単身放りだされても、生存できる基盤

2012-03-10 23:39:32 | 習慣
前回は、
「未来に明るい夢、希望を持って生きるためには、その原資となるものが必要であるが、その際には、「自分の好きなものが何か?」に着目し、「誰よりもそれについて熱く語り、独自の世界観を生み出す」ことを目指すようにしている。また、その際には、「できるだけみんながやらないこと、独自の組み合わせで、競合の少ない、できれば存在しない領域をホームとすること」を意識している。」
という内容をお伝えしました。今回は、もうひとつのポイント、「どんなことがあっても失われないつながり」についてお伝えします。

「どんなことがあっても失われないつながり」とは、手っ取り早く言うならば、
「お互い、良い部分も悪い部分も知っている同士で、利害関係抜きで付き合える関係」
ということ。より具体的には、「苦難を共にした者同士」ということになりそうです。少なくとも私の例でいうならば、中学、高校、大学時代からの友人がそれにあたります。

こういうつながり自体は、どのような方にもあろうかと思います。ですが、重要なのは、その存在を意識すること。利害を抜きにしたつながりの存在は、
「どんなに辛くても、必ず手を貸してくれる人はいる。」
という安心感の原資となってくれます。

事実、就職以前の大学までに知り合った友人とは、一部疎遠になってしまった人もいるものの、数ヶ月に1回飲み会を開くなど、関係を維持しており、その都度
「彼らとのつながりが切れてしまわない限り、細々とではあろうとも、生き延びる気力は持ち続けられる。」
と実感させられます。まこと、利害抜きの関係性というもののありがたみを強く感じております。

逆に、会社組織での、お金が絡む人間関係(社内の付き合いもそうですし、社外のお客さんとの関係もそうです)に浸かりっきりになっていると、「金の切れ目が縁の切れ目」の法則が発動し、会社組織というシステムを失った瞬間、無一文、即死という状態になるものと思われます。そのような事態は、何としても避けたいし、避けなければなりません。だからこそ、
「組織から放り出されても、最低限生き延びられる」
仕組みをつくらなければならないものと思われます。そのためには、

「オリジナルの世界観」
「競合の少ない世界」
「利害抜きの関係性」

少なくとも私にとっては、これらが必要不可欠。といいますのも、一度できた関係性が失われても、新たな関係性を引き寄せてくれる仕組みをつくっておくことが、一番の安心感につながりますから。

以上、少し難しい内容になりましたが、いかがでしたでしょうか?

あなたの務めている会社も、いずれなくなるかもしれません。リーマンショックや1年前の東北大震災でもありましたように、思わぬ形で職を失うことだって、往々にしてあるものです。

こうして、裸一貫、世の中に放り出されたとき、あなたの手元には、何が残っていますか?そこからつながりを広げられるだけの資産を保有することが、「最低限生き延びる」ためには必要なのではないか。いろいろのご意見があろうかと思いますが、少なくとも私は、そのように考えています。

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