酔いどれコンサル 中小企業診断士・中原央のブログ

舌癌と心筋梗塞を経験した日本酒大好きな経営コンサルタント 横浜の中小企業診断士 中原央が徒然につづります。

雁木(がんぎ)

2008-04-29 01:42:49 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日は晴天ではありませんでしたが、過ごしやすい1日でした。


今日は祝日なのでお酒の紹介です。

山口県岩国市 八百新酒造 「純米無濾過 槽出(ふなで)あらばしり生原酒 雁木(がんぎ)」です。

2月の製品で、知り合いの酒屋さんに勧められました。



雁木 純米無濾過




ほんのわずかに酸味がかった香りがこの酒の特徴かもしれません。変なアルコール臭はなく、きれいな印象です。

グラスに注ぐと、少し乳白色のお酒であることがわかります。無濾過の生原酒だからかもしれません。

口当たりは柔らかいのですが、香りと同様に少し酸味が感じられます。これを抑えるには、きちっと冷やしてから飲むのがベストです。

酒質としてはおとなしいほうと評価できますが、酒の味そのものを楽しむ種類の酒と言っていいでしょう。

味を主張する、濃い目の味付けの酒肴とは合わないかもしれません。

山うどと若布の酢味噌和えで試してみましたが、味わいはぴったりだと思います。



八百新酒造
http://www.yaoshin.co.jp/






大信州 仕込二十二号

2008-04-27 10:45:28 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日は昼ごろから雨になり、気温も上がりませんでした。
今日も曇っていはいますが、時おり陽がさしていて、気温も上がるという予報です。


さて今日もお酒の紹介です。

長野県松本市 大信州酒造 「仕込み二十二号 純米大吟醸 生原酒中汲み」です。


純米大吟醸 仕込二十二号


すっきりとした香りで、嗅ぐようにしないと香りは立ちません。やさしい、非常に女性的な香りです。

味にとげはなく、舌先からしっとりとした、非常に柔らかい甘みが広がります。

喉ごしの味も柔らかく、後口もさっぱりしていて、日本酒の重たさも雑味もないさわやかな印象のお酒です。

とても飲みやすく、女性の口にも合うことと思います。

冷だとおとなしい感じがします。常温が一番うまみを感じられるのではないでしょうか。

うまい酒でした。四合瓶一本いってしまいました。



大信州酒造
http://www.daishinsyu.com/





花の舞 純米大吟醸

2008-04-26 08:26:47 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日は意外と冷えましたね。
今日は少しあったかになるという予報ですが、6時現在は曇り空が広がっています。


今日はお酒の紹介です。連休のお休みの間はお酒の紹介を続けます。

まずは静岡県浜松市 花の舞酒造 「花の舞 純米大吟醸 限定酒」です。


花の舞 



3月10日の瓶詰めの品でしたが、口開けの瞬間、ヨーグルトのような強い酸味を帯びた香りが立ち上がりました。

グラスに注いだ後の香りは文句なく、やさしい香りです。

しかし最初の印象から、かなり酸味がきついのかと覚悟しましたが、そうでもありませんでした。

口に含むとやや酸味は感じられますが、鼻につくというようなことはありません。

それが酒そのものの特徴なのかと思います。わりとさっぱりと飲めるお酒でした。

無駄な残り香、雑味などは一切なく、口開けの酸味にだまされた印象です。質感のある良い酒ですね。

口開けの酸味さえなければ飛びっきりの評価なんですが…



花の舞酒造
http://www.hananomai.co.jp/




舌癌の治療4・抗がん剤、放射線治療の開始

2008-04-24 06:41:26 | 舌がん治療
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日は客先への移動途中、汗をかくぐらいあったかでした。
今日の横浜は1日、雨の予報ですが、この時間、まだ雨は落ちてきていません。


今回は先週に引き続き、治療の概要についてお伝えします。

放射線の照射は、がんを中心に頚部の粘膜にピンポイントで照射する(リニアック)というものです。そのため直径5センチほどのシリンダーをくわえ、口を開いた状態で顔面を動かないようにするネットで型を取ります。

