P の本棚

自分が読んだ本や見た映画の記録として。
ストーリーの紹介や感想ではありません。
あしからず。。。(__)

トイレのポツポツ 原宏一

2012年01月30日 | 原宏一
結局大事なんは、ひとりひとりの人と人の信頼関係。
そういうことやね。

そりゃそうやわ。
安い値段でええもんなんて、手に入らへんし。

お金のための仕事は、効率よくしようとは思うけど、
お金のためにええ仕事しよとは思われへん。
でもさ、世話になった人のためやったら、
ええ仕事にしようと思うもんな。

そりゃ、そうやわ。
気持ちが入るかどうかやもんな。

空の冒険 吉田修一

2012年01月17日 | 吉田修一
自分の中に抱えている感情というものの正体が
ずっとつかめずにいる。

物心ついた時から
いったい自分のこのいろんな感情というものが
自分の中のどこにあるのか

手のひらを握りしめてみたり、
あたまに気を集中させてみたり、
自分の軸をあらゆる場所に動かしてみたり
いろいろ試してみても、
どこにあるのかがまったく分からない。

ふとにじみ出てきたとき、
やっぱり自分の中にあるんだとは、わかるんやけど…。
ずっと、わからないままなんよな。

佳代のキッチン 原宏一

2012年01月14日 | 原宏一
たしかに、人が一生をかけて探し続ける真実というものは、
目を見開いて歩きまわって探し回るものじゃなく、
そこにあるもの。
自分の足元に転がっているものなんやろうね。

自分の日常の中で、心を震わせてくれる人や言葉、
喜びや悲しみ、苦しみもすべて、
自分の命を生きているたまものやから。

そんなすべてが、自分の掌に握ることができる幸せなのだから。
そんな喜びを、自分の大切な友や大切な人と
分かち合えた時、それが自分の心の中のユートピアになるんちゃうかな。

新釈~走れメロス 森見登美彦

2012年01月07日 | BOOKS
時代が変わっても、その時代時代に生きる人たちの
暮らしの中での出来事や感情などは、そう大差ないのだろう

泣き、笑い、奢り、憤り、落ち込み、狂い、
そんな1ページ1ページはまるでコピーのように
何度も何度も描かれてきたんだろう。

そんな中で、ちょっとした喜びや
ちょっとした驚き
ちょっとした安らぎや
ちょっとした不安

そんなものを拾い上げながら、
ぼくらは1歩ずつ歩いているんだろう

マリモ 山崎マキコ

2012年01月01日 | BOOKS
自分に自信がなくて、
目の前に起こることをやり過ごしていくだけで必死で
自分のことだけで必死で
共有してくれる人の優しさを踏みにじってしまって
大事なものをどんどんと失って

目が覚めたときに、自分の居場所があるときに
ホッとすると同時に、不安になってしまう

誰かに許してもらいたい
誰かに見ていてもらいたい
大丈夫だよと言ってもらいたい

そんな不安が消える瞬間は
誰かの居場所になれたときなのかもしれない