心もよう

 ・趣味の粘土細工、陶芸、パソコン画、
  詩などの紹介をしたい
 ・友達づくり

雨の中で~

2022-07-26 | 
     

 
 雨の中で
 雫が泣いている
 小粒の涙の珠
 風もないのに 濡れて
 揺すられる

 雨の中で
 陽が泣いている
 陽射しの光
 風もないのに 閉ざされて
 さ迷う

 雨の中で
 空が泣いている
 澄んだ蒼空
 風もないのに 隠されて
 流される

 雨の中で
 草木が泣いている
 庭で咲いても
 風もないのに 散らされて
 飛ばされる

 繰り返される 空模様
 何時しか 気づかぬままに
 天を仰いで~
 
 
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映画「ひまわり」に想う

2022-07-24 | 粘土細工
      


  何時頃見た洋画だったか 
  はっきりとは覚えていない
  きっと 思いっきり
  青春を楽しんでいた頃かな

 「すぐに帰って来る」そう言い残して
 出兵した夫 終戦になっても帰って来ない
 消息不明になった夫を"生きている”と信じて
 異国へと探しに行く妻 大恋愛で結ばれた二人
 かって出兵で見送った駅から 列車に乗ることに
 なろうとは 想像もしてなかっただろう~
  
  車窓から広がる 美しい田園風景 
  広大なウクライナの地 ひまわり畑に咲いた 
  大輪のひまわり 
  遥か水平線の彼方まで埋め尽くすように
  黄色の花びらが風に揺れて 何処までも続く
  圧巻の映像に 映画のテーマ音楽が流れ始めると
  何かしら 切ないほどの悲しみを誘っている
  さがして さがして 辿りついた先に見たもの… 
  新たな家族と幸せに暮らす夫の姿だった
  再会の喜びはなく 話も出来ないまゝ
  動き始めた列車に飛び乗ってしまう

  平穏を裂かれ 傷つき 愛を砕かれた 悲しい別れ
  戦争の起こす悲惨な結末に 反戦の名作から
  われわれは何を学んだのだろう いま 
  世界に問われている 
  ひまわり畑の下で 多くの戦争犠牲者が
  眠っている真実 あまりにも衝撃的に映り
  忘れられない 忘れてはならない
 
 ひまわりのテーマ曲を聴くたびに
 繰り返されている 悲惨な侵略戦争が
 終結に向かうことを祈るばかり
  時は流れる 光りの中に
   溢れる哀しみを胸に抱いて
    探し続けた 愛は空しく
   めぐり逢いし 今は遥かな人
    二度と帰らぬ夢~

  世界中で愛されている”ひまわり”
   ”明るく強く生きよ”と歌っている
  
   
  
  

  




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夕焼けの海にひとり

2022-07-10 | 粘土細工
     

 
 何かを語りかけ
 何かを伝えるように
 何処までも 広がる大空を包み込み
 焦がしてしまう勢いで 燃え立つ夕陽
 濃いオレンジ色の光で輝かせ
 煌びやかに 魅せて
 何処へ 行くのだろう

 まるで キャンバスに描かれた
 油絵のようで
 時には強く 時には優しく
 色彩鮮やかに 表現したら
 何処へ 沈んでしまうのか
 雲の流れも 潮風も 陽の影も 海色も 願いも
 残したままで 遥か彼方へ~

 誰もいなくなった海
 波打ちぎわが呼んでいるよう
 波しぶきが打ちつけ 飛び散って
 押し返す波を黙って 見ている
 
 もう何色か 分からなくなって
 山並みの向こう 追いかけても
 淡い影だけが 夕影のように
 揺れるだけ
 何も描けなくなった浜辺に
 ひとり・・・ひとり佇んでしまう
  
 

 
 
 
 
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いつも風が吹く

2022-07-09 | 
     

  
  いつも 何処かで聴いている
  風の声
  響くような 呻くような 囁くような・・・
  不思議な響き

  何処でもいい
  連れて行ってくれるなら
  森の小路 海辺のテラス 古い町並み 風の丘 花木の里
  何処へ行こうか~

  風が吹く
  風が鳴き
  風が詠い
  風が呼び
  風に乗る

  何処にしょう
  いつも 窓辺で待ちながら
  空を見上げている
  どこでもいい
  風よ 連れて行ってよ!

  そこは誰もいない
  異次元の空間か 天空か 
  みんなが待っている
  いつもの通り道か
  わからない

  不思議なことがいっぱい!
  だから 心に風を入れる 吹かす… 
  現実と未知とその間
  確かに風は吹いている
  囁くように吹かしている

  風のなか 
  何処でも
  いつか 風のなか
  いつも 風が吹く
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空からの贈り物~

2022-07-04 | 粘土細工
         


出窓のガラスを濡らして
いつの間に降り始めたのか 今朝の雨
木斛の小さな 濃い緑葉の下側 
キラキラ輝く 雨の雫 
白い光を放ち 生きいきとして 
何故だか 得意そう~
幹の小枝 その先までぶら下がって
風も吹かないのに 微かに揺れ
勢いずいている 
何もかも 空からの贈り物

そう 久しぶりに降る雨
熱波のような昨日を 忘れたふり
少しだけ潤し いっぱいに溜めて 
草木も 野花も 欅も 樫も 躑躅も…
みんな ひとときを楽しんで 囁きのなか
雨だれ 跳ねる滴 風の揺すり 花香 雲行き
動き始めた仲間たち

いつまで続くのか 止まない雨
部屋の窓から 天を眺めて~ 


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