暖めるとやわらかくなる素材で、放射線技士が暖かいネットをウニューっと顔に押し付けて型を取ってくれます。

照射するときは放射線の台に横になり、このネットをかぶせてから留め金で顔を固定。機械が自動的に動いて放射線を照射します。

放射線は1日に2グレイ。右側から1分、左側から1分。もっと短いかもしれません。短時間で済みます。

ですが皆さん。健康診断などで胸部レントゲンを取った経験がおありかと思いますが、あの場合は「ピッ」といって、ほぼ一瞬で終わりますよね。この放射線照射は、しばらくの間「ピーっ」と音が鳴り続けます。


横浜市大放射線科のリニアック・私は別のタイプで治療を受けた



このリニアックによる放射線の照射ですが、胸部レントゲンと比べるととんでもない長い時間、放射線を照射することになります。しかもそれも2回。ダメージが出るわけです。

2週目の後半でかなりへこたれて、イヤになりました。それと抗がん剤の副作用も出てきますので、病棟から出るのが億劫になります。

放射線は受けたくないという思いもあり、なおさら足が重くなる、そんな気持ちも湧いてきていました。

週に1回の放射線科での問診時にも、愚痴を言ったこともありました。

放射線科の説明では、照射を受けられる限界は70グレイ。それを超えると細胞の破壊が始まるとのことでした。

人間の体は放射線の照射を受けると記憶していて、今回の治療が終わったとしても、次に治療を受けるときには必ず、この治療を受けた経験があることを話すようにといわれました。

奥歯の詰め物もアマルガムなどの金属は乱反射を起こすということで、セラミックのタイプに変えてくれました。


次に抗がん剤です。抗がん剤、特にタキソテールは腎臓代謝の薬で、患部への注入後はやはり薬ですから、全身に回っていきます。最終的に腎臓から排出されるわけですが、それを促進するために、朝6時過ぎにたたき起こされて、生食の点滴が始まります。

点滴というと1滴ずつゆっくりたれて、なんてイメージでしょうが、そんな甘いものではありません。ポンプで強制的に流し込んでいきます。その量は1時間に300ml。それだけかって?

とんでもない。これを毎日10時間、つまり3リットルも流し込みます。そして最後にマンニットールという利尿剤、300ミリリットルの点滴。これで1日分となります。結局最短でも11時間以上の点滴を流し込むというわけです。


点滴ポンプ・抗がん剤のときはもうひとつ別なタイプがつけられる


朝6時過ぎの点滴開始から通常で12時間、途中で栄養剤や抗生剤など、ほかの薬を複数投与することもあり、そのときには生食をストップすることも。そうすると点滴の終了が23時過ぎなんてことも、何回もありました。

そのため外来で診察を受けに行くのも放射線へ行くのにも、どこへ行くのにも、何をするのにも点滴がついて回ります。これを「ポチ」と呼んでいました。

よく見る点滴棒は金属製であるため、全体が銀色というのが主流ですが、ここの病棟にはカラフルなのもありました。私は赤系統の色が好きなので、ピンクを貸してもらっていました。

日中でもおしっこの回数が増えますが、最後の利尿剤でじゃんじゃんおしっこ出るようになります。

なので点滴の終了、即睡眠というわけにはいかないのです。体と気分が落ち着かないと寝付くことは出来ません。

抗がん剤の投与は1時間に50ml、これもポンプを使って、時間を計りながら入れていきます。初日はタキソテールとプラトシンを、2日目から5日目まではタキソテールだけの投薬となります。

これを1週間ワンセットとして5~6回の投与を繰り返します。

初日、抗がん剤のはじめての投与のときはなんともなかったのですが、2日目に1時間50mlでは痛くてたまらず、半分の量にしてもらいました。つまり50mlを2時間かけて投与するということにしてもらいました。

また、一番最後の利尿剤も、1時間300mlでは腕が痛くてたまらず100mlに減らし、3時間かけての投与となり、結局1日の点滴時間は15時間を越えてしまいました。
最長で、25時、26時ごろまでかかったこともありました。

