P の本棚

自分が読んだ本や見た映画の記録として。
ストーリーの紹介や感想ではありません。
あしからず。。。(__)

平成猿蟹合戦図 吉田修一

2014年08月24日 | 吉田修一
人には天職というものがあるらしい。
きっと才能とかもあるんだろうけど、その人の長所を最大限生かしたときに見事にはまるものなんだろう。
できれば自分のためだけじゃなく、人のためにその力を生かせる人だったら嬉しいね。

一緒に働いていて楽しいのは人のために頑張れる人。
自分のためだけにしか頑張れない人とは一緒にやりたいとは思わないから。

横道世之介 吉田修一

2012年04月26日 | 吉田修一
肩の力を抜いて
できるだけ自然体で、
できるだけ優しくありたい。

少し腑抜けでありたい。
いい隙をもっていたい。
少しは努力できる気持ちも持って。

自分が今いるこの場所、この時、
感じる風や頭上に広がる青空や
隣にいてくれる大切な人に、
ありがとうって
笑いながら伝えていたい。

あの空の下で 吉田修一

2012年03月22日 | 吉田修一
通わない思い。
でも、そこに落ち着いている自分。
そんな小さな世界に、共感できる自分がいる。
結局、人はみな、ひとりひとり。

だからそこに、罪悪感を感じる必要はないのだと思う。
それをわかった上で、相手を受け入れられるかどうか。
ありのままを受け入れられるかどうか。

それが、素の自分をさらけ出せているということであり、
そういう相手を見つけられたということなんだろう。

みんなそれぞれがそれぞれの目で、それぞれの空を見上げている。
それぞれの目に映る空の色はどうやったって、違うんだよ。
そんなことに縛られず、
相手の見上げている空の色を、その瞳に映る空の色を、
いいねって思えたら、それでいいんだよね。

空の冒険 吉田修一

2012年01月17日 | 吉田修一
自分の中に抱えている感情というものの正体が
ずっとつかめずにいる。

物心ついた時から
いったい自分のこのいろんな感情というものが
自分の中のどこにあるのか

手のひらを握りしめてみたり、
あたまに気を集中させてみたり、
自分の軸をあらゆる場所に動かしてみたり
いろいろ試してみても、
どこにあるのかがまったく分からない。

ふとにじみ出てきたとき、
やっぱり自分の中にあるんだとは、わかるんやけど…。
ずっと、わからないままなんよな。

キャンセルされた街の案内 吉田修一

2010年04月20日 | 吉田修一
一日の中で嫌なことってどれぐらいあるんだろう?


電車の中で大きな声でしゃべり続けるおばさんたち。

電話で名乗りもしないで一方的に自分の言いたいことだけ話し始めるおやじ。

なぜか上から目線で注文を聞きにくる中華屋の店員。

狭い車内で、足組んでえらそうにしてる青二才。。。



そしてムッとしながらも、何も云わず顔を背けてるだけの自分。


こんな毎日はずっと続いていく。

小さな小さな穴ぼこは、日常にかき消されていく。。。



ひなた 吉田修一

2009年07月08日 | 吉田修一
毎日の暮らしの中で

ちょっとずつ空いていく自分の中の穴ぼこ

不安だったり、焦りだったり、マンネリだったり…

その穴ぼこを自分で埋めていける人も入れば

人に埋めてもらわないといけない人もいる

自分で埋めていける人が大人なんだろうか。。。

初恋温泉 吉田修一

2009年04月30日 | 吉田修一
幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らない…



幸せには、きっと「感じる幸せ」と「かみしめる幸せ」がある。

「ああ、幸せだなあ」と思うとき。

それは、きっとそのときだけが幸せなのではなく、

積み重ねてきたものがそう感じさせてくれるんじゃないかな。

長崎乱楽坂 吉田修一

2009年04月22日 | 吉田修一
炎とともに燃え、そして呻き声をあげていたのは

何だったんだろう。

そして駿介が声を聞いた幽霊とはなんだったんだろう。

不安、苛立ち、絶望、憂鬱。

まるで着古された服が、次から次へとお下がりで引き継がれていくように

そいつらも引き継がれていく。

静かな爆弾 吉田修一

2009年03月08日 | 吉田修一
僕らは何かを信じてる。

きっと誰かが何とかしてくれる

そんな思い込みで生きている。

でも、ふとした時に気づいてしまうんだ。

笑ってしまうくらい僕らは何も知らない…。

どうしようもなく不安定で、

自分の存在すら確かめられなくて。

僕が僕であるために、

自分を待っていてくれる人がいて、

その言葉、その笑顔、その涙が、

自分の存在を確かにしてくれるんだ。






春、バーニーズで  吉田修一

2009年02月17日 | 吉田修一
「『何も考えずに…』というのが、衝動的だなんていううのは嘘だな」

うん、そうだね。

きっと全部必然で、そして自然なことなんだろう。

なんで自分が今ここにいて、ここでこうしていて、

自分の隣に、こいつがいて…。

「俺はどうやってここまで歩いてきたんだろう」

時に自分が立ってるところを確かめたくなる。

今度確かめた時にも、こいつが横にいてくれたらいいな。