何となく奈伽塚ミント・純情派

不覚にも連続更新ストップ。
少々夏バテ気味だったし
定期更新に切り替えかも?

そんなこんなで奈伽塚ミント

「喩えるならば要旨不明の学術論文」

2006-06-16 16:44:51 | 詩のような物
 壱と壱を併せて弐になるとか
 三角形の内角の和が壱百八拾度だとか
 世の中そんな数学の如く
 はっきりした答えでは示せない。

 闇鍋のようにごった煮で
 出口無き迷路のように複雑で
 不格好な賽子のように不規則で
 素適すぎるまでに予測不能。

 壱は全てになり得るし
 無限は零と同義である。
 欠けたり満ちたり月のよう
 光と影のコントラスト。

 変化するから楽しめる。
 見えないからこそ追い求める。
 明確さなど絶無皆無と知りながら
 疾走失踪あて無き明日。

 右手は何かをつかめるだろうか。
 左手は何かを拾えるだろうか。
 分からなくても両手を広げ
 分からないから両手を広げ
 自分なりに答えを導く方程式。

 踏み出す一歩怯えて半歩
 思い直して一歩二歩。
 道が無いから描き出す。
 未知を探しに歩き出す。

 未来と戯れ何時までも続く鬼ごっこ。
 奇々怪々な世の中を咲き乱れた百鬼夜行。
 剥き出しになった感情の片隅で
 ひっそりと手招く絶望。
 誘いに乗ってどうなるか
 それも未知なる摩訶不思議
 曖昧模糊な混沌現世。