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P の本棚

自分が読んだ本や見た映画の記録として。
ストーリーの紹介や感想ではありません。
あしからず。。。(__)

残り全部バケーション 伊坂幸太郎

2015年01月02日 | 伊坂幸太郎
人生楽しいことばかりじゃないけれど、開き直ってみれば意外といいもの。
鳥の目をもつ人ならではの落ち着き。
自然体でいられれば、きっと心穏やかでいられるに違いない。
目の前のことを素直に見切る力があれば、自分のペースを乱されることなく、過ごしていけるんだろうな。

マリアビートル 伊坂幸太郎

2013年11月25日 | 伊坂幸太郎
自分の人生の全ての自信を喪失させるようなやつに
突然出くわしてしまったら、どうしたらいいんだい?

取り返しがつくのならば、早々に引き返したらいい。
どうしようもないときは、開き直って立ち向かうしかないね。

よく見るとそいつだって、大したことないかもしれない。
できたら、突然足元を掬ってやって、ビビらせてやったらいい。


さあ、反撃はこれからだ。。。

オー!ファーザー 伊坂幸太郎

2012年09月17日 | 伊坂幸太郎
人はみなひとりぼっちではあるけれど
いざという時、自分を助けてくれる大切な人がいる
甘えさせてくれる人がいる
それだけで人はどれだけ救われるのだろう

形なんてどうでもいい
人が人を想い、人が人に想われていること

辛い時や嬉しい時、悲しい時
自分のそばにいてくれる人がいるだけで、
人は幸せでいられる。。。

いつも上手く言葉にはできないけれど、ありがとう。


SOSの猿 伊坂幸太郎

2012年08月14日 | 伊坂幸太郎
何が良くて何が悪いのかではなく、
どう生きるのか、自分がその時にどうするか
実はどうするべきかなんて、自分の心の中が知ってること

しかし時にはその答えには目をつむり、あえて右足を踏み出してみる
何も考えず、風に向かい合ってみる
孫悟空のように

なにを選び、何を握りしめていくのか

PK 伊坂幸太郎

2012年07月24日 | 伊坂幸太郎
僕らの世界にはいろんなパラレルワールドがあるらしい

それは想像力によって生み出されたまだ見ぬ夢の世界であったり、
けっして到達できないけれども本来手にするはずであった世界であったり、
何かの弾みですっかりと狂ってしまった運命だったり・・・。

そんな小さな可能性の上に微妙なバランスで浮かんでいる現実ならば、
いっそ夢かもしれない今を慈しみ、抱きしめながら生きればいい。

人の強さや弱さや狡さや優しさや、甘さや
悲しいほどの不安が、人を人として生かしてるような気がするよ。

明日は綺麗な月があなたの上にも輝いていますように…。



夜の国のクーパー 伊坂幸太郎

2012年07月21日 | 伊坂幸太郎
目に見えることが、真実とはかぎらない。
そうでしょう。
たかが一人の人が抱えられる現実なんて知れている

でもはなから諦めてしまっていることと、
無理だと分かっていながらも抗ってみることは、
大きく違う。

作られた仕組みの中でいきるではなく、自分の積み上げてきた尊厳の中で生きる。
そうすれば、視界は大きく開けてくる。

モダンタイムス 伊坂幸太郎

2009年02月21日 | 伊坂幸太郎
伊坂ワールドなのです。なんと、小説家井坂好太郎も出演します。

先日読んだ「ゴールデンスランバー」と似たテーマです。



改めて、伊坂ワールドの魅力を分析。。。


まずは、鳥目男の周りには、主役を食ってしまうようなハチャメチャなキャラクター設定の名脇役。

そして、そのふざけたキャラクターがマジメ顔で説教臭いセリフを吐く。

「小説は、世界を変えられない。小説は沁みるんだよ」と。

そして、そのセリフが繰り返しリフレインされる。

だから、沁みるんだよ。

砂漠 伊坂幸太郎

2006年07月22日 | 伊坂幸太郎
今回の直木賞候補作品に選ばれていた「砂漠」を読みました。
不思議な魅力を持つキャラクターたちが、伊坂ワールドをかもし出してくれる。
大学時代を少し思い出してしまいました。
小汚い定食屋で食べたしょうが焼き定食。

そうそう、そういうのが意外にいつまでも思い出に残ってたりするんだよね。
社会は砂漠。どこに行ってもいい自由といっしょに、生きていく厳しさに溢れている。でも、それは一人一人の気持ち次第…。

陽気なギャングの日常と襲撃

2006年05月20日 | 伊坂幸太郎
本屋の平積みコーナーで、「~地球を回す」と一緒に並んでました。映画化されたのに合わせての続編の発行です。
で、相変わらずユニークなキャラが、まるで漫才の出来上がったネタのように会話と物語を進めていきます。
第2作も、やってくれました。どんでん返しは健在です。映画も見に行きたくなりましたよ。伊坂ワールド万歳です!!

終末のフール 伊坂幸太郎

2006年04月14日 | 伊坂幸太郎
地球に小惑星が激突する。かつて恐竜たちが滅んだように、人間たちもその瞬間を迎えようとしていた。残された時間は3年…。仙台のうらぶれたヒルズタウンのマンションの住人たちが、それぞれ大事なものを失いながら、生き残っていた…。
いつもどこか人をくったところのある伊坂ワールドだが、今作品はそんなどんでん返しはあまりなかった。どちらかというと淡々と、登場人物の今、そして過去が連なっていく。設定では、小惑星との衝突が明らかにされたのは8年前。全世界が驚き、冷静さを失い、暴走した。先があるからこそ保たれる秩序。それを失った時、人は欲望と衝動を抑えきれなくなる…。そして無秩序な殺戮が繰り返され、「生き残っているだけで奇跡」という状況の中で、ヒルズの住人たちは、それぞれの命の意味、生きる意味を求めながら、なんとか生き残っていく…。

「俺が出来るのはこの高さまでだ。すまん」
愛するもののために必死に抗う姿が胸を打った。。。

魔王 伊坂幸太郎

2005年11月29日 | 伊坂幸太郎
伊坂作品の最新版。書店でも平積みされている。
ある日、自分に特別な能力が備わっている事に気づいた主人公は、世の中を大きくコントロールしようとする、ファシズムの動きに対抗しようと試みる。しかし、それは真実なのか、それとも一方的な思い込みなのか…。そんな迷いの中、力尽きて倒れてしまう。そして、そこには死神の影が…。
兄と弟はまったく対照的な性格でありながら、どこか似たところがあって、兄が死んだ後、だんだんと弟が兄の意を継いだ動きを見せる。

魔王とはなんなのだろう。社会をコントロールしようとたくらむもののようでもあるし、人それぞれの心の中に住む欲望のようでもある。はたまた人という存在を超えた大きな力とも取れる。

第2部で弟は、大空を舞う鷹を双眼鏡で眺める生活をおくりながら、一方で能力を使って、社会に大きな影響力をおよぼすために巨額のお金を手に入れ始める。魔王はきっと人の心の中にあるんだ。みんな自分の心の中の魔王を恐れながら、一方で心の中の魔王は力を欲しがるのかもしれない。