・趣味の粘土細工、陶芸、パソコン画、
詩などの紹介をしたい
・友達づくり
ほら ほら
もう 野原でコスモスが
揺れているよ
何処からか
秋風が吹いて
ゆら ゆら 揺れながら
薄桃色の花は 季節を待って
季節に咲いた
やっと いつもの広場に
いつものように
可憐さを発揮し
可愛いくて
繊細なような葉も茎も 案外強くて
雨にも 風にも
負けない
涼やかな 勢いと 香りで
辺り一面を 秋色で
染めてしまったら 我が物顔で
しばらくは 居座りながら
野花と戯れる
ほら ほら
碧空に 雲が呼んで
遠くまで 靡いているから
ありったけの お洒落で
訪れる人を 楽しませ
風を呼んで
雨を呼んで
陽を呼んで
コスモスが 揺れる
揺れている~
いまは
雨音だけが
聴こえて来る窓辺
薄黒い灰色で 塗られたような空が
山並みを隠して 広がり
もう しばらくは
止みそうにない雨
待っていても
何も 始まらないから
木斛の小葉
ほんの小さな 水晶の珠
雨の雫とお喋り
見上げても
見つめても
つぶらな 可愛い珠は
落ちたり
落とされたり
転がされ ひっつき また
落ちての 繰り返しで
それでも 束の間
白い輝きの中で 煌めいて
おどけて 魅せるようで
いつまで続くのか
硝子窓の雨だれを 指で
などりながら 曇り空を
さりげはく 隠して
雫の行方 気にしてみても
どうにも出来ないけど~
野辺に散らばって
咲いていた
数本の向日葵
風も吹かず
雲も流れず
雨も降らない
いつもと 違うと
泣いている
乾いた大地
カラカラ気候
太陽も仰げないほど 陽射しが強く
木立ちも 繁るほどの緑葉も
ないから
うな垂れるように 目線を下げて
自慢の黄色の花びら
大きな葉っぱ
萎れてしまいそうで
さかんに 潤い
気にしている
大空に向かうのは 自然の
恵みがあるからで
いまは すさまじい熱さを
必死に我慢して 耐えている
向日葵の嘆き 届かぬ声
いまは
誰も訪れない
真夏の花の 一番の輝きを
お披露目できない
悔しさも あるだろう
向日葵が泣いている~
いつも 小窓から
繰り広げられる 小さな世界
窓辺は キャンバス
山並みの向こう 碧空に
手が届きそうだから 声かけながら
風も 雲も 樹木も 野花も呼んで
大空を想いの色で 染めてみる
あまりにも
陽射しが眩しくて 海色
野辺に行きたくなると 風色
庭の草木が待っているから 森色
迷いや 後退り なんて 雲色
気持ちをグッと乗せたら 夢色
そう 何色でもいい
色彩の中で 遊んでいる
私の部屋の 私色
油絵のように 絵具で
色を紡いで しばらくの間
空想に浸る
”くだらない”と言わないで
窓辺においでよ~
何も言わない
何も求めない
ただ ひたすら
野辺に咲いて
誰かを 待っているような
誰かを 呼んでいるような
”野花”と言う名の 草花たち
雑草に塗れ
蔦に絡まれ
樹木に隠れるように 散らばり
似合いの色で お洒落したら
名前で呼ばれることは無くても
可憐に咲いて
仲間と居場所で 競い合い
戯れながら 季節や時流に
向かって行く
踏まれても
折られても
無視されても
乾いた風や陽射しの強さ
自然の驚異にも負けないけど
主役の夏花には叶わないと
何故だか 遠慮がち
人知れず咲いて
何処かで さりげなく
待っているから
愛しくて~
いつも
見上げている蒼空
出窓は 一枚の絵画のようで
庭の木々を 小枝を 緑の葉を
映し出す
陽射しが 届き始めた
部屋の窓
そっと開けて
”おはよう”と声かけてみる
もう 主役の役目を終えた
水色の紫陽花
乾いた風のなかで
鮮やかで 瑞々しかった頃には
戻れない けど
花壇のなかは 夏花でいっぱい
遠くの
重なるような 山並みの
向こうまで
得意そうに 広がっている空
青くて 蒼くて 碧い
透き通るような輝きで
”ここまでお出で”と呼んでいる
四角い空は 広がりを見せて
どのようにも 自在に
動かせる
思い思いの画材の中
計り知れない 想像力で
描かせてくれるから
ほら あの空は
いつも どのようにも
違って見えて 気持ちの
趣くまま~
私の窓
私の部屋
私の天が そこにある
野道を取り囲むように
野花のクローバーが 蔓延るように
広がり 咲いている
小首を傾げるような 可愛い仕種で
微かに揺れながら
行き交う人を 待っている
四つ葉があればいい
四つ葉を摘みたい
幸せを運んでくれると言う 四つ葉のクローバー
探しても 探しても
見当らないから もう諦めたけど
”三つ葉のクローバーがとっても悲しむから”
とか何とか 言って....
