mimi's 体験記

日々のちょっとした出来事
-オハイオでの学妻奮闘日記-

性犯罪者の情報公開

2006-08-08 12:12:43 | ―トラブル
今日、うちに『Sex Offender Notification』なるものが届きました。
これは、近所に性犯罪暦を持つ人が引越してきたことを住人に知らせる通知です。
アメリカでは性犯罪者の情報を公開されていることは知っていたものの、今日この通知を見て、改めて実感しました。

アメリカにはメーガン法(Megan's Law)と呼ばれる法律があり、これに基づいて、性犯罪暦を持つ人たちの個人情報がインターネット等で公開されています。地域によって公開される範囲は異なるようだけれど、オハイオ州では『顔写真・名前・性別・髪の色・目の色・人種・身長体重・年齢・住所・勤務先・刺青や傷の場所・犯した犯罪の種類』が公開されています。
インターネットでは、ZIP CORD(郵便番号)を入力すると、近所に住む性犯罪者の情報を得ることができます。
オハイオ州の性犯罪者検索サイト→コチラ

私もこのサイトで、必死に調べてしまいました…

このメーガン法の名前は、ニュージャージ州のMegan Kankaちゃんという女の子の名前が由来しています。彼女は7歳の時、向かいに住む男にレイプされ、殺されてしまったのです。調べてみると、この男は性犯罪暦を持つ男でした。Megan Kankaちゃんの両親は、このことを事前に知っていれば、彼女を守ることが出来たかもしれないと思い、性犯罪者の情報公開を求める運動を起こしました。それにより、ニュージャージ州でメーガン法が成立し、その後、合衆国レベルでも制定されました。

今回のように、性犯罪者が近所に引越してきたことを通知されると、その性犯罪者は攻撃の的になってしまうような気がしますが、そのようなことは法で禁止されているようです。

性犯罪者たちの情報公開は、彼らの人権を侵害しているような気もします。しかし、私個人としては、情報公開に賛成です。自分で自分の身や家族の身を守ることが出来るからです。性犯罪者は再犯が多いと言われていることもあります。もちろん心を入れ替えて、心機一転やり直したい人もいるでしょう。この情報公開は、その妨げになるかもしれません。しかし、性犯罪者の影には、必ず被害者の方たちがいます。人生を狂わされた人たちがいるのです。そのことを思うと、情報公開という“重荷”を背負っても仕方ないのかな…と考えたりもします。

この性犯罪者の情報公開は、アメリカ以外でもカナダ、イギリス、台湾などで実施されているようです。
日本でも異論を呼んでいますが、日本で実施した場合、どうでしょうね。きっと相当な混乱が起きるような気がします。難しいですね…