メグブログ(美咲歌芽句)

Jeane+荒涼天使
 (ex.Mr.Kite)

10月の追加スケジュール

2008-09-29 22:58:28 | 日記
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ここ3日ばかり、庭師さんに来てもらって草刈りや庭木の剪定をしてもらっています。
先祖が残してくれた土地は中学校の敷地に隣接しているために、何度かにわたり一部を
市に買収されたけれど、それでもまだ結構な広さがあるので、草刈りだけでもまる一日かかる。
屋敷全体をぐるりと取り巻いているヒイラギや正木(まさき)、一つ葉(ひとつば)の
生け垣を剪定するのに二日がかり。あと枯山水の庭や、日本的美意識にのっとり人為的にフォルムを作られた、
一つ葉やツツジの木の剪定などにまる一日と、合わせて4日くらいはかかる一大イベントとなる。

加えて庭師さんは朝が早い。早朝8時半にはやって来るので、夜型生活者の私にとっては  
かなりきつい。眠い目をこすりながら起きて、10時と3時にはお茶とお菓子と漬け物などを
出します。都会ではもうとっくの昔にこんな習慣は廃れていると思うけれど、田舎では
まだ誰が強いるわけでもないけど、なんとなく当たり前に存在しています。
これを5月頃と11月頃の2回は最低やらなければならないので、その出費もかなり大変です。
ビンボーな私としては、いっそのことやめてしまおうかとも思うのだけど、親の代から
かかりつけにしている庭師さんは、もうウチの庭を自分の管轄下と認識していて、頼まなくても
剪定の時期が来ると様子を見に来て、「そろそろ、やりましょうかね」と言ってくるので、
むげに断るわけにもいかないのです。

それに家の中は当然の事ながら、庭がぼうぼうの荒れ放題というのは、やっぱりその住人の
“たたずまい”や心の状態を写し出すことでもあるし、あだやおろそかにはできない。
“たたずまい”というのはとても大切で、その感覚的な言葉の中には、その住人の生き方や
人生に対する姿勢、考え方までもが内包されていると思う。
同じく、“居住まいを正す”という言葉にも、とても日本的感性を感じて好きな言葉です。

足し算的にゴテゴテと飾り立てる西欧的美学(世界的美学といったほうがいいかも)とは
対照的に、余計な物を引いて引いて引き尽くし、本当に必要な物だけを残すという日本人の
引き算的美学は、ことのほかうつくしく潔く、そして清々しいのです。
この独特の美学は世界中のどこにも存在しません。
そのような潔い引き算的空間で生活している限りは、けっしてうつ病などに陥ることは
ないと感じます。
現代の日本人は「ウサギ小屋」と揶揄される狭い家や部屋に、溢れるほどの物を詰め込んで、
その物の放つ悪磁気に犯され、喰われているというのが実状でしょう。

折しも昨日友人のココがブログ「猫額洞の日々」に、“しぐさのうつくしさ”について
書いていたけれど、しぐさもやはりたたずまいや居住まいと同じく、その人の生き方や
人生に対する姿勢の表出であり、意識しなくても自然に内面からじわじわと立ち現れるものだから、とても大事です。
う~ん、結局のところ、やっぱり“品格”というところに行き着いてしまいます。
そうです。何をするにも品格がないとダメです。品格だけはお金では買えません。
なぜならそれは魂の格の問題だからです。

秋雨前線の影響で今日は雨・・・。
庭師さんが昨日置いていった長い脚立が、庭の隅に横たわって雨に濡れている。
台風15号もまた急ハンドルを切るように進路を変えて、こっちへ向かっている。

さて、先日久しぶりにブログを更新したら、それを読んだ鳥井賀句さんから早速メールが
来ました。
現代オーストラリアのオルタナティヴ・ロック・シーンでカリスマ的な人気を集める女性シンガー&ギタリストの
ペニー・イキンガーという人が来日して、10月22、23、25日の3日間
「青い部屋」でライブをやるので、その時に詩の朗読をやらないか、というお誘いでした。
ありがたくお受けしたのだけど、3日間はさすがに多すぎるので2回だけ出演させてもらうことにしました。朗読時間は10分ほどですけど。
私の出演日は
10月22日(水)と25日(土)
場所はいずれも渋谷の「青い部屋」
詳細はたぶん近々賀句さんのブログGAKUS GARAGEにUPされると思います。
興味のある方は、どうぞお越しください。

