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屈辱の防衛交流と、甘い批判

2008-06-28 20:22:30 | 外交・軍事
読売新聞紙に次のような解説記事が載っていました。

「海自艦 初の訪中」(勝股秀通 編集委員)
 海上自衛隊の護衛艦は初めて中国を訪問した。防衛交流は今後、どう進めていけばいいのだろうか。
要約
◇ 儀礼を欠いた中国の要求。背景には中国の覇権志向の高まりがある。
◇ 防衛交流と同時に、中国の脅威に対抗できる能力の維持も重要だ。

 護衛艦「さざなみ」は、マスト左に日の丸、右に中国国旗の五星紅旗を翻して、中国南海艦隊司令部の湛江(たんこう)に入港した中国側から、入港時に中国国旗を掲揚するよう求められたためだ。護衛艦の訪中は、昨年11月、中国海軍のミサイル駆逐艦「深圳」が来日したことへの返礼だ。
 しかし、そこには、中国が防衛交流を主導することによって、「中日関係は上下関係であるべきだ」と、中国自らが考える”本来の中日関係”に近づけようという明確な意図がある。
 事例を挙げれば、中国は来日に際し、入港地を東京の海の玄関口である晴海ふ頭と指定、海自トップの海上幕僚長が出迎えに来るよう要望した。さらに、事前了解も得ずに、「深圳」は予定より1日早く東京湾に入り、千葉・館山沖の領海内に停泊している。
 随分と甘く見られたものだが、海自はいずれの要望も聞き入れた。海自幹部は「儀礼を欠いた行為だが、親善ムードに水を差したくなかった」と話す
 防衛交流は相互主義が基本であり、しようと思えば日本も同様の要請ができただろう。だが中国は、早々と護衛艦の入港地を北京から遠く離れた南部の湛江と決め、入港後の27日には、海自幹部を北京まで出向かせて、海幕長と同格の呉勝利・海軍司令員に表敬させた。マストの国旗も、来日した中国艦が日の丸を揚げていなかった以上、次回の訪中時でもよかった。

 防衛大学校の村井友秀教授は「胡錦濤政権は、防衛交流を望まない共産党の中の反対勢力に対し、日本を従わせるように見せる必要があった」と分析する。と同時に、中国は20年続けて国防費を2けた以上膨張させてきた結果、将来、東アジア地域を軍事的に支配できるという意識が、儀礼を欠いた要求となっている気がしてならない
 米議会で今春、ハワイ以西の海域を中国が管理する「太平洋分割管理案」を、中国軍幹部が米軍幹部に持ちかけていたことが明らかになった。だが、中国はすでに、04年に東シナ海の日本領海を原潜が侵犯し、翌05年には、ガス田海域に軍艦5隻を出動させた。空軍機による南西諸島周辺の偵察飛行も活発で、中国は明らかに、日本との領有権問題が絡む東シナ海を、自国の影響力の範囲とすることをもくろんでいる。
 艦艇の相互訪問という今回の防衛交流は、こうした中国の覇権志向が高まる中で始まったことを、しっかりと認識するべきだ。
 今後は、相互主義に立ち返った防衛交流を継続しながら、中国の脅威を減らす努力が必要だ。実に中国の脅威が存在する以上、装備の近代化など、脅威に対抗できる能力を維持しておくことも忘れてはならない
(引用終了)


 「防衛交流は相互主義が基本」であるにも関わらず、シナ(中国)の国際常識を無視した要求に、「儀礼を欠いた行為だが、親善ムードに水を差したくなかった」という認識で、国際常識よりも中華秩序を上に持ってきて、中華秩序に組み込まれるような行為をしたのは大失態でしょう。

 この判断をしたのは、海自幹部・防衛省幹部・福田首相のいずれかは分かりませんが、一度行った行為を今後も要求されて突っぱねることが出来るのでしょうか?

 「胡錦濤政権は、防衛交流を望まない共産党の中の反対勢力に対し、日本を従わせるように見せる必要があった」と分析していますが、果たした本当なのでしょうか?
 胡錦濤政権の反対勢力だけでなく、胡錦濤政権も日本を従わせるように考えているということに気がつかないのでしょうか?
 中華思想の下、差別的に日本をシナに従属させることは、シナ人の中華思想では当然ではないのでしょうか。
 このような気を使った対応で外交的な配慮をすればするほど、相手国の横暴な態度が一層増すことになり、間違った態度を正す機会を失うことになります。

 読売新聞の結論は甘く、
(1)今後は、相互主義に立ち返った防衛交流を継続しながら
⇒「今後」では無く、今回しなかったことが、今後に禍根を残すことになりますので、「今回のこと」をまず批判すべきです。

(2)装備の近代化など、脅威に対抗できる能力を維持
⇒装備の近代化は必要ですが、装備を近代化しても、「親善ムードに水を差したくない」という精神状態であれば、近代化した装備が無駄にもなりかねません