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太田裕美について少し真面目に語ってみようか

35年の時が過ぎ、太田裕美についてあらためてもう一度考えてみようと思っています。

赤いハイヒール・蛇足

2009年11月27日 | アルバム「手作りの画集」
無事、スカパーに申し込むことができ、「夜のヒットスタジオ」1976年7月5日放送分を録画することができた。そして太田裕美のあの素直な笑顔を見ることができた。この放送では「山田パンダとジョイントコンサートがうんぬん」というテロップも流れ、YouTubeで公開されているものも再放送なのかもしれない。この録画はDVDに焼いて、我が家の家宝、と言っても太田裕美ファンは私だけなので、私の宝物として保管することにしよう。

で、その放送を見ていて気がついたことがあった。ある方がブログで「『手作りの画集』がカントリーポップ色が強く、『12ページの詩集』がフォーク色が強いとしたら、このアルバム(注 『こけてぃっしゅ』のこと)はシティポップ色が非常に強く出ています」と指摘していた。なるほど、「手作りの画集」はカントリーポップなのか。私はなんか、「手作りの画集」はいわゆるポップスよりのニューミュージック、「12ページの詩集」はフォークよりのニューミュージックのようなイメージを持っていたが、そうなのかもしれない。

たしかに「手作りの画集」のジャケットの絵(あまり似ていないと評判が悪いが)には、北海道辺りのカントリーな世界が描かれている。当時の私はこの背景を「都忘れ」の「風なびく麦畑 走り去る雲の影」あたりを素材にしているのかと思っていたが、そう言われればそうかもしれない。「都忘れ」もそうだが、「遠い夏休み」とかも田園風景が背景だし、「カントリー・ロード」はまんまそうだ。「赤いハイヒール」も都会と地方というようなテーマと言えばそう言えなくもない。

しかし私が気がついたのはそんな高度なことではなかった。もともと音楽的素養のない私には、どの曲が何調なのかさっぱりわからないのだから。私が気がついたのは、「夜ヒット」で「赤いハイヒール」を歌う太田裕美が着ていたヒラヒラフリフリが、どうもそれまでのヒラヒラフリフリと違うことだ。なんというかヒラヒラフリフリでもカントリーなヒラヒラフリフリなのだ。たとえて言えば、「まごころ」あたりが(ヒラヒラフリフリではないが)東欧的な衣装なら、「短編集」あたりは西欧のヒラヒラフリフリで、「赤いハイヒール」のころは「大草原の小さな家」あたりのヒラヒラフリフリなのだ。

おお、ヒラヒラフリフリにもいろいろな種類があるものだ。ヒラヒラフリフリがカントリーを主張していた。女性の着ているものなどまったく関心がない私はそんなことにも気がつかなかった。いや、だからといって衣装の中の裸を見ているというわけではないのですが....1本の「葦」を見ているんです.....

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