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百戦錬磨を目指す日記

140文字じゃ表せない乙女ゲーやアニメの感想をぶちまけるブログ。ネタバレしかないので注意
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四つ目神 ネタバレ

2017-08-13 00:54:07 | 四ツ目神
真依ちゃんの出生の秘密と、相良家、四ツ目神についての物語のネタバレと感想を。


四ツ目神と四津村の成り立ち
昔双子が生まれ、その合わせて四つの目を持つ双子ははかりきれないほどの神気を持っていたそうで、その弟を殺して供養することで村は繁栄した……その弟が四ツ目神、生き残った方がタガタさんです。
タガタさんは死後魂を土地に縛り付けられ、神としてこの地に繁栄をもたらすよう求められました。
タガタさんは自分が生き残ってしまったことに罪悪感を抱え、たった一人神社で暮らしていくことが寂しくて仕方がない人でした。
そして、この四津村の村長であり四ツ目神神社の宮司であり冠婚葬祭全てを司るのが相良家、ということになります。
四津村では四ツ目神への信仰心が強く、封鎖感の強い村です。
そして相良家では長男を大事に育て、その他はおまけとして扱われます。
村の雰囲気や家での扱いに納得のいかなかった三男誠は家を飛び出すことになるのです。

主人公、真依ちゃんと悠真の出生
相良家の長男、総一郎の元へ嫁いできたのが真由子さん。
真由子さんと総一郎さんの間には長いこと子供が授からず、真由子さんは石女と罵られることになります(石女うまずめとは子供が授からない女性への差別用語。絶対に使ってはいけない)
その苦労の末やっと子供を授かったが、なんと双子。双子は忌み子として先に生まれた弟なり妹なりを殺すというしきたりがあります。(昔は先に生まれた方が下の子、後に生まれた子が上の子だった)
猛反対する総一郎と真由子さん。
その上真由子さんは双子を授かった畜生腹と罵られることになります(畜生腹とは一度に二人以上の子供を授かった女性に対する差別用語。昔は双子、もしくはそれ以上への理解が無かったとはいえあまりに酷い言葉です。絶対に使ってはいけない)
二人の反対も虚しく、先に生まれた弟の悠真は忌み子として四ツ目神に献上されてしまいます。
この村や相良家は間違っていると気づいた総一郎は真依ちゃんを連れて誠の元へ。しばらく預かってくれと言って村へ戻ります。
真由子さんは異端児として監禁、そして死んでしまいます。
総一郎も同じように異端児として監禁、真依ちゃんをどこへやったのかと尋問の末死亡。
二人がどうなったのか知らないまま真依ちゃんを育てることになった誠さん。

……重い……重すぎる……
昔の日本の考えや、閉鎖的な村のしきたりというのは想像を絶する程残酷ですよね……

そして真由子さんは四ツ目神の一部となってしまいます。四ツ目神の中で子を求め苦しみ続けることに……だから真依ちゃんに助けを求め、神社に閉じ込めてしまったのです。

日本の古いしきたりについては賛否両論ありますが、きっとこういう村っていうのは未だあるのではないのかと思います。
そして宗教と神隠し、出生の秘密を上手く絡めて一つの物語として作り上げたこと、その完成度の高さに拍手を送りたいです。
あまり宗教や神話、昔の日本の背景(特に閉鎖的な村の掟等)について詳しくはないのですが、よく調べて作られたんだなと思います。

前作と比べて
前作(アリスの精神裁判)は心理的なところにスポットを当てて作られていました。
今作は宗教にスポットを当てて作られていたと思います。
どっちが良かったと比べることはできません。どちらも素晴らしい出来です。

とても残酷で神秘的で、感動的な作品でした。大変面白くプレイさせていただきました……が、終わった後に「ああ終わった!!感動!!」という達成感よりは……こう……胸に何かが突っかかっているような、そんな感じが拭えない作品でした。(アリスの精神裁判でも同じようなことを思った気がする)
こういう感動だけで終わらない話、好きです。
そして課金した人のみ楽しめる後日談があるのですが……読みたい……けど課金できないのが辛いです

次回作、監獄少年やネバーランドシンドロームも楽しみながらやっています。

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