ひとり歩いて行く道 何故だか
”幸せになりたい”と
ひとりごと
おまえは
憎たらしいほどに 蔓延って
憎たらしいほどに 居座って
憎たらしいほどの 勢いで
憎たらしいほどに 成長する
野辺でも
街中でも
道端でも
花壇でも
居ついたら 離れない
強い 激しい 負けない
しろもの
だから いま
思いっきり 格闘しょうと
抜き始めたけど
畑で偉そうに 野菜の苗を取り囲み
何だか わからないほど混在させて
知らぬ間に逞しく 踏ん張っている
苗を追い抜くほどに 大きくなって
我が物顔
どうするつもり?
だからって
私も 負けない
雨で柔らかくなった土に
隙間がないほど
遠慮なく生えているから
どちらが勝つか 何て
必死になってしまう
名もなき草 雑草の
強い生命力は 見上げたもので
生きるための戦いは
勝ちたいと想うけど
中々勝たせてくれない
どうしても 抜いてしまいたいから
今日の所は 負けてくれないかな~
雑草よ!
寝床の カレンダー
捲りながら
少しずつ 少しずつ....
過ぎ去る年月に 何故だか
過ぎた日々や 時間より
これから 待ちうける先を 未来を
受け止めるようになった
確実も 現実も
憧れも 希望も
未来も 過去も
成功も 失敗も
運命も 宿命も
みんな 凝縮された 老いの証
”だから どうした”何て言わないで
受け止めるしかない
1枚めくれば また1枚
やはり 歯車が回っているのを
認めるしかない 優れもの
さあ 次を捲るまで
どう 過ごして行こうか~
あまりにも
眩しい陽射しが 邪魔をするから
真夏の勢いと 格闘しないように
風を待っているけど
木陰は 枝垂れるような
薄葉の束が緑の衣で 着飾って
葉っぱが重なり合い 競って
優しい風を 送ってくれる
あまりにも
眩しい陽射しは どうにかして
野辺に誘うように 木漏れ日を
木立の合い間から 届けて
野花を追いかけるように 囃し立てるけど
どうしょうか?
ここにいる
ここがいい
あまりにも
眩しい陽射しは 強すぎて
弱気な風は どうにもならない
今は ざわめきのなかで
優しい風と ひととき
過ごしていたい~
出窓から見える
いつもの四角い空
まだ 薄曇りで灰色なのに
鮮やかに 緑が映えて
風に吹かれ 揺れている
昨日の雨
木々の小枝が 微かに
白く光って キラキラしているから
もうすぐ 陽射しが届いたら
いきづいた葉が 艶やかな衣で
おどけてみせるだろう
遥か彼方の 山並みも
木立のそばの 野花も草木も
ツツジも サツキも
何もかも 緑に包まれ
煌びやかに 輝いたら
やがて 夏の香りに
いっせいに包まれ けだるい熱さに
立ち向かうことになる
この窓の向こう
誰かが呼んで
誰かが待っている
変わりゆく 景色の
キャンバスに 身を置きながら
季節と共に 描いて行く
何を描こう
何を喋れる?
真っ白な 四角いページ
気持ちを奏でる 小さな世界
何かを求めながら
何かを探して 立ち止まり
何度も 同じことの繰り返し
伝えたい
伝えられない
今日の出来事 とても
どうにかできないけど
どうにかしたい
砦を作って ガードしながら
それでも 叫ぶだけで
抜け出せない 今がある....
眩しいほどの陽射しに
息をひそめて 見上げる空は
すっかり青色で染めてしまった
五月晴れ
やっと 何処かへ
去った雨に ひと息ついた樹木が
青々とした葉を 得意そうに見せつけ
陽射しの合間から 白く光って
輝きながら ”ここへ おいいで”と
手招きしている
硝子戸から
射し込む 宝石のような
キラキラした光に 今朝は
誘われているようで
庭に出て 思いっきり深呼吸したら
花壇の牡丹や芍薬と お喋りして
その後は....
そよ風や 浮雲や 朝陽を
幼い頃に戻って 追いかけてみたい~
しとしと しんしん しずしず
何時から降り始めたのか
小刻みに震えるような
今朝の雨
芽吹きの野を
窓辺の花壇を
濡らしながら
すべての 小さな生き物たち
野花も 草木も 樹木も
潤いの中で 輝いて映る
ああ~
何もかも緑の中で 息づいて
五月の風を 雲を 空を
感じながら
明日へと備えて もうすぐ訪れる
夏の陽射しに 何を想う
逞しいほどに
重なり合った葉の洪水が広がり
鮮やか色で見せ場をつくるように
艶やかに咲いた花の群れ
取り残されたように 隠れているのか
土の中の虫や小枝の小鳥
灰色に染まった空は それでも
何もかも受け入れ 包み込む
いつまでも
何処までも
濡らしている 恵みの雨に
出窓から 話しかけているのは
誰だろう~
揺れている
揺れながら
揺らしながら
青葉の風が 通り過ぎて行く
何処から来て
何処へ行くのか
風で揺らして
ゆら ゆら ゆらり....
野山に
野里に
川辺に
何を待って
誰を呼んで
どうしたいのか
囁きながら
呟きながら
語りながら
何かを求めて
ほら ここに
ほら あそこにも
揺れて 揺れながら
揺れて 揺らして
いっぱいに 広がる
芽吹いた 緑葉
野花も 草木も 樹木も
いつの間にか
大空のもと
輝く季節がやって来た