メグブログ(美咲歌芽句)

Jeane+荒涼天使
 (ex.Mr.Kite)

桜と雹(ひょう)

2008-03-28 01:09:41 | 日記
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携帯に井の頭公園の夜桜の写真が送られて来た。わあ、東京はもう桜が満開なのね。
こちらはまだ三分咲き。いつも不思議に思うんだけど、どうして南の鹿児島よりも東京の桜がずっと早く咲くんだろう。都市熱のせい?
夕べは花冷えでとても冷え込んだので、久しぶりにストーブをつけていた。
桜を見ると、いつも呟いてしまう和歌がある。

ねがわくば花のもとにて春死なむ
その如月(きさらぎ)の望月のころ
   西行法師
旧暦如月の満月は(2月15日)今の3月末にあたり、釈迦の入滅の日とも言われている。ちょうどぴったりに今頃の歌。
桜はやっぱり日本人のこころだなあ。しっとりと優しくて、品があってうつくしい。ああ、ほんとに日本人でよかったなあ。これから日本の時代が始まる。誰もがしあわせになりたいと思ってはいても、外にばかり目を向け追い求めるうちは、しあわせにはなれない。
青い鳥の童話のように・・・。
しあわせはけっして外からはやって来ない。しあわせは自分の心の中にある。
そしてまた、誰にとっても人間関係は・・・その人の「自我の働き」の反映なんだと、つくづく感じる今日この頃。そう言えば、私は最近エゴがなくなったなあ。だからきっとしあわせなんだろうな。

そんなことを考えていたら、夕方、突然ゴロゴロと雷が鳴り出したかと思うと、屋根にバラバラと石が降ってきたような音がするので外を見ると、なんと雹(ひょう)が降ってきた。
10分くらい降り続き、庭が真っ白になった。まん丸い雹はかなり大きくて、直径が1、5センチくらいはある。ひょー!
まさに花に嵐でした。

荒涼天使ライブ

2008-03-21 00:21:00 | 日記
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庭の椿が毎日、次々と花を咲かせています。
お待たせしました。去年の10月以来、約半年ぶりの「Jeane & 荒涼天使」ライブのお知らせです。

4月25日(金)EARTHDOM(大久保)
<21世紀のBeatnik達へ>

5月18日(日)UFO CLUB(東高円寺)
<UFO CLUB TOKYO JAPAN VOL.4&VOL.5レコード発売記念LIVE! 6DAY'S>

詳細は左側のBOOKMARK,「美咲歌芽句HP」をクリックしてご覧ください。
4月25日のアースドムでは、なんとDJをやっている娘のmew(ミュウ)と共演することになりました。彼女はDJ界ではDr.ミュウと呼ばれているそう。
親子共演なんて、月日の流れを感じるなあ・・・。なんだかとても不思議な気分だけど、すごく楽しみ。
母親の役目は全然果たせなかったけど、彼女が「今、ここ」に存在してくれていることに、ありがとうと言いたい。何しろ彼女の半分は私と同じDNAなのだから。
そして彼女は私の未来でもある。私が付けた“未宇”という名前のように・・・。
ミュウ、一緒にやるのを楽しみにしてるわ。

あと、5月28日(水)にもライブの予定(遠藤ミチロウさんとの対バン)がありますが、詳細が決まり次第また告知します。

21世紀のビートニクたちへ
社会の外で待ってるわ。

フラクタル・ブロッコリー

2008-03-16 08:34:20 | 日記
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このところ一気に春めいてきて、ここ鹿児島では20度を超す日が多くなった。
今日など暑がりの私は、もう半袖のTシャツにショートパンツという完全に夏の格好で、車も冷房を入れないと暑くてたまらない。
冬枯れしていた灰色の庭も、日に日に色が溢れカラフルになってきた。黄水仙があちこちにワーッと出てきて、群れなして咲いているし、椿の木にもピンクの花がちらほらと開花し始めた。馬酔木(あしび)の可憐な白い花も今が満開。あとは桜を待つのみ。

そして今日、スーパーの“地産地消”の野菜コーナーで何とも珍しいものを見つけた。それは生まれて初めて見るブロッコリーだった。正式な名前は何というのだろうか?ライムグリーンの鮮やかな色と、その造形のあまりの美しさに私はしばし陶然となってしまった。
形は円形ピラミッド状で、その頂上はまるでミナレットの尖塔のようだ。この造形の美しさを言葉で完全に表現するのは難しいので、写真をクリックして拡大して見てください。なーんて書くと、「曲がりなりにも、言葉で伝える方法を選択している表現者としては失格だ」と言われるんだろうな。ここでまた改めて自分の表現力の無さを思い知る。仕方ないなあ。
写真は言葉を一瞬で超えられるものだというのは事実です。百万弁の言葉を費やすよりも一枚の写真の方が有効なことの方が多い。

