百戦錬磨を目指す日記

140文字じゃ表せない乙女ゲーやアニメの感想をぶちまけるブログ。ネタバレしかないので注意
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VitaminX始めました!

2016-08-29 08:56:46 | VitaminX
乙女ゲームとして一世を風靡し、D3がブランドとして確立した大作、VitaminX
くせの強いイラストが苦手だと思っていたのですが、最近イラストにこだわらなくなってきたのでプレイ始めました!
基本的にギャグな雰囲気で作られているのでしょっぱなからだいぶ笑わせてもらいましたが、生徒見る度「イケメン...イケメン...」っていう先生ってどうなのよ...と思ってしまいました。

キャラ紹介
主人公
中等部から突然高等部、しかも問題児だらけの生徒の担任を任されることになった捨てごm...げふんげふん
生徒に対して誠実に熱心に向かっていくところは素敵ですが、見かける度「イケメン」だとか「美少年」ってくらくらするのほんと馬鹿馬鹿しくて笑えます

真壁翼
金持ちお馬鹿

草薙一
優しいお馬鹿。喧嘩早い。

七瀬瞬
バンドお馬鹿

風門寺悟郎
女装お馬鹿

仙道清春
悪戯お馬鹿

斑目瑞希
居眠りお馬鹿

葛城銀児
ホストみたいな国語教師

鳳晃司
穏やかな地理歴史教師

九影太郎
や〇ざみたいな理科教師

二階堂衝
冷静な公民教師

衣笠正次郎
中性的な数学教師

真田正輝
熱血な外国語教師


ノリが軽いゲームなので声優さんがはっちゃけるはっちゃけるwww物凄く素晴らしい演技をして下さるんですけど、変なところに力を入れすぎ(吐くシーンとか)www
序盤ですが腹筋が辛いですwww
最初は風門寺悟郎を攻略します(生徒達の中で殴られる危険性がないのはこの子だけかなって)

あとがき 総評 ネタバレあり

2016-08-25 16:47:17 | 死神と少女
少女は世界一美しい言葉を見つけたのでした


あとがきでは衝撃的な事実や裏話などが伺えます...本当に衝撃でした

この「死神と少女」はとことんプレイヤーが主人公に感情移入しようとすることを阻害してきます。
そこら辺の演出は見事だと思いました。
主人公は「物語の主人公」として人格が、過去が、心が、確立しているので、プレイヤーのやることといえばこの「主人公」をそれとなく誘導する、程度でしょうか
普通の乙女ゲームとはまるで違う構図。

そしてあとがきではただの古本屋のおっさんだと思っていた人が実は黒幕=魔法使い=精神科医=「遠野十夜」=シナリオライターだったことが明かされます。
この「遠野十夜」は作家としての顔です。お兄ちゃんが書いていたと思っていた作品は実はこのおっさんが書いていて、しかも主人公にどことなく幻想に別れを告げるよう示唆したものになっていました。
蒼と主人公を鉢合わせたのもこの人のシナリオ通りです。
そしてこのおっさんの筋書き通り、蒼も主人公も幻想から解放されるのでした。

そして明かされるもう一つの真実。
桐島七葵先輩は実は「この物語」の住民ではないということ。
「気がついたら桐島家の養子になっていた」と本人は言い、おっさんも
「この世界の人間じゃない君になら、この世界を壊すことだって出来たはずだよ」
と言います...oh......
なんていうか...言葉を失った...見事、としか言いようがない...
桐島先輩がなんとなく物語の軸に関わることなくお話に登場させられていた感がありましたが、そういうことだったのか...
彼は物語を読むものとして立たされていたんだ...だから最後にこの黒幕と物語について対話することを許された人なんだと思いました、いやそういう風に作られた人なんだと。
そして「物語は終わりを迎えたけど君はどうするの?」的なことをおっさんは言います。
それに対しての桐島先輩
「物語は千代に八千代に続いていくんだ」
ああなんてかっこいいの!!!
そしてこの「死神と少女」を作った人には鳴り止まない拍手を贈りたい。
この桐島七葵先輩はどこから連れてきたのかはわかりませんが(カエルかパニパレかソラユメか?w)、とことん物語は「物語」としてプレイヤーが介入する隙を与えないトドメを刺された気がします。

物語は「世界」。この世界はあなたの世界ではない

暗にこう言われているような気がしたのは私だけでしょうか。

本当によく練られて作られた、そしてプレイヤー側も考えさせられ余韻に浸れるとても素晴らしい作品でした。


システム
お話が細かく区切られていて簡単に戻れたり、言の葉を入力することで隠された真実が見れるようになるのはとても面白かったです。
ただ私がPSPになれていないせいで、至れり尽せりのシステムを使いこなせないっていう...


