〈第三項〉論で読む近代小説  ◆田中実の文学講座◆

近代小説の読みに革命を起こす〈第三項〉論とは?
あなたの世界像が壊れます!

盟友からの便り

2022-08-22 10:38:18 | 日記
久しく会っていない友人、二十日間ほど寝込んでいたという友人から電話があった。
その前日それとは知らず、『木野』を今度講座で話すからとメールで連絡していた。
すると、驚いた。
1990年に書いた拙稿「数値のなかのアイデンティティ―『風の歌を聴け―』」を
送ってほしいとのことだ。
友は寝込みながらもその間ずっと、百回くらい繰り返し、
村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』を読んでいたそうだ。
そんなに読めるはずはないと思ったが、友はこれを図や絵にしたりしていたと言う。

拙稿はもう32年も昔のもの、これを読み返してみると、
自分が成長・成熟していないことが分かる、この間、私は何をしていたのか・・・。
しかし、そう言えば村上春樹もデビュー作『風の歌を聴け』から最新作『一人称単数』まで、
実に同じようなことにこだわって書き続けていると思う。

友人からの電話の後、周非さんから、その拙稿を中国語に翻訳したと聞いた。
あんな昔の拙稿を。
深く感謝する思いが起こった。

拙稿「数値のなかのアイデンティティ」を読みたいとご希望の方がいらしたら、
ご連絡くださいね。
すぐ添付して送りますよ。

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