生存報告

2008-09-24 12:24:39 | 日記
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黄金色の稲穂の海を風が渡り、その波はまるで常世(とこよ)の波の押し寄せるごとく、私の記憶を人類共通の記憶に溶け合わせてしまう。そして、その波に意識をたゆたわせているうちに、私は巫女になり言霊を降ろす。わたしはあなた。あなたはわたし・・・と。
今年、二十年(フトドシ)の稲穂は重く、うやうやしく頭(こうべ)を垂れている。きっと豊作でしょう。その敷浪寄せるあぜ道に、炎のように咲き群れる真っ赤な彼岸花は、どこかあの世の花のようで美しくまたなぜかこわい。
昔、自分が詠んだ歌を思い出した。
「いのち燃ゆ 赤きほむらよ 曼珠沙華」

昨日はお彼岸でしたね。
皆様、お元気ですか?
ずいぶん長いことブログを更新せずにいたら、生存確認の電話やメールをいただきました。ご心配をかけてすみません。私はお陰様で元気に生かされています。有り難いことです。私のような社会のはみ出し者でも、こうして生きていることを許されて、生かされているということは、それなりにきっと何か役目があるのでしょう。せめて悪のお役目でないことを祈っていますが。
願わくば「あの人でさえやれるんだから、あたしにだってできる」と思ってもらえるような、そんな存在になれたらうれしいな。

ブログを書けなかったのは単に忙しかっただけなんですが、ひとつはパソコンの問題もありました。今まで使っていたのは中古で買った旧式のmacで、動作が異常に遅くてYOU TUBEも見れなかった。そしたらある日、見るに見かねた心優しいお方がドーンと、新品のWindows Vistaをプレゼントしてくれたのです。それもノート型ではなく大画面のデスクトップ型。さすがに速い!そして画像がうつくしい!うれしくて感激しました。
初めて会った時にもそうでしたが、その時にも、その方が一瞬天使か神さまに見えたのですが、お付き合いしてみたらやっぱり天使で神さまでした。でもその後、macとWindowsでは文字変換の方法がまったく違うので、そこでもたついて今日に至っています。やれやれ。そこでまた、いくつかの言葉が浮かびます。
「猫に小判」とか「豚に真珠」、「サルにパソコン」などなど・・・。

さて、10月にはまた上京します。
昔、昔、そのむかし「東京ロッカーズ」と呼ばれた輩がいて、私もそのうちの一人だったわけですが、そのドキュメンタリー・フィルム「ROCKERS 完全版」がDVD化されて、この秋シネセゾン渋谷で上映されます。その際にポエトリー・リーディングをやってほしいという要請があったので、とりあえずはそれを理由の上京です。
私としては人生を山登りに喩えるとしたら、当時のことは山の五合目あたりの出来事であり、今はもう九合目あたりまで来たと思っています。つまり若さを失った代わりに何かを見つけて、当時よりは多少なりとも進化してるという思い、あるいは思い込みがあるので今さらという気もする。
けれどおそらく相当前からこのイベントを計画し、多額のお金も注ぎ込み奔走する主催者Iさんの人柄とその情熱が、いつも私に「いいよ」と簡単にオーケーさせてしまうのです。たとえ軽いと思われても、こういう感覚は大切にしたいと思うのです。
それに私はもともとあまり物事にこだわらないタチで、いつもニュートラルな状態でいるのが好きなのです。固執せず執着せず、人に対しても時代に対してもいつもニュートラルでありたいと。

今、時代がある一点に集束されるかのように、猛スピードで変化しているからには、ニンゲンも変化することを求められていると思わざるを得ません。
「あなたは、まだそこにいるの?」と言われて意味が分からないのは、かなり寂しいことのような気がします。
そんなわけで当日は、昔むかしのジーン(メグ)さんじゃなくて、今のメグさんの詩を朗読します。書き下ろしです。でもまだ何も書いてませーん。これから書きます(汗汗)。
ちなみに、私の出演日は
10月31日(金)。レイトショー上映前に15~20分ほどの予定で、ポエトリー・リーディングをやります。今回はドラムスのあーちゃんこと荒木康弘(EX.アレルギー、P-MODEL)とのセッションです。お楽しみに。

あと、この「ROCKERS 完全版」の他に
10月11日(土)より、2週間限定上映で「THE PUNK ROCK MOVIE」もあります。詳細は劇場までお問い合わせください。