首や肩の凝りを治療することでパニック障害のような症状が治るかもしれないという希望を見出したものの、
その事に気付いた頃には肩の凝りは相当酷く、動画サイトで「肩凝りの改善に効くストレッチ」を検索して、いくつも試してみても
凝りはほとんど改善されませんでした。(夜中のパニックの時はまだ凝りの自覚症状はなかったのです。)
また、肩の凝りで不眠は説明できても、昼夜問わずの突然のパニック症状は説明できません。
でも、そんな状態でも仕事を休まずには済みました。以前勤めていた職場は家から10km先で、どうしても車中にいる時間が長く、
勤務時間の関係で、どう転んでも渋滞に巻き込まれてしまうので、次の勤め先には家から5km以内、午後からのシフトで探したところ、
丁度いい勤務先が見つかったのです。そういった通勤時の負担軽減に加え、仕事で体を動かしているほうが、不思議と楽だったのです。
寧ろ、家に帰って食事の支度をすることと、寝るときに体を横たえるのが恐怖でした。
食事の支度って、思った以上に肩や背中に負担がかかるのです。包丁で、食材を切るの度になんとも言えない鈍痛が走りました。
また、胃の不調も続いていました。常に胃の中に食べ物が残っているような、気持ち悪さがあります。
なので、念のため、近くの内科で胃カメラ検査を受けることにしました。ピロリ菌の検査もしたことがなかったのでついでにお願いしました。
その際、ふと、医師に就寝時に頭を枕に乗せると、何か不快感というか違和感があるが、それは胃の具合と何か関係があるかと
聞いてみたところ、笑いながら、「それは関係ないですねぇ。」と言われましたが、関連がある気がしてなりませんでした。
根拠といえば、その頃、医療サイトで、近々発売される予定の新薬「アコファイド」が初の機能性ディスペプシア治療薬ということで、
かなり大々的に紹介されていて、その薬理作用がアセチルコリンという、副交感神経の伝達物質を増やすことで胃腸の動きを
活性化するという記事を目にしたからかもしれません。
以前より、そのような作用機序の薬もあり、副交感神経の抑制が胃腸の機能不全に関係していることは明らかですので、
今回の私の胃の不調もそれが原因とすれば、他の症状も自律神経の不調からかもと疑うようになりました。
胃カメラの検査でも胃壁の荒れが若干見られたが、就寝中の動悸との因果関係がある逆流性食道炎はありませんでした。
ピロリ菌も陰性でした。また、心臓の検査も受けましたが、歳相応で特に問題は見られないとのことでした。
そこで、検査で異常がない以上、全ての症状の原因は凝りに違いないと確信して、「肩こり めまい パニック症候群 自律神経」と
検索してみて、色々なサイトを見て回った結果、とあるサイトでもしかしたらこれかもしれないというのを見つけました。
東京脳神経センター 松井孝嘉医師のことを紹介したサイトでした。
松井考嘉医師のことはそれまで全然知りませんでしたが、調べてみると、かなりすごい方でした。
↓
そして、私の症状が、肩ではなく、寧ろ首の凝りが原因で起こっていると確信できたのです。
病名は頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん)だったのです。
平たく言えば、首の凝りが脊髄を圧迫して、常に副交感神経(リラックスをさせる自律神経系)を抑えて、
交感神経(エキサイトさせる自立神経系)を亢進する病気です。
体が休まる時がないので、様々な自律神経障害を発症します。どれも私に当てはまる症状ばかりでした。
松井考嘉医師はまた、2012年に日本新型うつ病学会というのを発足しているようですね。
http://blogos.com/article/32357/
記事では学説に否定的なようですね。私も所謂、「仕事は嫌だけど、レジャーや娯楽はOK♫」な新型うつ病は
首の凝りとは関係のない、また別の病気じゃないかなぁと思います。つか、そもそも病気なのかと疑問です。
わたしは寧ろ仕事をしていたほうが気が紛れてましたしね。
首凝りからくるうつ症状は単純に頚性うつ病と呼べばでいいんじゃないでしょうか?
メイクアップアーティストのIKKOさんもパニック障害を経験しているようですが、首が関係しているかも的な記事を
検索した中で見つけましたが、真偽の方はどうなんでしょうね?
話は逸れましたが、原因はわかったのですが、凝りの改善が、松井孝嘉医師が推奨する555体操などでは今ひとつ効果がなく、
相変わらず、柴胡加竜骨牡蛎湯でしのいでいたのですが、ある時「首こり」と「寝違え」って症状が似ているかもと思い、
寝違えに効くストレッチをしたところ、かなり効果があったのです。以下のリンクに方法が紹介されてます。
漫画「ゴッドハンド輝」で紹介された“寝違えたときの治し方”が本当にスゴい!
これで日常の生活は何とかしのげ、不眠もレンドルミンを1/4錠服用するだけで、眠れるようになったのです。
でも、根本的には治っていない状態ではありました。
少し体調が取り戻せたので、それまで体がしんどくてPCを短い間しか使えなかったのが、1時間位は続けて使えるようになったので、
もっと効果的な治療はないか、探すことにしたのです。
そこで、凝りはトリガーポイントや筋膜のシワが原因のことが多いというのを初めて知ったのです。
仕事柄、凝りに使われる薬のことは勉強していたつもりですが、正直凝りのメカニズムについて突き詰めることはありませんでした。
せいぜい、筋肉を使いすぎたとか、関節の変形とか骨格の歪みとかそれくらいしか思いつきませんでした。
不勉強をただただ恥じるばかりですが、とにかくどうすればいいかということがかなり具体的に見えてきたのです。
筋膜のシワには筋膜リリースのストレッチが効果的です。早速、その権威の方の書籍を手に入れて試しました。
試してみて、その凝りの部分はかなり楽になりましたが、その凝りが原因の随伴症状、例えば首の凝りが原因の手指の痺れまでは
効果が及びません。でも、それで更に体は楽になってきました。
また、トリガーポイントの治療方法についてもあれこれ調べました。
それはやはり自力では無理なようです。整形外科でトリガーポイントのブロック注射を打ってもらうのが一般的なようです。
そこで、トリガーポイントを行っているとHPで明確に謳っている「K病院」を受診しました。
あたしは寝るなって言われても寝ちゃうけどね。
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