点滴は爆発することもあります。正確には点滴液が血管内に流れていかず、刺入した周囲に液漏れを起こすことを差しています。

こうなると痛くてたまりません。針を抜いてもらい、落ち着いたところでルートを取り直します。左で爆発すると右腕にルートを取る、何回もありました。

食事が取れずにやせて、腕が細くなると爆発しやすくなるようです。

「点滴だけなんだから、楽なもんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、いうなれば「毒」を体の中に入れていくわけです。その影響たるやものすごいです。点滴を入れること自体「静的」な治療行為かもしれませんが、かなり負荷は大きいと思ってください。

次回は副作用について触れたいと思います。

横浜市立大学放射線科
http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~radiolog/
http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~radiolog/ikyoku_outline.html#tiryou


記事一覧

舌癌の治療0・きっかけ
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/c5e17fbe1ee786fc0fadcfbbf22d0d0e

舌癌の治療1・異変から告知まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/efd242b5df4ea30e53fc6066633a0601

舌癌の治療2・治療方針の検討から入院まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/55432e45744fddeceaead290657d0c88

舌癌の治療3・どんな治療法か、入院からカテーテル設置まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/a42105dec7d382db15e59588b4af03a5

舌癌の治療4・抗がん剤、放射線治療の開始
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/0291a1d0a2194c9c5811d5c0fb7cf6f5

舌癌の治療5・抗がん剤、放射線の副作用
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/5db8bf27138ee0c482b83bc1c048bd2e

舌癌の治療6・モルヒネとがん性疼痛
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/6d61ad384fd8ce44fc1dddbfa2a40c0e

舌癌の治療7・栄養の補給
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/a3114839075c8dcb88c6c50d1e3b6a22

舌癌の治療8・治療を終えての感想
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/b1ac42ba895c04e301024820388a7719




三井の寿 木槽しぼり

2008-04-20 10:20:41 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日は雨こそ降りませんでしたが風が冷たく、意外と寒い1日でした。
今日は時おり薄日が射しますが、やはりやや強い風が吹いています。

さて今日もお酒の紹介です。
福岡県大刀洗町 三井の寿 井上合名会社 「木槽(きふね)しぼり 純米吟醸 生原酒」です。


木槽しぼり 生原酒




季節限定酒として出されています。

開栓と同時に、やわらかい木の香りがふわっと立ち上がります。吟醸香というものではありません。

口に含むと米の甘さの後ろに、わずかに酸味が感じられるのが特徴といっていいでしょう。

九州の酒らしく、しっかりとした味わいを楽しめます。

のど越しの切れがよく、あと口がすっきりしています。進むにつれて、柔らかい香りがより深くなっていきます。


三井の寿 井上合名会社
http://miinokotobuki.net/






獺祭(だっさい)

2008-04-19 09:45:01 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日はずっと雨が降り、気温も低く寒さを感じた1日でした。
今日は明るさが戻りましたが、すっきりと晴れるという予報ではありません。


さて今日はお酒の紹介をします。

山口県岩国市 旭酒造 「獺祭(だっさい)」です。


獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分



やわらかい、さわやかな香りがします。一口目の口当たりも柔らかい、というよりむしろ軽いという表現のほうがあっているかもしれません。

しかし酒としての主張は持っています。少し酸味を帯びた味が特徴と感じました。ムダな甘みはありません。

後口も余韻を楽しめます。酒が進むにつれ力強さが出てきます。最初の一口二口の印象で決め付けると、ひどい目に合うしっかりとした酒です。

「味わうための酒」というしっかりとした意思が伝わってくる、そんな印象です。

今回、つまみはハマグリの酒蒸しを合わせましたが、ぴったりです。

ふたは四号瓶でも珍しい、酒蓋を使っています。

  

箱の中にはこのようなチラシも入れられていて、蔵の思いが伝わってくるようです。



旭酒造
http://asahishuzo.ne.jp/






舌癌の治療3・どんな治療法か、入院からカテーテル設置術まで

2008-04-17 06:41:16 | 舌がん治療
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日はさわやかに過ごせました。
今日は今のところ曇りのようですが、これから天候が崩れるとの予報です。
傘を持ってでたほうがいいかもしれません。

さて今日はがん治療についてお伝えします。
前回、切らないがん治療を受けることを選択しましたが、どのような治療法なのか、その一端をお伝えしようと思います。

この日、患部の痛みを緩和するためにオプソという薬を処方されました。アヘンアルカロイド系麻薬、つまり塩酸モルヒネです。
いちぜん屋、モルヒネにはあとで苦しめられました。副作用のところで説明しますので、ご覧ください。

