
いくら時代が 変わっても
昭和の懐メロばかりじゃ ”つまんない”
何て 自分に言い聴かせながらも
またまた 懐かしの歌謡曲で始った
あなたとの いつものカラオケ
だって
今時の歌は知らないし 歌えるものがない
テンポが速くて 歌詞について行けない
と言うより まず歌番組など見ないから
何が流行っているのかも 分らない
てなこと 愚だ愚だ言いながら
もう マイクを持ったら離さない
40年代から50年代の
お決まりの 定番の歌ばかりで
新曲は覚えられないから 発展は望めないけど
自分さえ良ければ それが一番で
楽しくなるから 面白い
歌って 歌って
この日ばかりは ストレス発散の独り舞台
誰にも文句は言わせない
誰にも邪魔はさせない
あんな歌 こんな歌
いっぱい いっぱい 歌ったら
点数何て関係ない
カラオケバトルもいらない
ほらほら こんなんで良くは無いけど
仕方ない
今の実力でどうにもならないから 諦めて
自分だけの小さな世界で夢を見る
それが 自己流カラオケ
だからカラオケ
今日もマイペースで
歌っているけど~

真っ赤で 誇らしげに熟した
我が家の 大玉やミニのトマトたち
いままで作って来たけど 今年初めて
見事な出来栄えだった
何が良かったのか分らない
甘くて瑞々しいから とても美味しい
春の真っただ中 家庭菜園で
キュウリやナス ピーマンや獅子唐など
あれこれ一緒に植えて もう終えたけど
トマトだけはいつまでも頑張っていて
未だに 毎日収穫出来ている
なんと不思議なことか
例年 いつもトマトは不発なのに 嘘みたいで
何故だか 3本植えた苗がどれも元気
まだ青いまま 出番を待っているトマトも
どっさりあって
連日の猛暑で陽射しが強すぎ
雨がほとんど降らないのに
何が 畑には良かったのだろうか
あれこれ考えながら とにかく感謝して
とても食べきれないから ご近所にお裾分けも
プチプチでつやつや 形は少し難はあるけど
味に問題ないから 何処へ出しても恥かしくない
何て 図々しく思ってしまう
トマトさん弾けてくれて 有難う~

真夏の夜空に
眩しいほどの 金色の光りが
幾つもの輪を描きながら まるで花開いたように
煌めき 轟き 輝いて
光のしぶきを 滝のように降らせ
飛ばし 散らし 拡散させながら
やがては 暗い海へと消えて行く
色彩豊か ナチョラル 可愛い ロマンチック カラフル
次々に打ち上げられる花火の 光と音のショーは
テーマの中で 演じられ 魅せつけて
観客とひとつにさせながら 湧き上がって
赤や靑、黄色の光の珠は 形や色を巧みに操り
花 盆栽 ハート 輪 まちを表現しながら
やがて圧巻のクライマックスでは 黄金色のシャワーで
度肝を抜く演出に 大勢の観客は
酔いしれてしまったような....
あっという間の 今年の花火大会
咲乱れた華は 見事に散ってしまったから
港の灯台を残して 歓声の余韻がまだ残る
人ごみのなかに しばらくは佇んでいた

いつの間にか
夜空いちめんを 茜色に染めた夕日が
ゆっくりと 西の海へと沈んでいく
島並みも 雲も 釣り船も 潮風も 波音も
すべてを包み込んでしまい 何かに
導かれるようで 去っていくから
何故だか 追いかけてみたい
衝動に駆られる
あまりにもまっ赤な空 何処までも
雲が靡いて 風は吹かないけど
オレンジ色や赤が 重なり合いながら
見事なまでコラボして 輝くので
しばらくはこのままで
やがて いつかは
何事もなかったように 暗くなって
星空に変わり 元の静けさの中で
暮れて行く
もし 幼い頃に戻れたら
夕日は何処へ行ったのか 捜しているだろうか
気になりながら いつものように
散歩道を歩いて

風を呼んでみたい
真夏の澄み渡った青空に 雲はないし
風の気配もないけど
確か 山並みの遥か彼方に
深い森があって 風を送ってくれると
誰かが 言っていたから
ほんの 少しだけでいい
あまりにも暑いから
風を吹かしてくれないか
ザワザワと流れるような
ヒュヒュと周るような
ドンドンと飛び出すような
ヒラヒラとそよぐような
風が吹いて欲しい けど
呼んでも 何処にも現れない
風が吹いたら
小高い丘に上って
野原で戯れながら
野花や草木とお喋りしたい
樹木の合い間 木漏れ日
影から 浸ってみたい
ベンチは無いから 草むらに座り
空良を 眺めていたい
小道に咲いていた ヒマワリ
「ひと息ついたら」と 言ってみたいけど
祈っても
何も起こらない 何も出来ない
庭木を慰めながら
喧しく騒ぐ 蝉の声を聴いている
風を呼んでみたい

何か 物足りない
何か 後ろ向き
何か 探している
何か 確かめたい
最近の私の中の 私
大人しくしておけばいいのに
何か さかんに格闘している
心のなか
どうにもならない
どうにも出来ない
どうにかしてよ
どうしょうか
何を見ても
何をしても
何に対しても
何でも
うつむいてしまう
だけど
散歩道のヒマワリ
今年も見事に咲いて 得意顔で
迎えてくれる
天を仰ぎ
濃い黄色の花びらで 夏色にお洒落して
乾いた風に あつい陽射しに
めげてないで 一人ぼっちでも
精いっぱい 頑張って
人を引きつける 逞しい花
そう
ヒマワリの元気を貰ったら
乗りきっていけそうな気がする
何故だか 不思議だけど....
どうにかしたい
どうにかなる
どうでもいいけど
どうにかしてみる
何の話
戯けた 愚痴かな~

何故だか
何処からか 風が吹いて
通り過ぎて行く 野辺に
辺りいちめんを 包むかのように
咲いていた 名もなき
白い 小さな野花
揺れている仕種が 好きで
泳いでいるような雰囲気が 好きで
騒いでいても 寂しそうな
素朴なようで 鮮やかな
名も知らない花は 風を気にしながら
揺れている
大勢の仲間に囲まれながら
ゆらり ゆらゆら ゆらり ゆら
誰かに逢いたいのか
誰かを待っているのか
何も言わず ただ黙って
花びらを 精いっぱいに広げて
背伸びもする
夏空を見上げて
夏雲を追いかけて
夢を見たいのか
望みが叶わないのか
何もわからないけど
揺れても 揺れなくても
風のなかで 待っていて
自分の存在を 解かって欲しいと
言っているように思えてしまう
野花は いつでも
何処にでも咲いて さりげなく
待っていてくれる

野辺で咲いていた
ヒマワリの花
ひとりが好きなのか
仲間と逸れたのか
それとも ここに居たいから
種で飛んできたのか 1本だけ
ふらっと 舞い降りたようで
誰かが呼んでも
手招きしても
靡かず 動かず 返事もなくて
天を真直ぐに 仰ぎ
何かを待っている ような
誰かに逢いたい ような
まだ 風は吹かない
陽射しが 強くて
雨は 望めない
どうして どうしたいのか
余計なお世話で 気にしてしまう
寂しくないかい
寂しいだろうに
そんな声にも お構いなしで
真夏が大好き みたい
ヒマワリは
やっぱりヒマワリ~