旅に出たい
旅に行く
旅に出たら 何に出会い
旅の途中 何を楽しむ?
想像するだけで
あきらかに 気持ちが反応して
ウキウキしてしまう
何処へ行こう
何処に行きたい
繰り返しながら 旅雑誌を
積み上げて 迷っている
何処にしょうか 何処にする
笑顔でいられる この瞬間が
いちばん!
今すぐにでも
出掛けられる....から
さあ 旅に行こう~
こんなにも
まっ赤に咲いた彼岸花
まるで野辺一面 鮮やか色で
染めた絨毯のように 何処までも
広がって 訪れる人を待っている
伸ばした花茎に 輪状の弁花
独特のかたちで 素朴な花は
見方によっては
どのようにも捉えられる
燃え盛る炎のように激しくも
鬼火の珠のように妖しくも
線香花火のように繊細にも
伝説や迷信と
怖さと不思議さが
混在して....
秋風に吹かれ 揺れながら
碧空からの陽射しが 届いたら
季節を伝え 季節を彩り 季節に咲いて
いつかは役目を終え 土に戻ってしまう
どのように見られても
誰かに嫌われても
構わない
精いっぱい 輝いている様を
見て欲しいと願っているから
彼岸花に 会いたくなって~
風のなかで
風と戯れながら
風のなかで
誰かと出会う
風のなかで
あなたを見つけたら
風のなかで
お喋りしょう
きっと そこは木立ちの森
そよぐ風が 木漏れ日に驚きながら
樹木や 草木や 野花や 小さな生き物たちが
集まり 憩う 安らぎの場所
いつか そういつか
辿りつきたかった 夢処
風のなかで
風を追いかけて
香りもない
艶やかでもない
繊細でもなく
何よりも 自ら
花開けない
開花しても蕾でも 固まってしまったら
そのままで 表情はいつも同じ
成長出来ない
でも
何か 何か あるはず
粘土で作ったお花は 寂しそう
薔薇 ダリア 欄 百日草 マーガレット
そう 何でも作ってしまう
丸めて のばして 形を作り 色づけして
出来あがれば 何処にでも飾れて
季節を問わない
いつも
どんな時も
控えめで 出しゃばらず
出番を待っていて
華やかに 時には素朴で
思いのまま
好きなように操られて
大事にされても
何かが 足りないと
想われる
机の上に 無造作に置かれた
沢山の花達が叫んでいるよう
わかっている
わかっているから
ひとつづつ 優しく 丁寧に
心を込めて 作るから
そして 大切にするよ
約束で・・・・
何故だか お花とお喋りして
分ったような 分らないような
粘土細工のひととき
やっと だろうか
もう だろうか
気がつけば いまは
年を重ねてしまい
もうすぐ 熟年から
老年を迎える
いいえ 老年になった
なってしまった
だけど 心はそのままで
置いてけぼりの 私が居て
叫んでいる
何も変われず
何にもついて行けず
笑って過ごしたいのに 臆病で弱虫で
生きざまを笑い過ごせない
抜け出せず
戻れもしない
曲がり角で じっとしている
どう生きろと言うのか
どうすればいい
まわり道があるのに 気づかず
後戻りもして
それでいいか
それしかないか
歳が不安の高笑いで
そんなもの・・・・”歳のせいにするな”
前に向くだけでいい
止まっていてもいい
後退りでもいい
誰にも邪魔されない 道のりだけは
知らぬ間に 残して来たから
自分で歩ける
これからも 今迄も
おもむくままに~
昨日まで降っていた 雨も止んで
待っていた 陽射しの強さに
驚いきもしたけど 空を見上げると
何もかも 生きづいたように
優しい吐息をしている
何処へ行きたい
何処へ行こうか
雲も流れず
碧空だけが 何もかも
お見通しで 呼んでいる
透き通る緑の風に 野花が揺れる
丘の向こう 山並みを越えて
遥か彼方の 海辺の町へ
飛んで行きたい・・・・けど
そう 雲に乗りたい
子供の頃に見た夢が いまここ
風のなかにあるから 風にまかせて
出掛けよう~か?
誰かに会いたい
誰かとお喋りしたい
白い砂浜は 波音だけが
騒ぐから ざわめく風に
少しだけ 夢を語って
現実に戻ればいい 可笑しな話を
あのでっかい海に語ってみる
さあ 風に乗って
さあ 雲に乗って
秋風に吹かれて
何処へ行こうか
色づき始めた 木々が
風を呼んで
雲を追いかけ
陽射しを待っている
草木も 野花も 鳥たちも
季節の中で いきづいて
訪れる人を待っているから
野里で戯れたい
ほら
ススキも 野あざみも 小菊も
草花たちが いっせいに
呼んでいる
風に吹かれたい
風に吹かれて
秋色に染まり始めた 碧空で
思いっきり 流れる雲を
追いかけて~
昨日 行ったカラオケ
ランキングを気にしても
点数を気にしても
いつも最下位か その辺だから
そんなの 関係なしで
歌っている
とにかく 大声あげる
声量がないぶん
マイクとエコーで調整して
どうにかなる
発声何て 発音何て こぶし何て
何度行っても 懐メロばかり
歌謡曲と演歌とフォークの
繰り返ししか出来ない
歌えない
最近の曲は
テンポについて行けない
リズムに乗れない
詩が理解できない
英語が駄目で乗れない
ナイナイづくしの ひとり舞台
ではなくて 夫との二人舞台
よくやるよ!いい歳をして~
自分に 激をとばしながら
2~30曲はイキナシの ストレス発散
歌いまくり
”ハマっている”ほどではない
と、しておくけど・・・・
その後は また何かをやりぬく
カラオケが発奮剤 エネルギーで
あなたは~?
流れゆく雲を 見ている
吹き抜ける風の行方を 見ている
木立の合い間に射し込む陽射しを 見ている
遥か彼方に続く碧空の果てを 見ている
いつもと同じ風景が
いつもと同じように始まり
いつものように広がり 終えて
いつもを繰り返す
窓辺には
色づき始めた けや木の
夏陽の枯葉が 庭の片隅に追いやられ
秋日の木の葉が 風に舞う
遠くの畑で 彼岸花が朱く
一面を染めているけど
コスモスが 飛び交うように
混ざって咲いているから
薄桃色の花びらと
何だか コラボして見える
山並みも 近所の住宅も 小さな公園も
大きな窓枠に治まる 一枚の絵画のなか
いつもの見慣れた 空間で
息づく日常に 何故だか
想いを寄せてしまう
平穏な空気のなかで
毎日見る何気ない景色に 魅かれ
いま 静かに珈琲を淹れている
いつもと同じだけど~