入院は10月26日、カテーテルの設置術は11月1日。この間に週末が挟まれましたので、最初で最後の外泊をさせてもらいました。

入院したばっかりですぐ外泊かよ!? 治療が終わるまで外に出られないんですよ。苦しい治療が待っているんだからと、主治医も大目に見てくれます。

自宅へ帰るときに、モルヒネを持たされました。1日3回、何時に飲んだのか記録し、袋は捨てずに専用の袋に入れて持ち帰るという厳しい管理をさせられます。


さて、どんな治療法なのか触れておきたいと思います。

治療法は超選択的動注化学療法超選択的放射線療法の併用というものです。

耳の前、1センチほどのところに側浅頭(そくせんとう)動脈という細い動脈があります。触ってみると脈を打っているのですぐわかります。

この動脈は顎の下辺りでほっぺた、眼球、頭皮、舌などへの動脈に枝分かれしています。これを耳の前で切り開いて細いカテーテルを挿入。

枝分かれしているところまでさし進めていって、舌動脈にピンポイントで挿入します。ここから抗がん剤を流し込もうというものです。

また、抗がん剤を流している間に、放射線治療室に行って、やはりピンポイントで放射線を照射するリニアックを受けます。これが超選択的放射線療法です。

これを5~6週間、合計30回、繰り返し行います。使用する抗がん剤はタキソテールとプラトシン。タキソテールは放射線との相乗効果で、がんを叩く効果が上がるそうです。

このカテーテルを設置するときは、透視機能がある手術室で行われます。局所麻酔下で進めていきますが、頭部は肉が薄いので注射の痛いこと痛いこと。

動脈を切り開く局所麻酔は「ジャーっ」という注入音が聞こえました。このときはさほど痛くなかったのですが、カテーテルを頭皮に縫い付けるために麻酔をしますが、これがとても痛い! 思わずうなりました。

まあサービス精神が旺盛なのか、若いドクターたちは7箇所も縫い付けてくれました。



カテーテル設置後・中国新聞医療サイトからお借りしました


 これが終わるとポンプを使い、染色剤を注入します。うまく舌動脈にカテーテルが入っていると、べろの半分が真っ青になります。

この状態が確認できて、カテーテルの設置術は終わりです。しかし、病棟に戻り、トイレに行ったときのことです。

「青いおしっこが出ますからね。驚かないでくださいよ」といわれていたんですが、ホントに真っ青。毎日、尿の検量を行うため、専用のカップに蓄尿(計測は機械で自動)するんですが、黄色いおしっこなんてどこにもありません。

赤ちゃんの紙おむつのコマーシャルに出てくる青い液体、アレよりもはるかに色が濃いんです。
思わず女房を呼んで見せてしまいました。

染色は病棟でも週に一回、カテーテルが外れていないことを確認するために行われます。
ドクターたちは「おっ! きれいに色がついた」と言っていました。2度目の時には鏡を使って、私も見せてもらいましたが、きれいに色分けされています。

私も写真のようなカテーテルの設置をされました。このカテーテルの先に抗がん剤を注入するときに使うインジェクター(三活栓)、管や動脈が詰まらないようにするためのプレドニンとヘパ生の入った筒状のポンプをつけます。

当分の間、変なアクセサリーをぶら下げなければなりません。通常は安全ピンを使って服に止めてぶらさげておきます。

しかしシャワーを使うときもはずすことは出来ませんから、カテーテルの管自体を点滴棒に引っ掛けて、シャワーを使います。うっかり棒から外れようものなら、ポンプの落下の衝撃で思いっきり頭皮が引っ張られ、うなるほどの痛みを与えられてしまいます。

口腔外科の病棟は、このポンプを右側につけている人か左側につけている人が大半です。中には両側につけている猛者?もいました。

病棟にいる間はみんな同じなので気にならないのですが、ほかの検査や治療、放射線へ出向いたり、また体力がある日には売店へ行ったりするときには毛糸の帽子をかぶっていました。

