やっパリ、メトロで。

パリ在住だったブログ主が語る、パリ・フランス、日本の交通系散歩日記。鉄分やや多め。

ミュールーズの鉄道博物館 Cité du train (1)

2014-07-02 | 日記

Musées 博物館駅でトラムトレインを降りました。

前回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/bf104bd0c0ebcd5bb29f522e7ae72570

ミュールーズ (Mulhouse) は、人口で見ると、アルザス地方第二の都市です。
しかし、木組みの建物が立ち並ぶアルザス地方の他の街や村とは違い、
工業都市のため、あまり見所はありません。
しかし、この街に立ち寄ったのは、フランス随一の巨大な鉄道博物館がお目当てのためです。

駅を降りると、だだっ広い草原に一本の道が続いています。
その道に沿っていくと、最初に EDF (フランス電力公社)の電力博物館が、

そしてその先に目指す鉄道博物館 (Cité du train) が見えてきます。


カラフルな建物が目を引きます。

入り口で入場券を買い、入ります。
今日は月曜日、ほとんど入場客は居ないように見えます。
それでもすれ違う人はドイツ語を話す人が多いので、
国境を越えて観光に来ているのかもしれません。


以下、展示車両の写真、簡単にコメントをつけるだけとします。
ここに挙げた写真はほんの一部。
とにかく巨大で、展示車両が充実しているので、
予備知識がなくても見るだけで楽しめます。


入場してすぐの新館は鉄道草創期から第二次世界大戦前夜までの
「鉄道黄金時代」(Le siècle d'or du chemin de fer) をテーマとした展示。
暗い室内として、ライトアップによって展示を際立たせています。


入って早々、キワモノがやってきました。
タイヤ会社の「ミシュラン」(Michelin) が、騒音低減と乗り心地向上を図って、
ゴムタイヤを履かせた「ミシュリーヌ」(Micheline) です。
JR北海道で開発中の DMV (Dual Mode Vehicle) とは違い、
鉄路の上だけを走るためです。
フランスのメトロで走っているゴムタイヤ車両のご先祖様です。


迫力の蒸気


貴賓車(公用列車)


なんと、脱線転覆のシーンが再現されています。



オリエント急行食堂車


オリエント急行寝台車



パリのメトロで1908~1983年に使用されていた Sprague-Thomson 形車両。

9号線の路線図。古めかしい表示だけど、当たり前だが、今の駅名と変わらない。

新館を出ると、昼時でレストランは満員でした。人っ気がなかったのに。
仕方なく、屋外展示の中庭に出ます。




昨年で全車退役し、最近展示が始まったと思われる、
パリ近郊線のZ6100系電車、通称 Petit-gris 「グレーの坊や」が。
一昨年、パリ北郊で乗りました。


特別カラーが施された、入れ替え用ディーゼル機関車。
模型がほしい。


伝説の特急「ル・キャピトール」(Le Capitole) 専用塗装の電気機関車 BB9200型です。
パリ~トゥールーズ (Toulouse) 間を在来線最速の 200km/h で結んでいました。
TGVができるまでの最速列車を牽引していた機関車です。


コライユ客車の塗装バリエーションを一両に施してしまっています。わかりやすい。
(左から、オリジナル、TER汎用塗装、コライユ・テオズ、TERアルザス、コライユ・アンテルシテ)

長くなってきたので、次回に続く!



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