しかし、この変わり種のブロッコリーを手にとってじっと見つめていると、宇宙の意志であるだろう神さまは、なんて美しいものを創造するんだろうと驚嘆せずにはいられない。
螺旋状に頂上に向かう渦巻き模様は完璧にフラクタルであり、その形は宇宙の法則と摂理を体現しているように見える。とにかく…う・つ・く・し・い!ゾクゾクする。そして結局のところ私は、「完璧な美に対しては表現不可能だ」という結論に至った。やれやれ。
私は昔から、幾何学図形や多面立方体にとても魅せられていて、それらについての本を読みあさっていた時期がある。幾何学図形や多面立方体を見ていると意識の変容が起こり、インスピレーションが湧いてくる。また直感が研ぎ澄まされるような感がある。
特に、「美」とは何か?「美」に定義はあるのか?という疑問に対する答えとして、黄金比率というものがあるけれど、その比率には「黄金比」と「大和比」の二つがあって、大和比はもちろん日本独自の比率だ。この二つの黄金比率は言霊(ことたま)、音霊(おとたま)、数霊(かずたま)と同様に、生命と宇宙の根源的な謎を解く鍵でもある。

こうして私に、ある種の啓示を与えたこの美しい幾何学的多面体のブロッコリーに、私は「フラクタル・ブロッコリー」と勝手に名前を付けた。そういえば、これとそっくりの形をした貝殻が自分の部屋にあるのを思い出した。自然界のものはすべて宇宙の法則を体現させている。そしてレオナルド・ダヴィンチがデッサンしたように、人間こそはまさに宇宙(マクロコスモス)のひな型であり小宇宙(ミクロコスモス)だ。
それどころか、フラクタル理論に従えば宇宙は人間を無限に拡大させたものかもしれないじゃないか?これは奇しくも昨夜突然ひらめいた考えなのだけど。きっとこれが真理でしょう。
ああ、直感はなんて一瞬のうちに時空を超えることか!
それは高次元からやって来る。

食べるのももったいなく思えて、しばらく机の上に飾っておこうかとも考えたけれど、食べてこそその存在を完全に認識できると思い、茹でて食べた。ちょっと栗に似た味がして、普通のブロッコリーよりも甘みがあり、とてもおいしかった。
かなり近いような気がする次なる大洪水の時には、ノアの箱舟にぜひともこのフラクタル・ブロッコリーの種も積んでほしいものだ。もちろんノアの箱舟とは宇宙船のこと。
宇宙船といえば、昨日宇宙ステーションにスペースシャトル・エンデバーに積み込まれた日本の実験棟「希望」の一部が、土井隆雄さんによって見事に設置された。
その時、ケネディー宇宙センターのアメリカ人スタッフが「すごい。隆雄ありがとう」、「みなさん、どうもありがとうございます」と宇宙ステーションに盛んに日本語でメッセージを送っていた。まさに最も美しい言葉である日本語の「ありがとう」が、宇宙空間を飛び交っていた。
いい光景だった。
いよいよ、日本の出番が来たようだ。

小田実のこと

2008-03-11 15:19:18 | 日記
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テレビ嫌いの私が久しぶりにテレビを見た。
ニュースと天気予報以外の番組を見るのは、年に1・2度しかない。それくらい見たいと思わせる番組がないということだ。私にとってテレビはおおかたビデオやDVDのためにある。
その年に1・2度のことに向かわせたのは、去年の7月、75歳でこの世を去った小田実(まこと)だった。
ETV特集「小田実・遺(のこ)す言葉」。
小田実の存在を知ったのは、私がセツ・モードセミナーで絵を描いていた70年頃のこと。ベトナム戦争が激化していたあの時代に、私の師であった長沢節がベ平連(ベトナムに平和を!市民運動)を立ち上げた小田実に大いに共感し賛同していたからだ。

当然の事ながらセツの学生は全員平和主義者だったので、あの歴史に残る“新宿騒乱”の時は、皆思い思いに新宿に繰り出し、私も警官隊に石を投げつけに行った。
集会やデモにこそ参加しなかったけれど、石を投げつけている時、私は紛れもなくベ平連の一員だった。そして、小田実という名前が私の頭に刻み込まれた。
行動する作家として、国際的市民運動家として、あるいは憲法9条を守るために作られた「9条の会」の呼びかけ人の一人として、60年安保の時期から平和運動を開始し、ベトナム戦争中期に ベ
平連を結成した。また阪神大震災のあと、被災者に対する救済を“法案がない”ことを理由に、国として何もなされないことに怒った彼は、それなら全国から署名を集めて法案を作らせようと立ち上がった。その運動はまたたくまに全国に広がり、かつてない膨大な数の署名を集め、ついに政治を動かし被災者救済法案を成立させた。

