やっパリ、メトロで。

パリ在住だったブログ主が語る、パリ・フランス、日本の交通系散歩日記。鉄分やや多め。

Viaduc des arts (ヴィアデュック・デ・ザール)廃線跡のレンガアーチ

2013-10-02 | 日記
10月に入りましたが、パリはいい天気です。
午後、電話で「××くん、散歩しない?」と誘いがかかり、まったりしてきました。
行き先は特に決めず、パリ12区を東西に横断するViaduc des artsに沿って歩いていきました。
「芸術の高架橋」とでも訳を付けておきましょうか。


このレンガ造りの高架は、
パリのターミナル駅の一つであった旧バスチーユ駅(廃駅)からヴァンセンヌの森を通って、
ラ・ヴァレンヌ・サン・モール (La Varenne - Saint-Maur)方面を結んでいた鉄道の廃線跡です。
この廃線は、ドメニル通り (Avenue Daumesnil)にずっと沿っていきます。


この路線は、1969年にRER(現在のA線)に取って代わり、廃線となったものです。
廃線は、RER A線のヴァンセンヌ駅 (Vincennes) を出発したあたりで、現在線と合流します。

廃線後は一旦放置されましたが、その後に整備が行われ、現在は完了しました。
高架上は木や花が植えられ、散歩コースに。




高架下は、「芸術」の名のとおり、
無数にあるアーチの一つ一つが画廊だったり、楽器屋さんだったり、アンティークショップだったり。
カフェやレストランもあります。


道路をまたぐ鉄橋もそのまま残されています。


19世紀後半~20世紀前半の建築ということで、
山手線・京浜東北線の上野~東京~新橋あたりの高架部分をほうふつとさせますが、
周囲の雰囲気がまるで違います。
こちらは大通りに並行しているので、存在感があります。


起点の旧バスチーユ駅の跡地は、近代的なオペラ・バスチーユに生まれ変わりました。




バスチーユ広場から鉄道跡地のドメニル通り方面を望む。

上を歩いても下を歩いても楽しい高架、
日曜日のお散歩などにもってこいです。

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