私は治療の経過の中でカテーテルに細菌がついてしまい、11月の末にカテーテルの入れ替えのため、再度設置のための手術を受けました(やはり痛かった)。


超選択的動注化学療法・放射線併用療法についてはがんサポート情報センター超選択的放射線療法(リニアック)については久留米大学医学部放射線医学教室のページで詳しく説明されています(動注化学療法もあります)。

おまかせDOC 中国新聞医療サイト
http://www.omakase-doc.net/shika/
ここの写真で自分の舌癌がわかった
http://www.omakase-doc.net/shika/modules/menu6/

がんサポート情報センター
http://www.gsic.jp/index.html
超選択的動注化学療法・放射線併用療法
http://www.gsic.jp/cancer/cc_17/rcr/index.html

久留米大学医学部放射線医学教室
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/index.html
動注化学療法
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/7ken8.html

放射線の治療
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/treatmen.htm


記事一覧

舌癌の治療0・きっかけ
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舌癌の治療1・異変から告知まで
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舌癌の治療2・治療方針の検討から入院まで
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舌癌の治療3・どんな治療法か、入院からカテーテル設置まで
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舌癌の治療4・抗がん剤、放射線治療の開始
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舌癌の治療5・抗がん剤、放射線の副作用
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舌癌の治療6・モルヒネとがん性疼痛
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舌癌の治療7・栄養の補給
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翠露 純米吟醸

2008-04-13 03:26:08 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日は曇り気味でしたが気温も上がり、熱いぐらいの陽気でした。
今日は1日、雨の予報です。


さて今日もお酒の紹介です。

長野県諏訪市 舞姫酒造 「翠露 純米吟醸 中取 袋しずく」です。



翠露 純米吟醸 中取 袋しずく




この銘柄は季節限定販売品ということです。

鼻に抜ける、ややクセのある香りが立ちますが、口当たりは非常に軽いです。

若干、甘さを感じるため、強い酒を好む人は「これが酒か?」という第一印象を持ってしまうかもしてません。

べたつき感やアルコールの刺激なども少なく、物足りなさを感じるでしょう。

とても軽やかなお酒という印象ですが、軽やかさにだまされると、しっかり二日酔いになります。

ベビーリーフをふんだんに使ったサラダなど、洋風の食べ物に合うのではないでしょうか。

野菜のさわやかさ、ビネガーとの相性は悪くありません。単純にトマトスライス+たまねぎのみじん切りを少量の酢と塩・コショウで味をととのえたものを載せて食い合わせましたが、うまかったです。

いちぜん屋、しっかりと二日酔いになりました。


昨日は沖縄の友人と、京伏見の酒蔵玉の光酒造が直営で展開する居酒屋で飲んできました。とりあえずの生ビールの跡、2人で二合のデカンターを4つ。しっかりと酔っ払って帰ってきました。

うちへ帰ってからはギネスを2本、照手姫を少しのみ大満足の1日でした。



今日はこれから、バカ息子を河口湖まで拾いに行きます。

チャリで甲府のばあさん宅に向かったのは良いのですが道がわからず、帰ってくる途中でエネルギーが切れたようです。

まったく無計画の小僧でどうしようもない。親としてはヤレヤレです。



舞姫酒造
http://www.maihime.co.jp/home/







山廃 飛良泉(ひらいずみ)

2008-04-12 07:55:38 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日は朝のうち雨が降っていましたが、10時ごろから晴れ間が広がりました。
今日は今のところ曇っています。


