みらいやの小説創作・新人賞挑戦日記

講談社児童文学新人賞にて最終選考まで行った「みらいや」の新人賞挑戦日記。「駆け出し作家の執筆日記」に変わる日は近いのか?

児童文学ファンタジー大賞、早くも賞取りレースから脱落

2006-05-02 | 新人賞
 絵本・児童文学研究センター、児童文学ファンタジー大賞の一次選考結果が、3月31日の締め切りから1か月もたたない4月下旬に発表になり、自分は落ちていた。一次通過の倍率は10倍弱。児童文学は他ジャンルとは違う独特なものがあり、付け焼刃で通じるほど甘くはないということだろう。
 この賞、選考の早さもさることながら、応募者に対する対応もすごく丁寧だ。全員に作品の受領通知とともに、前回の選評が載った冊子を郵送してくれる。またホームページで選考結果を発表するだけではなく、各選考ごとに該当者(一次は全員、以降は前段階の選考通過者)に当落をわざわざ郵便で通知してくれる。難点といえば、応募作を二部印刷して送らなければならないことだが、これも一次選考からふたりの人が読んでくれるということの裏返しだろう。枚数も80枚から500枚と幅がひろいし、佳作以上を取れば出版される可能性が高いし、また挑戦してみようという気になる賞である。
 過去の受賞作や、予選通過作の題名を見てみると、和風ファンタジーというか、御伽噺的な設定を下敷きにしたものが多いような気がする。応募するときには、そのあたりの傾向も少しは考慮したほうがいいかもしれない。ライトノベル的な王道ファンタジーでは通用しないだろう。
 目先を変えてみたところで、すぐに結果が出るはずはない。わかっていた。腰を据えて児童文学用に新作を書いてみたいという思いもあるが、書きかけの長編すら時間と疲労の問題でなかなか続きが書けない状況にある。もどかしさやあせりとともに、絶望感のようなものも覚えてしまう。