1979年にタイムスリップした。
4月に上京したとき、某映像配信会社の社長であるIさんからいただいた一枚のDVD。
帰ってから見ようと思っていたら、どこかへ紛れ込んで行方不明になっていたのが、今夜突然出てきた。来春発売予定の東京ロッカーズ・ドキュメンタリー・フィルム「ROCKERS」のDVD盤だ。
79年に四谷イメージフォーラムで見たものより、さすがにずっと画像が鮮明で美しい。
監督の津島秀明氏はすでにこの世にはいないけれど、彼がTBSを辞め東京ロッカーズと出会い衝撃を受け、退職金のすべてをつぎ込んでそれでも足りず、借金までして制作したといういわく付きのフィルムだ。
満月の夜、一人の男が狼男のように覚醒する。そしてある日、彼の働く会社に巨大なうんこをして立ち去る。マシンガンの入った箱を抱えて・・・。そしてカットアップされた東京の風景と炸裂するロッカーズの叫び。
フリクションはCRAZY DREAM ! と叫び、私はCRAZY OR LAZY ! と叫び、ももよはMACHINE GUN KIDS ! と叫び、田中唯士は ぶち破れ!と叫んだ。いや、あの時あのシーンに登場した者も登場しなかった者も、プレイヤーもオーディエンスも、あの流れの中に参加した者達すべてが東京ロッカーズだったと私は思う。元のフィルムにはストラングラーズの映像は入っていなかったが、Iさんの情熱と働きかけでこのDVDには東京での彼らの映像も加えられている。
ジャン・ジャック・バーネルが東京公演の時にステージで開口一番「ハロー!東京。ハロー!東京ロッカーズ」と言った言葉が今でも心に残っている。
そして映画の最後のシーンで、男はベッドの上のギターに向かってマシンガンを炸裂させる。ダダダダダダッ・・・!!! ギターは人間のように内臓を破裂させ血みどろになる。ギターにピースマークが描かれていたのも印象的だ。あの狼男こそは私たち「ROCKERS」であり、津島秀明監督だった。今、Iさんが再びこのドキュメンタリー・フィルムを甦らせようとしていることに、私はある符合のようなものを感じないこともない。というのも、28年前のあの時代と今がやけに似ていると私は感じているからだ。当時は“シラケ”という言葉がはやったように社会全体がシラケていたが、今また私は“第2のシラケ時代”になっているような気がする。
この時代の閉塞感がそっくりだ・・・あの時代と。
そんな時代には誰もがマシンガンを炸裂させたいんだ。
この時代とこの社会の空気がそれを求めている。
今、なぜまた東京ロッカーズなのか・・・。
答えは時代が知っている。
4月に上京したとき、某映像配信会社の社長であるIさんからいただいた一枚のDVD。
帰ってから見ようと思っていたら、どこかへ紛れ込んで行方不明になっていたのが、今夜突然出てきた。来春発売予定の東京ロッカーズ・ドキュメンタリー・フィルム「ROCKERS」のDVD盤だ。
79年に四谷イメージフォーラムで見たものより、さすがにずっと画像が鮮明で美しい。
監督の津島秀明氏はすでにこの世にはいないけれど、彼がTBSを辞め東京ロッカーズと出会い衝撃を受け、退職金のすべてをつぎ込んでそれでも足りず、借金までして制作したといういわく付きのフィルムだ。
満月の夜、一人の男が狼男のように覚醒する。そしてある日、彼の働く会社に巨大なうんこをして立ち去る。マシンガンの入った箱を抱えて・・・。そしてカットアップされた東京の風景と炸裂するロッカーズの叫び。
フリクションはCRAZY DREAM ! と叫び、私はCRAZY OR LAZY ! と叫び、ももよはMACHINE GUN KIDS ! と叫び、田中唯士は ぶち破れ!と叫んだ。いや、あの時あのシーンに登場した者も登場しなかった者も、プレイヤーもオーディエンスも、あの流れの中に参加した者達すべてが東京ロッカーズだったと私は思う。元のフィルムにはストラングラーズの映像は入っていなかったが、Iさんの情熱と働きかけでこのDVDには東京での彼らの映像も加えられている。
ジャン・ジャック・バーネルが東京公演の時にステージで開口一番「ハロー!東京。ハロー!東京ロッカーズ」と言った言葉が今でも心に残っている。
そして映画の最後のシーンで、男はベッドの上のギターに向かってマシンガンを炸裂させる。ダダダダダダッ・・・!!! ギターは人間のように内臓を破裂させ血みどろになる。ギターにピースマークが描かれていたのも印象的だ。あの狼男こそは私たち「ROCKERS」であり、津島秀明監督だった。今、Iさんが再びこのドキュメンタリー・フィルムを甦らせようとしていることに、私はある符合のようなものを感じないこともない。というのも、28年前のあの時代と今がやけに似ていると私は感じているからだ。当時は“シラケ”という言葉がはやったように社会全体がシラケていたが、今また私は“第2のシラケ時代”になっているような気がする。
この時代の閉塞感がそっくりだ・・・あの時代と。
そんな時代には誰もがマシンガンを炸裂させたいんだ。
この時代とこの社会の空気がそれを求めている。
今、なぜまた東京ロッカーズなのか・・・。
答えは時代が知っている。