、これが最後になります。


境宿の先で、ようやく愛知県に突入!思えば、箱根峠で静岡県に入って以来、1年以上も静岡県内を歩き続けてきたんですね。ここまで来ると、いよいよ東海道も後半だなぁという実感が。


愛知県に入ってすぐ、「一里山の一里塚」を通過。なにもない場所にぽつんとある一里塚で、「こんなところにあるんだね」と言っていたら、あとでここは「化け物塚」と呼ばれていたと知りました。昔は相当さびしい場所だったんでしょうね…。


赤土の畑にタマネギとキャベツが植わっている国道沿いをえんえんと歩き(途中になぜか「コオロギ屋」がありました。爬虫類のエサ?)、ほとほと疲れた頃、1軒のコンビニを発見。命からがらという感じでここに立ち寄り、何か冷たいものを!とチョコミントのソフトクリームを食べました。生き返る思い~。


その後も殺風景な国道を1時間も歩きつづけ、やがて、「シンフォニアテクノロジー」という会社の工場が見えてきました。私たちは知りませんでしたが、相当大きな会社なんですね。工場はどこまでも続き、一つの町みたいになっていました。
ここまで来たら、もう一息で、次の二川宿に入ります。


東海道ウォーク:73 新居宿~白須賀宿

2015年06月10日 | Tokaido


翌日は朝から快晴。JRの新居町駅からスタートです。


駅前には、なにやらハイテンションな人たちの銅像が(笑)。「遠州新居手筒花火」と書いてあります。手筒花火とは、HPによると「縄を巻いた竹筒に火薬を詰め、人が手に持って消費する手作りの噴出花火」。すごいですね。毎年夏に、諏訪神社で行われるお祭りで披露されているそうです。見てみたい!


しばらく行くと、一里塚跡を発見。最近盛り土をしたりっぱな一里塚を見てないなぁ。このあたりがちょうど、新居宿の西端になります。


この近くに、かわいい花が咲いていました。なんていう花だろう?


途中にあったお寺の門前にいた、かわいい柴犬!私たちを見ても吠えるでもなく、「何しに来たの?」ととってもフレンドリーでした。


松並木の一本道をえんえんと歩きます。左手には遠州灘が広がっているはずですが、ここからは見えず。この道は、別名「浜名旧街道」ともいうらしい。
私たちの少し後に新居町駅をスタートした、JR東海主催の「さわやかウォーキング」の人たちがここで合流してきて、なんだか大人数の団体に(汗)。まさか今日はこの先の二川までずっと一緒!?


スタートして約2時間で、潮見坂下に到着。ここからしばらくは急な登りです。私たちは2本のポールを装着し、「さわやか」の人たちと一緒に登っていきます(笑)。


東海道ウォーク:72 新居宿2

2015年06月05日 | Tokaido


新居宿にはほかにも、当時芸者の置屋兼、料亭として開業していた「小松楼」が残っています。


中は当時のままになっていて、紀伊国屋と違ってあまり手が入れられていない分、こちらの方がかつての情景を生々しく感じました。 このオルガンは、古くて貴重なものだそう。


「小松楼」の向かい側にあった、味のある食料品店。先輩がここで、「ぶち海苔」なるものを購入。青海苔とふつうの海苔が混ざったもので、見た目はふつうの海苔ですが、匂いがハンパない!海苔というより、キャベジンみたいな独特の香りで、先輩のリュックからずーっとその匂いがしていました(笑)。
余談ですが、ここのおじさんとおばさんは、私の大好きなマキャモンの小説に出てくる、モーテルの夫婦をほうふつとさせました…。


新居宿の本陣跡も発見。ここで17時近くになり、本日の行程は終了。
この日はJR鷲津駅近くのホテルに宿泊予定ですが、ここからそれほど遠くない(2kmくらい)ということで、歩いてホテルに向かうことにしました。


ホテルへの道すがら、「パピヨン」というケーキ屋さんを発見。この日はまだ、甘いものを食べていなかったので、すかさずここで一休み!


私はマロンタルトをいただきました。私、マロン系のケーキを食べることが多いんです。いちごの乗ったショートケーキには、あまり興味がなく、ほとんど食べません。
この後、向かいにあった「しまむら」につい入り込んでしまい、先輩ともども服を購入。荷物がさらに重くなりました…。


この日はいつもの東横インではなく、「ホテルnanvan 浜名湖」に宿泊。シングルにしては広めのお部屋で、ロビーには自由に読めるマンガが大量においてありました。が、先輩にすすめたかった「へうげもの」は見当たらず。私は最近、マンガをほとんど読まないので、結局1冊も読まずに就寝…(苦笑)。


東海道ウォーク:71 新居宿1

2015年06月03日 | Tokaido


新居関所にやってきました。箱根に続く、東海道2度目の関所ですが、ここは箱根と違い、当時の建物がそのまま残っているんです。日本の主要街道のうち、関所の建物が使われていた当時のまま残っているのはここだけ!


新居の関所は、大地震や津波などの災害のため、何度か移転を余儀なくされ、現在の建物は1855年に改築されたものだそう。思ったよりあっさりした建物です。


中には当時を思い起こさせる、お奉行様などのマネキンが整列しています。後ろには、矢や槍などの武器が並べられ、ものものしい雰囲気。こんなふうに出迎えられたら、何も悪いことをしていなくてもおじけづいてしまいますね~。
よく「入り鉄砲に出女」といいますが、ここでは特に女性に対する取り調べが厳しかったんだそう。この関所を避けるため、女性は「姫街道」と呼ばれる脇街道を通ることが多かったんですって。


大御門は、つい最近復元されたもの。門の外には、よくある「高札場」がありました。「キリシタンを発見して通報すると、褒美をとらす」なんていうおふれ書きも…。


関所の近くには、旅籠「紀伊国屋」がありました。関所との共通券で見学できます。こちらは、紀州藩の御用達だった旅館。昭和30年代まで、250年にわたって旅館業を続けていたんだそうです。


内部は2階建てになっています。岡部の柏屋で見たような雨戸がここにもありました。


部屋のすみっこに、「角まくら」が置いてありました。昔の人はまげを結っていたため、このような高さのある枕が必需品だったんですね。
実際にこれを使って寝てみましたが、横向きで寝ると思ったよりも快適!仰向けになると、高すぎてアゴがつぶれて苦しかった(笑)。