ここ関東地方の桜は満開の時期を過ぎ、すでに花びらが地面に散り始め、雪化粧したかのような雰囲気で、これまた違った意味の美しさです。
携帯メールでやり取りしている、親しい友人達には連絡しましたが・・・。
昨日は、2日早いけど4ヶ月検診でした。
先日取りに行った母子手帳を受付に出し、分娩予約金の一部を支払い手続きを済ませ、検診前に妊婦自身が行なう『採尿・血圧・体重測定・体脂肪測定』を全て終了させ、看護師による問診(血液採取)を受けて、さーちゃんを託児所に預けて、後は私の診察待ち状態でした。
名前を呼ばれて診察室に入ったのですが、お腹の赤ちゃんがまだ小さいと言う事もあって、お腹の上からのエコーではなく、「今日は下から診察しますね」と言われ、内診台に上がりました。
ところが、いつもの院長ではなく、違う先生だったんです。『私は院長診で予約していたはずなのに・・』と、ぼやきながら、『ま、赤ちゃんの成長が確認できればいいや』と思いなおし、モニターを見ていました。
先生が「赤ちゃん、縮こまってるね~。このサイズだと、やや小さめだけど、伸びれば通常通りの大きさになると思いますよ・・・」と。そして「心臓を見てみましょうね・・・」と言い、いろんな角度から探すのですが、なかなか動いてる様子が見て取れないのです。
すると先生が「○○君(先生)その辺にいる?」
看護師「今日は△△で、すでに出ていません」
先生「他の先生は?婦人科にいない?」
看護師、内線電話で確認後「今日は☆☆先生しかいないので、席を外せないそうです」
先生「じゃ、院長は?」
ちょっと尋常じゃない雰囲気に変わり、私の血圧も最高潮に上がっていた時に、看護師さんが院長を呼んで、その先生の変わりに私の事を診てくれました。
カーテン越しに院長が「・・・う~ん、○○さん、赤ちゃんの心臓止まってますね。」
私、不安的中で「あ、そうですか・・・」
院長「隣でお話しますね」
こんなやりとりがあり、隣の部屋に移りました。
この時、正直言って、何が何だか分からない状態で、涙も出ませんでした。
そして、私は昔から不安になると、全く関係ない事を考え出し『確か、凍結した受精卵が2個ある!でも、今日までの大変だった注射の日々を考えると、さーちゃん一人っ子でもいいかな?』と、死んじゃったお腹の赤ちゃんに対して、とても失礼な事ばかり頭に思い描いてました。
院長から、この胎児の大きさから言って、心臓が止まってから、すでに1~2週間経ってると言われました。その他、色々説明を受け、染色体異常なのか?その他の原因か分からないので堕胎した胎児を調べてもらう事になりました。
堕胎手術は今週金曜日14日に決まり、看護師さんから関係書類をもらい(手術承諾書その他)説明を受け、部屋をあとにしました。
(書類の病名の欄には、院長の字で「妊娠11週稽留流産」と記載されてました)
こんな日に限って、ロビーには小さな赤ちゃんが沢山いました。目にしちゃうと、半ば諦めかけた2人目が、無性に欲しくてたまらなくなりました。
その足でさーちゃんを託児所に引き取りに行き、彼女の無邪気な笑顔を見たら、一瞬こみ上げてくるものがあったのですが、不思議とおさまりましたね。
だって、さーちゃんの前で大泣きしたら、さーちゃんに対して・・さーちゃんと言う大事な娘が目の前にいるのに、その存在を無視しているかのようで、泣けませんでした。
悲しいのですが、さーちゃんを見てると、その悲しさがやわらぎます。
再びロビーに戻り、名前を呼ばれ会計へ行くと、受付の女性に「今日、手続きしていただいたのに残念でした。預かり金、今日返金しますか?次回にしますか?」と聞かれ、次回は堕胎手術の事もあったので、そのまま預けたままにして、金曜日に差額返金してもらう事にしました。
精算を済ませ、駐車場へ行き、車の中で中ちゃんに電話をしました。
この時、初めて大泣きしました。
中ちゃんから「運転が困難になったら、どこでもいいから車を止めて電車で帰れ」と言われましたが、「さーちゃんが横にいるんだよ。大丈夫だよ」と言って電話を切りました。
帰宅直後、中ちゃんからのメールで「無事帰宅したらメールしてくれ」と書いてあったので「今、到着ホヤホヤで二人ともまだ立った状態だよ」と返信したら、安心したようでした。
さーちゃんと昼食後、親しい友人達に携帯で流産した事を連絡しました。
幼なじみの親友が、すぐ自宅に電話をしてくれました。
「大丈夫?」と言われただけで、泣けちゃいました。
後にも先にも、今のところ泣いたのは、中ちゃんと親友からの電話だけです。
夕方、1番躊躇った母へ、メールで連絡しました。
案の定、母から返信はありません。妹にメールしたところ、予想とおり、母から妹へ流産のメールをしていて、一応知っている様子でした。
この日、中ちゃんの職場の上司が気遣って早退させてくれ、中ちゃんは既に帰宅してました。中ちゃんから「お母さんに直接電話してあげなよ」と言われ、夜電話しました。
「メール見た?」の問いに「ショックで返事が出来なかった」と半泣き声?だったので、こっちが泣きそうになりましたが堪えました。父もショックを受けていたようです。
未だに半信半疑状態でいます。
現実を認めようとすると悲しさも増すのですが、前にも述べたとおり、さーちゃんが目の前にいてくれることが、唯一の救いです。
一応、凍結胚(受精卵)が2個残っているので、再びチャレンジしたいのですが、大変だった連日注射の日々を思い出すと、考えちゃいますね・・・。
1月20日ごろから採卵の為の注射の日々から始まり、無事採卵にこぎつけ、移植をし、妊娠反応が出て、それからも妊娠継続の為、痛い注射の日々でここまできたのですが、私は2人目を甘くみていたのでしょうか?やはり年齢がネックなんでしょうか?
今後、もしも万が一、妊娠反応が出たとしても、喜んではいられないし、例え安定期までこぎつけたとしても、知人で21週で早産?死産?した人がいるので安心できません。お腹の赤ちゃんを無事生んで産声を聞くまでは、心から喜べないという事を、今回改めて再認識させられました。
はぁ~、だけど、こんな残念な結果になり、やはり、悲しいし自分を責めてしまいます。
次回の手術日か、その後の経過診察の日にかに、院長に凍結胚の事を相談したいと思います。あくまで相談で、当分はのんびりしたいと思います。
今まで励ましてくださった皆様方のご期待に応えることが出来ず、とても残念です。
そして、いつも温かい言葉をありがとうございました。
あ、最後に。
14日の堕胎手術(日帰り予定)は、中ちゃんが有休を取ってくれたので、安心しました。さーちゃんがいますからね。
このブログは、今後は更に不定期更新となりますが、なにかあった時はアップします。