60年代末から70年代にかけての、あの激動の時代を生きて闘い続け、その後も死の直前まで闘う姿勢を崩さなかった彼の著書は300冊にも及ぶという。
このような健全な思想と勇気と行動力を持った、小田実という人間について思いを馳せる時、私は日本はけっして捨てたものではないと思うと同時に、人々の持つ個々のパワーが集結すればどんなことでも実現できる、世界を変えることもできるという希望を持てる。
まさに“Power to the  People”。私は彼を誇りに思う。

死を目前にした病床で、彼は語っている。
日本人はこの国に対してもっと誇りを持つべきだ。日本は戦後アメリカから民主主義と自由をもらった。そして素晴らしいのは、その上にさらに「平和主義」をくっつけたことだ。こんな国は世界中どこにもない。ドイツにしてもフランスにしても根底は今でも軍事産業で成り立っている。アメリカは言うまでもない。しかし日本は戦後ずっと平和産業を基盤にして国を立て直した。
世界は今、世直しが必要だ。そして日本にはその世直しのためのヒントがある。特に若い人たちに、日本はアカンと言うのではなく、日本こそは世界に希にみる“価値ある国”だという認識をもっと持ってほしい。それには日本の歴史と日本人の特質をよく知ることだ。

少しろれつの回らなくなった口で、このような言葉を静かに語る小田実の髪はすでに白く、その頬はこけていたけれど、目には何とも言えない優しい光が宿っていた。
小田実の魂はじつに日本人の魂であり、人間の良心であり、コズミックな根源の意識に貫かれた魂であり、そして私の魂でもあり・・・永遠のものである。

紅甘夏(べにあまなつ)

2008-03-06 05:50:03 | 日記
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紅甘夏の季節がやって来た。
鹿児島原産の特産物である紅甘夏は、3月~5月に出回る“樹上熟成”されたみかんで、特出したおいしさだ。果物の中で何が一番好きかと聞かれれば、迷わず「紅甘夏!」と答えるほどの大好物である。
その名の通り、紅の濃い果皮とオレンジ色のジューシーな果肉が特長で、口に入れると、そのあまりのおいしさに体中の細胞が歓喜する。私が紅甘夏を食べている時は、きっと目が座っているんだろうなあ。その時は人に話しかけられても、ろくろく返事もしないだろう。
たぶんエクスタシー状態。あるいは猫にマタタビ状態・・・。

とにかく毎年、この黄金にも匹敵する果物が店頭に並び出すと、やっと待ちこがれていた春がやって来るのだ。そして鹿児島には“春の使者”がもう一つある。それはまったくうれしくない使者だけれど、偏西風に乗って中国大陸からやって来る黄砂だ。
黄砂には中国の工場などから大量に放出される有害化学物質が含まれていて、否応なくその汚染された空気を吸わされる。洗濯物も汚れるので外には干せない。家の中がザラザラになるので窓も閉め切っておかなければならない。
今年も3日程前にそれはやって来た。空は黄色くかすみ、車を運転しているとフロントガラスがすぐに汚れて視界が悪くなり、ウォッシャー液とワイパーで何度も洗い流さなければならなかった。
こうして私に歓喜とうんざりの気分をもたらして、春はやって来るのです。

さて、最近は本を読むのに熱中していて、また昼夜逆転の生活になりかかっている。いけない。
それで、書きたいことは山ほどあるのにブログも怠けていたら、昨日私の守護天使に「そろそろ書きなさい」と催促されてしまった。そして私の天使は今日また、こう言ってきた。「これからはますます忙しくなります。時間の使い方を考えなさい」と。
そうなんです。時間のスピードはどんどん加速していて、残された時間内でやるべきことが山積しているのに、亀やカタツムリのようにスローモーな私。
人は皆、それぞれの使命を持ってこの世に生まれてきていると信じているけど、メグさんは、はたして自分の使命を全うすることができるんだろうか。

でも、光の波動はどんどん増してきている。
人々は目覚め始めている。
今は闇の世界に屈しているように見えても、
光の勝利は約束されている。
最後の最後で
世界はひっくり返るんだ。
私たちにとっても、
これは最後の戦いなのさ。