
雨の 囁くような 調べがいい
雨の 匂いを消し去るような 荒さがいい
雨の 別れを演出するような 惑いがいい
雨の 静けさと煩いほどの落差に 涙するのがいい
静かに それでいて
時おり
激しく降リ続き 止みそうにない
気持ちを 揺らせるから
窓際の硝子 流れる滴を
辿りながら 天を仰いで
しばらくは このままで
そっと 雨音を聴いている~
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何かを語りかけ
何かを伝えるように
西空を真っ赤に染めた夕陽が
島並みの向こう 遥か彼方へと
沈もうとしている
燃え立つような激炎と
眩いばかりの輝きは
大空を焦がしてしまう
圧倒的な勢いで 怖いほどに映るけど
ゆらゆら揺れて 陽炎のように
緩やかに波打つ光は
何処までも 幻想的で
ついつい
引き込まれそうになって
何処へ行く
何処へ行きたい
”綺麗い~”
この言葉しか浮かばない
不思議な 感動のなかで
夕景との出会いに 何故か
心で追いかけている~
もう少し このまま
もう少し 沈まないで
何かを残して
去ろうとしている夕陽
薄暗くなりかけた浜辺には もう
誰もいないけど 残された
あかね雲が 悠々と流れて
穏やかに包んでいく
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いつ頃からだろうか
降り始めた雨が 春の到来を
追っ払うかのように
冷たい雨を降らし 出窓を
静かに濡らして行く
シトシト しんしん シトシト
音もなく降る雨
やっと 満開になったばかりの桜
薄桃色の 二本の桜は
我が家で 見事に咲いて
華やいでいたのに
季節外れの寒波に 花びらが
凍えそうで 風もないのに
震えている
まだまだ 雨空は
灰色一色で まるで
絵具を流したみたい
山並みの 向こうまで
何処までも 続くから
しばらくは 外に出られそうにない
ガラス越しの お花見も
風情があるかもしれない
何て~笑って 言いながら
”まだ 散ってしまわないで”と
声をかけて
何故だか 雨の行方
気にしながら
優しい花を眺めている・・・

窓辺を 密やかに
濡らしながら 降り続く雨
いつから 濡らしてか
いつまで 濡らすのか
まだ 外灯の明り
灯したままなのに
近くの 窓明かり
消えたままなのに
うす暗い 曇り空から
音もなく 落ちて
何もかも 包み込むように
静寂な時を
作り出しているかのよう
しとしと しんしん しん....
何も語らず
何も訊かず
全てのもの 濡らして
庭で木斛や欅 山茶花が
ホッとして 晴れやかだけど
いつまで 降るのか
遠くの山並みも 住宅地も
霞んでいるから しばらくは
どうにもならない
何故だか 冬降る雨
心に響くような 調べに聴こえて
呟いてしまう
”もう少し このままで~”と

ほら まだ薄暗く
明けない空から いつ
降り出したのか 冬の雨
しとしと しとしと しんしん
何も言わず
何も言えず
噛みしめるような 気配のなかで
冷たい雨が降っている
何を待つのか 欅からの風
何を待つのか 雲間から 僅かな陽射し
まだ 吹かない
まだ 届かない
少しずつ 芽生えた来た
息吹の始まりに
何かを 待って
自然の流れに 邪魔する輩を
気にしてる
如何したい
如何すればいい
交錯する気持ちに
雨は止まないけど 何かを求めて
しとしと しんしん....
http://www.senior-navi.com/シニアナビです
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