浦島太郎の結末は、日本の行く末?

2012-04-29 23:42:28 | 時事関連


今日は昭和の日ということで、靖国神社を参拝しました。

境内では、声楽家の鈴木哲也さんによる奉納音舞台が行われていました。その演目のなかに、浦島太郎の曲があったのですが、あらためて歌詞を読み込んでいくと思うところがあったのでシェアしようと思います。

(1)むかしむかし浦島は 助けた亀に連れられて 龍宮城へ来て見れば 絵にもかけない美しさ
(2)乙姫様のごちそうに 鯛やひらめの舞踊り ただ珍しく面白く 月日のたつのも夢のうち
(3)遊びにあきて気がついて おいとまごいも そこそこに 帰る途中の楽しみは みやげにもらった玉手箱
(4)帰って見れば こはいかに 元居た家も村も無く みちに行きあう人々は 顔も知らない者ばかり
(5)心細さに蓋取れば あけて悔しき玉手箱 中からぱっと白けむり たちまち太郎はおじいさん

(1)については、もはやおなじみ。物語のスタートですね。
(2)(3)の歌詞は、竜宮城にやってきた太郎が、道楽にふける様子。(4)(5)の歌詞は、地上の世界に戻ったときの出来事です。夢見心地で道楽にふけっていたら、いつしか時間が過ぎてしまい、帰ってきた地上の世界には旧友も村も家もすでになく、いつの間にかおじいちゃん、というわけ。(ちなみに物語にはその続きもあるそうですが…ここでは省略。)

この歌詞をみて思ったのは、まさにいまの我が国が、(2)(3)の状況にあるのではないか、ということです。大マスコミの発信する情報はエンタメづくし、国を、国民一人ひとりの生活基盤をどうやって維持していくか、その手の話題には一切触れない。そして、どこの街でも駅前には違法賭博場が我が物顔に店舗を構え、そこに人々が早朝から列をなす。まさに「国民総出で道楽にひたっている」状況。そして、こういった道楽のことを、「3S」といいます。すなわち、現下の我が国の状況は、実に「国民総3S中毒」。こんな状況が続けば、浦島太郎のように、帰り着くべき家を、頼るべき人を、依るべき国家を、すべて失うことになります。

というわけで、少しでもこの日本で生き延びたいと思われる方は、まず「3S」について考える時間を減らすことをオススメします。

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