Lenka - The Bright Side

洋楽レビュー/感想。
朗らかで家庭的で素朴でありながらガーリーに洗練されていて深みがある、
オシャレガーリーインディーナチュラルポップ作品。

◆Lenka - The Bright Side

「The Show」の延長線上にあるような雰囲気で、
思わせぶりな歌詞とタイトルの1曲目の「The Long Way Home」を聞いて、
原点回帰したのかと思いきや、
2ndや前作の雰囲気を感じる曲があったりもするので、
端的に言うなら今までの総括的な雰囲気があるのですが、
同時に成長というか深化を凄く感じる作品で、
結婚して妻になって一児の母になって数年が経ち、
生活が安定してきた＆余裕が出てきたのか、
全体的に母性的な優しい雰囲気が漂ってますし、
1stを深化させた感じの自然体な朗らかな雰囲気に溢れており、
以前からあったDIY精神に加え、
カントリー色が増したのもあり、
音がより家庭的と言うか素朴で陽だまりのように暖かくなっていて、
過去最高に肩肘張らずにのんびり気軽に聞け、
実に聞いてて心地良いし癒される…

いつも彼女は作品毎で着飾る＆背伸びする事無く、
等身大の自分を自然体で出してきましたが
それは今作でも変わる事無く、
前作は結婚や妊娠から来る不安的な、
ダークな要素があったのに対して、
今作は結婚して子供が生まれた事で得られた的な、
明るく朗らかで幸せな雰囲気が強く出てるように、
アルバムタイトル通り「Bright」な要素が強く出てますし、
初めは一人の女の子だったLenkaが、
大人になり母に成長した事から来る
「成熟感」も凄く出ていて、
開放感と共に味わい深さがあり、
今作だけでも気軽に聞けるような、
ポップでガーリーな良い作品ですが、
初期から聞いてる人や、
Lenkaと同じような境遇の人なんかは、
いろいろ興味深く＆感慨深く聞こえると思う。