砂の王国 荻原浩 2015年03月07日 | 荻原浩 ドン底にあるところから失うものがなければ何だって出来る。 でも一度てに入れたものはもう手放せない。 虚構の上に築かれた世界なんてあっという間に崩れてしまう。 どんな状況でも自分を裏切らず、貫き通すこと。
月の上の観覧車 荻原浩 2014年09月07日 | 荻原浩 人生はきっと取り戻せない瞬間の連続なんだ 今この瞬間がずっと続いていくようで、実は何の保証もない 自分にとって大切なものは変わらないものなんだけど 鈍い自分の感情はたまに勘違いしてしまうんだ。 自分が変わっていけば人も変わる 変わらないのは思い出だけなんだ。 でも記憶はすこしずつ失われていく。 少しずつ僕らの足跡はその影が薄くなっていくんだ。 気づかないうちにね。
誰にも書ける一冊の本 荻原浩 2012年02月05日 | 荻原浩 否定していたはずの未来の自分の姿が 気がつくの目の前に転がっていて、 気がつくと重ねてきた年輪と一つ一つのピースが まるで幻のように自分のあちらこちらにぶら下がっている 何をなし何を考え、どこに行くのか、そんなこと考えてみたところで、 結局どの道を歩んでいても、今ここに立っているのかもしれない 文字に表せるものなど限られていて 言葉にできない思いの方が深く根付いていて 幻のように自分の奥深くで眠りについてはまた目覚める 自分の人生を愛おしいと本当に思えるのは、 自らの死を実感する瞬間に直面してしまった時ぐらいなんだろう その後に自分の思いがどれだけ残るのか そんなことを想うのだろうか
ちょいな人々 荻原浩 2011年01月11日 | 荻原浩 見栄っぱりで、意地っぱりで、 それでいて、自信がなくて、 自分の居場所を必死に守ってる… 本音を話せない人たちには それぞれの表に出せない(出さない)思いがあり、 そこに切なさや愛おしさがある。 できれば、いろんなことあってもさ、 笑い飛ばしたいよね。
愛しの座敷わらし 荻原浩 2010年05月21日 | 荻原浩 ちょっとしたことで崩れてしまったバランス いろんな悩みも意外と気の持ちよう…。 そんなことに気付かせてくれるのは 人それぞれだろうけど 子どものかわいい笑顔だったりする。。。 いつも、ありがとう。
四度目の氷河期 荻原浩 2010年01月02日 | 荻原浩 誰もがみんな、自分は特別な存在であろうとして、 でも、みんなといっしょであろうとして どうにか、自分の存在を確認しようとする。 テーマは「自分探し」。 経験の中から見えてきたもの 気づいたこと。 そこに答はある。 何通りもあって、意外とコロコロ変わったりする。 あけましておめでとうございます。
押入れのちよ 荻原浩 2009年04月02日 | 荻原浩 少し、背筋が寒くなるような、ミステリータッチの短編集です。 登場人物たちはなぜか少しさびしそうな人達だったりします。 表題の「押入れのちよ」は全然怖くなかったですが…。
千年樹 荻原浩 2009年03月10日 | 荻原浩 ずっと生き続けていたら、 きっといろんな人の生き様や死の瞬間に立ち会うことになってしまうんだろうな。 今を生きる僕らにとって、 遠い昔のことはまるで映画の世界のことのようだけど、 実のところ、ほんの少し前のことだったりするのかもしれない。
さよなら、そしてこんにちは 荻原 浩 2009年02月26日 | 荻原浩 「なぜだろう。 赤ん坊の産声は、出棺前の最後の別れの時に聞く、人々の慟哭に似ている」 さよなら、そしてこんにちは ぼくらはそうやって命をつないでいくんだね。。。 そう考えられたら、ホントに寂しくなくなるんだろうか。 そうだと、いいな。
ママの狙撃銃 荻原浩 2009年01月29日 | 荻原浩 文庫本の装丁から、勝手にユーモラスな、そう子鳩組のような話を想像してました。 でも意外にハッピーエンドなお気楽ストーリーではありませんでしたね。 いろんな展開が考えられる設定だからなのか、読んでいるとあっという間に引き込まれてしまいました。 曜子のいうように、人生は確かに戦いです。 ずっと続きます。勝っても負けても、傷つき、傷つけながら。
メリーゴーランド 荻原浩 2006年12月08日 | 荻原浩 「オロロ」にも少しにている、中年公務員の、少し遅い(?)青春ストーリーって感じの物語。 なかなかユニークな個性の登場人物たちが、主人公・啓一を助けたり、はたまた足をひっぱったり。 ハッピーエンドにはならない。だってそんなに甘いものじゃないからね。 でも、「まあいいか」と思える。そんな展開に荻原さんの書きたいものが詰まってる。
僕たちの戦争 荻原浩 2006年09月23日 | 荻原浩 自分だったら、どうする? 答えは出てるような気がする。。。 先日TVのスペシャルドラマでやっていることは知っていたけれど、あえて見ませんでした。 見なくて良かった。感動が薄れるからね。 でも、最後に浜に上がってきたのはどっちだったんだろう。すご~く気になります。
誘拐ラプソディー 荻原浩 2006年08月28日 | 荻原浩 行き当たりばっかりで、いつもミスしてしまう秀吉はよりによって、恩人の親方を殴って車を盗んで逃げてしまう。自殺の踏ん切りもつかないまま、目の前に現れた少年を誘拐することになってしまう。 ところが、その少年は実は…。 と、ここまで書くとその後の物語の先が、すいすいと詠めてしまう荻原さんらしいコミカルな作品。 軽快なテンポであっという間に読んでしまいました。