親睦会に行く

「おかーさん、寝るダメ～」
と、日曜の朝、布団にへばりついてなかなか起きない母に向かって、叫ぶ声。
＜ああ、昨日もツイ夜更かしをしちまったぜい…　(ーー;)　
と、それでもしぶとく5分ばかり張り付いていたが、朝の８時あたりで限界。
パパは本日ご出勤である。もういないから二度寝していたのだった（笑）

まるで言葉覚えたての三歳児以下の日本語を使って呼ばわるのは、ちび２．
最近教えた言葉を組み合わせて、頻繁に使ってくれるようになってきた。
だが、普段、普通の日本語会話を聞いていないせいで、
日本語の活用の仕方がわからない。＜ので、こういう変な日本語になる。

「お母さん、ご飯たべる～～～」
と、日本語で連呼され続ければ、寝ボスケ母もさすがに起きる。＜そりゃもう

今日は、野外の集いのお誘いを受けていたのだ。
最近、ナンダカンダとまたヒッキーになってきていたので、
自分的には場所も知らないし、アレだなァ、と思っていたわけだが、
チビ二人は行く気マンマン。　＜Ｕちゃん、Ｙちゃんも来るらしい。
『行くでしょ？　行くでしょ』　＜ちび１
ちび１に『ダメとは言わせません』的不動の決意をたたえた双眸で見つめられては、
優柔不断の見本のような日本人母、「ウン」と（小声で）言わザルをえないのだ。


というわけで、弁当を作って、しゅっぱーつ

さて、場所がわからない。話では、○○というバス停で降りて、少し歩けば、
ある、といわれたのだが…
大体、韓国人の道案内ほど不親切なものはない。
日本に帰って、知らない場所をお尋ねすると「こういって、右行くと橋がありまして、そこを左に～」
あまりにご丁寧にお教えくださるので、大感動すら覚えるほどである。
韓国人に道を聞くと、どう言うか。
『あっちだ』
『あっちですよ』（指差す）
『これまっすぐ』
その場で三人に聞いても、この程度の答えしか得られないのである

仕方ないので、「あっち」に行って見る。
あっち方向へ歩くこと300メートル、なにやら、確かに丘らしきものが見える。
そこでまた聞く。
これは、教えるほうも自分だけの案内で、相手が到達できると思っていないからこうなるのだが。
この国の人の道案内は大体、とりあえずの方角だけ教える。
あとはまたそこで聞け、というのである。

というわけで、運良くその道を散歩していたアジョッシをまた捕まえて聞く。
『「ケサン公園」というのはドコですか？』
すると、この丘越えるとある、とのたまうので、
うひー、と思って、帰りそうになったが、
『こっちもいける』
とまた指差された（今度は下の普通の道路を）
多分この木々の向こうだな、とあたりをつけて歩き出した。
丘をぐるっと回って歩くこと、しばらく。
なるほど、緑の公園らしきものが見えてきた。
看板があった……　《ケナム公園》

ちがうじゃないかっ！！！！！

とにかく、奇跡的に、無事たどり着いた。
『オー、チャールワンネー』（おお、よっくきたね）と、笑顔で迎えられ、ほっとする。
たどり着けてやれやれだった。

思ったより、かなりたくさん来ておられた。
午後は、仕切り小母さんの口舌にのって、愉快なゲームなどもあり、
とりわけ、来ていたパパさんたちが張り切って参戦し、
競って賞品をげっとゲットしておられたｖ
本当にこちらの人って、やるときは派手に、力いっぱいやるのだな。＜芸人ばっか
それがまた、面白くって、皆げらげら笑っている。もーたまらない。
わたしもフルーツバスケットなぞに参戦したが、歳がいもなくスライデングして
手のひらを少しすりむいてしまった。
その成果は一応ゲット…（サランラップだった・笑）
各自持ち寄った手弁当を広げて、互いに食べあいながら、午後三時まで。
５月晴れの天気もよくて、緑の葉陰はとてもフレッシュで。
とても明るく楽しい家族連れの親睦会だった。

たまにはいいな、こういうのも……。　　（＾＾）＜ウンウン