主人公
くせ強いです。前述した通り、感情移入をとことん拒絶されて作られているので合わない人には徹底的に合わないでしょう。
私はとても感受性が強いタイプなのでこんな主人公でも感情移入出来てしまいましたが、「しっかりしていて社会的に自立できている大人」には彼女のことを腹立たしく思うかもしれません。


ストーリー
ひたすら情緒的で詩的で美しい。「これは美しい幻想物語」その通り美しい言葉によって優しく切なく残酷な物語が練り上げられています。


イラスト・キャラクター
イラストもスチルも立ち絵も綺麗でした。キャラクターも役割が与えられていてその中で生き生きとしていて輝いています


ゲーム評価★★★★☆
大変素晴らしい物語を読ませていただきましたって思うんだけど、乙女ゲームとして恋をして萌えられたかというと微妙なので星を一つ下げさせて頂きました。
なんとなく乙女ゲームへの挑戦状のようにも思える作品ですよね。普通の乙女ゲーム(強い主人公、弱い攻略対象)でいいのか?そんなの幻想にすぎないぞ!現実はもっと残酷だぞ!ってな感じで
そう思いだすと「王子様は本当にいるのか」「恋をしている目の前の人は本物か」「どこまでが現実でどこからが夢か」をゲームを離れて考えざるを得なくなりますね...夢女子にはキツイなあ...


萌え順
桐島先輩>千代さん>日生先輩>お兄ちゃん>蒼
桐島先輩愛しています。真実を告げることが残酷なことと知りながらその人の本当の幸せのために突きつける強さと優しさ。寂しそうな人を放っておけなかったり困っている人を放っておけない優しさ(そのせいで貧乏くじ引く)そんな力強い優しさと男気に惚れました、萌えました。

なんとなく今まで書く気が起こらなかったのは余韻がここまで残っていたからかもしれません。ようやく、物語に向かい合える心の準備ができたのかもしれません。
あ、ちなみに世界一美しい言葉は秘密にしておきます。私はこれが何か気になって気になって先に進めてやっとわかったことでとても感動したので


ちなみにこれがPSP初ゲームだったりします。
今は牧場物語でユヅキさんと幸せな結婚生活を送っているのでしばらく乙女ゲームはお休みかな...でもルンファクはディラスとレオンさん残ってるし、幕末恋華新撰組積んでるし、プリンセスナイトメア誰とも恋愛してないし、VitaminX買っちゃったし、ソシャゲも色々イベントあるしどうしよう...

蒼 ネタバレあり

2016-08-24 19:45:44 | 死神と少女
死神と少女は世界一美しい言葉を探す旅に出る

蒼も主人公と同じように、幻想に囚われた人です。
もともと感情表現に乏しかった彼は周りから「死神」と呼ばれるようになり、いつしか「自分は死神だ」と思い込むことになります
彼は無意識のうちに...というか彼の思うままの言葉が全部主人公を肯定する言葉であったりするんです。だから主人公は蒼に一目で恋をした...らしいです。
私は蒼に恋に落ちることなく進んだので蒼と主人公はいつ心が通い合ったのかさっぱりわかりませんでした。

蒼は死神になるために異国から日本へやってきます。そこで魔法使いに「死神は一人で十分だから、成り代わるには殺すしかない」なんて物騒な事を言われていたので、主人公の傍にいる十夜さんを殺そうとします...が、彼は幻想、生からも死からもかけ離れた存在なので殺す事はできません。
じゃあこの幻想を作り出している本人...主人公を殺してしまおう、と蒼は思い至るわけです...どうしてそうなる!!!
もちろんそんなことは十夜お兄ちゃんが許しません。なので十夜さんは蒼の記憶を奪ってしまいます。
...そして記憶喪失の死神と少女が出会う...ここまでがプロローグです。

あとはなんやかんやあって蒼ルートに入ります
蒼ルートに入ると、蒼は記憶を取り戻し、なんと主人公を殺そうとしてくるではありませんか!!!Σ(゚ω゚ノ)ノ
止めに入ってくれる桐島先輩まじヒーロー

そして主人公は蒼の幻想を解こうと決意します。...その為にはまず自分が作り出した幻想と決別しなくてはなりません...主人公は泣きながら兄に「貴方は私の幻想です」と伝え、消えるよう命令します。優しく主人公を抱きしめるお兄ちゃん...っ!主人公の為になら消えるのも厭わないとことん優しい十夜お兄さんが胸を締め付けます...そして主人公の愛しい幻想は消えてしまうのでした...
うわああああああお兄ちゃああああああああああああんんんんんんんんん
主人公号泣、水無月も号泣

次は蒼です。いつまでも泣いていられない、と主人公は飛び出し蒼の元へ。当然殺しにかかる蒼。
ここで主人公は蒼に「愛してる」と伝えます...