さて、今日はお酒の紹介です。

新潟県にかほ市 飛良泉本舗山廃 純米 飛良泉」です。


飛良泉




おんな泣かせと同じ型をしたボトルです。

淡い香りという印象を持ちますが、酒の味はかなりしっかりとした主張があります。

この蔵の、しかも山廃のクセなのでしょうか。味も香りも独特な口当たりがあります。

飲み方によって、味も香りも大きく変化する、いろいろ試すことが出来るお酒という印象です。

例えばおとなしく飲みたいときはきちっと冷で。夏は冷蔵庫でしっかり冷やしてから飲むといいでしょう。

山廃のクセを楽しんでみたいときはぬる燗で、というところです。

ですが、ぬる燗もあまりお勧めはしません。生のまま、ストレートに飲むことで、杜氏の気持ちが伝わってきます。

楽しめる一本と思います。

今日はこれから、中小企業診断協会の研究会に出席するため、後楽園へ出かけます。
そのあとは、沖縄出身の友人と昼酒を飲む予定です。



飛良泉
http://www.hiraizumi.co.jp/

山廃純米
http://www.chuokai-akita.or.jp/osake/htmdata/shop.asp?id=C020






舌癌の治療2・治療方針の検討から入院まで

2008-04-10 09:12:16 | 舌がん治療
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日はお昼ごろに少しだけ、晴れ間が広がりましたが、ほぼ曇っていましたね。
今日は朝から冷たい雨が降り続き、気温も2月中旬ごろにまで下がるようです。


今日はがん治療の治療方針の検討と入院までの話をお伝えします。


前回お伝えしたように、告知については前もって覚悟が出来ていたというか、わかっていましたから、ショックはまったくありませんでした。

告知を受けたその日、午後は客先へ出向く約束をしていました。
時間に余裕を持っていたつもりでしたが、意外に主治医との面談に時間がかかり、食事も摂らないままの訪問となりました。

病院を出てからの電車の中、客先への改善提案の内容を再確認。提供する資料の読み込みをするなどしていたため、客先を出るまで癌のことなどすっかり忘れていました。

夕方になって女房からメールが入り、ようやく思いだしたという状態です。

別の検査専門のクリニックで3日後のPET-CT検査を予約。半日がかりの検査を受診して、3日ほどで病院にフィードバックされるとのことで、次の診察日にはその内容がわかります。

さて検査の結果は、リンパ節転移なし、遠隔転移の疑いなし。22ミリ×19ミリのステージⅡ。T2N0M0という判定でした。

主治医の診察では、この1週間の抗がん剤内服でも、患部の硬結が少しやわらかくなっている、抗がん剤への適応が認められるという診断でした。


処方された抗がん剤(右は制吐剤)



この結果を受けて、治療方針の話し合いに入りました。

まず一般的な治療法として患部の切除術を受けるというのがあります。いわゆる手術で癌をとるという方法です。

切除の範囲は安全策を取って患部の周囲を広く切除する。具体的には周囲をさらに1センチほど広く切り取るということでした。切り開いた結果でもう少し広くすることはありうる、したがって舌先までの切除になる可能性もある、状況によって再建術を行うというものです。
(えーっ! そんなことしたらしゃべれなくなるじゃんか!)

「中原さん。うちの病院では抗がん剤と放射線の照射で、切らずに治す治療法を採用しています。今の大きさなら、この治療法で完全に消失させられると思います」

「この治療法のメリットは切らないことと切除によるデメリットがないこと、デメリットは治療が非常につらいこと、退院までに時間がかかることなどです。切除の手術とどちらを選択しますか?」

切除術に加え再建術儲け、その後のリハビリを懸命に行って、教職の現場に復帰している人もいるという説明もありました。
最近(時期は失念しましたが)、朝日新聞のがん医療の欄でも、漫談家のケーシー高峰さんの治療やリハビリの経過も紹介されていました。

私は「コンサルとして人に伝えることがメインの仕事をしています。大学での講師、講演会、セミナーや中小企業大学校でのインストラクターなど、とにかく話をすることが必要な仕事をしています。時間がかかっても切らずに済む治療を選択したい」
その思いを強く持っていました。

「この治療法は治癒率92%程度です。データ上では完全ではありません。もっとも、この治療法を導入した初期の、成績が悪かった時代の結果も含めてのことなので、90%台でも後半の治癒率とお伝えしておきます」

「それとがん治療はいったん始まったら、どんなにつらくても最後まで続けていきます。ほかに重篤な症状が出る、命を脅かすようなことなどよほどのことがない限り、治っていないのに途中でやめることはしません。またほかの治療法に切り替えるということもしません。始まったら変更は出来ません」

