何となく奈伽塚ミント・純情派

不覚にも連続更新ストップ。
少々夏バテ気味だったし
定期更新に切り替えかも?

そんなこんなで奈伽塚ミント

「永遠に繋がる舞踏会」

2006-06-09 16:02:04 | 詩のような物
 だれだって仮面を被って過ごすもの。
 容易く素顔はさらさない。
 冷たく佇む人形の如く
 表情貼り付け欺き通す。

 腹の内を探り合い
 今にも弾けそうな危ういバランスで
 際どく一線保ち行く。

 時折見せる仮面の下に別色仮面。
 張り巡らされた防衛線。
 幾重あるのか陶磁の顔。
 仮面に慣れ親しみすぎて
 いつしか薄れる真実の顔。

 個性の消失恐怖感。
 剥がして剥がして辿り着く
 一番下の一枚目。
 剥がれぬ剥がれぬその仮面。
 素顔が仮面で仮面が素顔?

 最早己も分からない。
 自分の顔が分からない。
 仕方ないから作ろうか。
 新たな自分を創ろうか。

 描いたイメージ染め上げて
 望みのままに百面相。
 全てになれて全てと違う。

 誰もが興ずる独り舞台。
 重なり合わさる仮面舞踏。
 蔓延していく症候群。
 治療法を知りつつも
 拒み退け病的舞踏。

 この星自体が仮面の奥に?
 この星事態を仮面の奥に?
 誰も知らない真実の顔。