...



...すいません、あとはさっぱり覚えてないです(白目)
お兄ちゃんがいなくなったショックかな、この当たりのストーリー泣きながら読んでたから頭に入らなかったのかもしれない
とりあえず主人公は一度死んだ気がする...それに対して蒼が涙を流していた気がする...
んで、主人公は生き返って蒼も記憶を取戻して、二人とも幻想から解放されてめでたしめでたし...で話は終わりました

遠野十夜 ネタバレあり

2016-08-21 13:22:09 | 死神と少女
お兄ちゃんは妹が全て


記憶がかなり朧になってきてやったことすら忘れそうです...もう1度やり直すか...?

兄の正体は兄ではありませんでした。
主人公が作り出した幻想、死神でした。
ある夜、幼く体の弱い主人公は訪れた死神に言います
「世界で一番美しい言葉を知りたいからまだ死にたくない」と。
それに死神は応えます。「お前の時間を止めた」と。
幼く心の弱い主人公はいつの間にかこの死神を「兄」として慕うようになり、十夜もその立場を受け入れるようになります。
そうして出来上がったのが今の関係。兄妹を超えたようなべたべたと依存し合い甘く脆い関係。

物語が進むにつれて主人公はこの世の幻想が見える様になります。
それはそれは美しいものから恐ろしいものまで...
そんな所に、お父様からの強制送還がかかり、今住んでいるところの荷物が勝手に運ばれるわけです。主人公と兄だけの空間に土足で踏み込む人達...
ここで抗うか身を任せるかでエンディングが変わります。
身を任せると主人公は実家へ連れ返されそのショックで記憶喪失に...なった振りをして兄と2人の殻に閉じこもってしまうものでした。
抗うと引越しはなしになります。
だけどここにはもういられない...そう思った主人公は兄と2人で旅に出ることにします。

止まっていた時は動き出す...止まっていた時計台も動き出します

そして主人公は肉体を捨て、兄と2人、幻想の世界で幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし

十夜お兄さんは主人公にとことん甘いです。主人公が右と言えば右、左と言えば左...常に主人公を肯定してくれる存在です。
私は私が恋に落ちた瞬間=主人公が恋に落ちた瞬間だと思っているので、特にお兄ちゃんに恋をすることなく進めましたが...
お兄ちゃんの優しさが身にしみて涙が出ます。何よりも主人公第一。そして彼自身、主人公に認められなくなってしまうと消えてしまう幻想でありながら主人公のために自分をどうにか消そうとする...優しい...切ない...
だけど十夜ルートでは主人公はお兄さんが幻想だと気づいていながら傍にいることを望みます。
その結果がどうなるか当然知ってる十夜お兄さん。
だから自分が見える桐島先輩に「主人公を助けてくれ」とお願いするんです。お願いしつつ、主人公の「旅に出る」行動に胸を痛めつつ、主人公のために消えるわけにはいかない、傍にいなくてはならない...

主人公を幻想から断ち切らせる存在が桐島七葵先輩なら、主人公を幻想の世界に留めたのは日生光(偽)でしょう。
主人公が旅に出ると、時計台に身を隠した時、そこには数日間をしのぐための食料やらが置いてありました。日生光(偽)はまるで主人公が幻想への旅へ出ることを予測していたようです。ここで「やばい...日生先輩やばい愛しい」と思ってしまいましたw先を読めすぎなところがカッコよすぎます。

遅れて桐島先輩が十夜さんの言葉の真意に気づいた頃はもう手遅れでした。
時計台の誰も知らない屋根裏部屋...っていうんですかね?...そこで一人永遠に覚めない眠りについた主人公を見つけます。そして蒼が主人公の手を取り、蒼もきっと生身の体を捨て死神という幻想にこの瞬間に成り代わったのでしょう。

なんていうメリーバッドエンド
だけどこの上なく幸せそうな十夜さんと主人公を見てると「これで良かったんだ」って思わされます