切らずに治せるならそれに越したことはない。しかしそれならば覚悟を決めろと言うことです。

私がセカンドも取らずに横浜市大でのがん治療を決めたのは3つの理由からです。

ひとつには検査から結果を導き出すまでが早かったこと、二つ目は皮膚科で継続した治療を受けていたことがあげられます。

しかしそんなことでしたら詳しい紹介状を作ってもらえば済んでしまうことだと思います。

決定的な理由は、耳学問でがん治療自体、つらい思いをするだろうなということを理解していました。まずそのことを伝えました。

その上で「スタッフにいろいろ言うかもしれませんよ? もしかしたら当たることもあるかもしれない。自分でも予想されることですが、いいですか?」と尋ねました。

彼いわく「それを受け止めるのも医療スタッフとしての役割です」、こう胸を張って答えてくれたのです。この言葉が決め手でした。

「つらくっても頑張る!」そのように気持ちを固めたことで、治療方針は決まりました。内服の抗がん剤も入院日までは継続することになりました。


さて初診は2006年10月6日、生検の結果を受けて宣告されたのが翌週の13日、この日に入院を決定しました。
主治医には「なるべく早く、準備が出来るのなら明日にでも。しかし都合もあるでしょうから23日ということでいかがですか?」といわれたのですが、どうしても仕事の後始末で23日までははずせない。

「じゃあ○日ということでいいですか?」と聞かれたのですが、
「その翌日は女房の誕生日。せめて○日にしてもらえませんか」
「それはとても大事な、はずせないイベントですね。まずいですね。少し日にちをずらしましょう。じゃあ26日としましょう」
こんなやり取りで入院日が決定しました。

治療の上で1週間程度のタイムラグは問題がないようです。主治医によれば4週間から6週間も空けられると、今の時点で転移していないとしても、その間に転移することもありうるから、今の状態が保持できるという保証はできないといわれました。

おかげで女房の誕生日を家族で祝い、仕事もあらかた片付け、予定が変更できないケースでは先輩コンサルに事情を説明して、仕事を引き受けてもらいました。

PET-CTの結果を受けて、改めて具体的な治療内容、入院時の注意点などの説明が19日。この日は女房も同席していました。

結局、入院まではそれまでどおり、仕事も含め普通に生活を送っていました。もちろんビールも飲んでいましたよ。

さて私の母親は、10月9日に入院、翌10日に整復手術。本人の強い意志(強烈なわがまま)によって、なんと手術から二日後の12日に退院してしまうという、離れ業をやってくれました。

戻ってきたはいいものの、生活がままなりません。年寄りなんだからもう少し病院にいたらという、身内全員の進め、医師や看護スタッフの説明も聞き入れませんでした。

まあ自分で決めたのだから、弱音をはかないという条件で、しばらくは近くにいるおばが日常生活や通院の付き添いをしてくれることとなり、やっと一安心。

「今後しばらくは忙しくて時間が取れないから」とうまく言いくるめて、入院の準備を始めました。

入院当日、同じ病棟に私を含めて複数の人が入院となりました。集団でエレベータを使い、病棟に上がろうとしたのですが、入院患者の中で男女一人ずつ、整髪料が非常に臭い人、香水が非常に臭い人がいて、一緒に乗ることができませんでした。

狭いエレベーターの利用や共同の空間である病室での生活が始まるわけですが、あまりにも非常識だという印象を持ちました。

しかし、何はともあれ、入院による舌癌治療がこれでスタートしました。


記事一覧

舌癌の治療0・きっかけ
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/c5e17fbe1ee786fc0fadcfbbf22d0d0e

舌癌の治療1・異変から告知まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/efd242b5df4ea30e53fc6066633a0601

舌癌の治療2・治療方針の検討から入院まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/55432e45744fddeceaead290657d0c88

舌癌の治療3・どんな治療法か、入院からカテーテル設置まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/a42105dec7d382db15e59588b4af03a5

舌癌の治療4・抗がん剤、放射線治療の開始
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/0291a1d0a2194c9c5811d5c0fb7cf6f5

舌癌の治療5・抗がん剤、放射線の副作用
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/5db8bf27138ee0c482b83bc1c048bd2e

舌癌の治療6・モルヒネとがん性疼痛
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/6d61ad384fd8ce44fc1dddbfa2a40c0e

舌癌の治療7・栄養の補給
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/a3114839075c8dcb88c6c50d1e3b6a22

舌癌の治療8・治療を終えての感想
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/b1ac42ba895c04e301024820388a7719