酔いどれコンサル 中小企業診断士・中原央のブログ

舌癌と心筋梗塞を経験した日本酒大好きな経営コンサルタント 横浜の中小企業診断士 中原央が徒然につづります。

天虹(てんこう)

2008-11-30 09:49:32 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日はやや雲がでてはいましたが、よく晴れた1日でした。
横浜は今日もすっきりとした秋晴れとなっています。


今日もお酒の紹介です。静岡県掛川市 曾我鶴・萩の蔵酒造 「純米大吟醸 天虹(てんこう)」です。


無濾過原酒 純米大吟醸 天虹


どっしりとした印象の香りが立ちますが、わずかに発酵臭を感じました。無濾過生原酒だからでしょうか?
日本酒としての質は強いほうで、甘さはほとんどなく、しっかりとした辛口の味わいです。呑み切りの味を保っているのでしょう。お酒の味がストレートに伝わってきます。

透明感のある味わいで、とても切れの良いお酒です。
ゆったりとした味を楽しみたい人には不向きでしょう。また日本酒を飲みなれていないと強さだけを感じてしまうかもしれません。

酒肴はわかめのあえ物など、さっぱりしたものがよいと思います。

この蔵は平成15年に現在の代表者が、それまで7年間蔵を休んでいた曾我鶴を復活させました。石高300石程度の小さな蔵で、しかも再開してから5年ほどの若い蔵ですから、味はこれからこなれてくるということを期待しておきたいと思います。



奥の松 純米大吟醸

2008-11-29 01:38:35 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日はお昼ごろから雨が上がり、朝のうちの土砂降りがうそのようになりました。
ときどき?今日の横浜のお天気は回復模様です。

すっきりした気分でお酒の紹介です。
福島県二本松市 奥の松酒造 「純米大吟醸 奥の松」です。



口明けから少し果実感のある香りが立ちますが、特に嫌味な香りは立ちません。

一口目の印象ですが、つんとした含み香はなく、辛口なのかな? と思わせる味と、柔らかいのが先なのかな? と思わせる味が同居していると感じました。
アルコールの強さはやや低めです。のど越しの切れも良く、とてもさっぱりした味わいのお酒です。

辛口を好む人には相当の物足りなさを、甘さを求める人には日本酒であることの強い印象を受けることと思います。

今では酒蔵のレベルを超えて、酒造メーカーに成長している奥の松酒造。チェーン店で扱い品を見かけることがありますが、酒販店での扱いを見ることはあまりありません。
引き取りのロットが大きいのでしょうか。

味については無難な酒を造っているという印象があるので、「これぞ奥の松」という一本が出てくるといいのですが…(第二稿)。

奥の松酒造
http://okunomatsu.jp/index.html




歓びの泉

2008-11-24 09:00:22 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日はやはりよく晴れて、おとといよりもあったかでした。
のちらしい

今日の横浜は朝から曇り。関東南部ではお昼ごろから雨、夕方には少し強くなりそうだという予報です。


さて昨日は勤労感謝の日でした。よく働く自分の肝臓に感謝しつつ、この酒を試しました。
岡山県倉敷市 中田酒造 「歓びの泉 純米大吟醸」です。


歓びの泉 純米大吟醸


際立った香りはないものの、少し吟醸香が立ってきます。

酒の質もあまり強くはなく、それでいてしっかりとうまみが出ています。大吟醸によくある甘さだけを強調したというお酒ではありません。

甘さが好きな人にはやや酒の味を強く感じるかもしれません。冷やしておくと、全体的に味が透き通ってくるので口当たりも良くなってきます。

昨日紹介した羽黒山のような甘さはありません。

酒の味に、あまり強い主張を感じませんでした。もちろん飲んで楽しむことはできますが、むしろ料理の味を引き立たせる力があるのではと思います。

なので酒肴は白身魚の刺身ややまかけといった淡い味のものより、やや濃い味(しっかりした味)のものがあうと思います。

飲み始めてから気づいたのが生湯葉。これがあったので、刺身のように薄くするだけでなく、こってり感のある豆乳に少し浸してから食べてみましたが、うまく合いました。


中田酒造
http://www.yorokobinoizumi.jp/



羽黒山 純米大吟醸

2008-11-23 09:33:19 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。

昨日はスカッと晴れていたのですが、午後から少し雲がかかり、陽が薄くなりました。
横浜は今日もよく晴れています。のどかな小春日和です。

昨日に比べると少し脳味噌がしびれていますが、今日もお酒の紹介です。
山形県鶴岡市羽黒町 竹の露合資会社 「羽黒山 純米大吟醸」です。出羽三山のうちの一つ、羽黒山を銘に冠しています。


羽黒山 純米大吟醸


まず、とても透き通った香りが立ってきます。果実感があり、これに加えて米の味を引き出した酒の味を期待させます。

味はしっかりとしたうまみがあり、深いコクとともにこの酒を醸す蔵人の心意気が口中に響き渡る印象を持たせてくれます。だれた甘さはなく、柔らかい口当たりが酒の質の良さを伝えています。
食前も食中も、すべてこの酒で賄えます。

のど越しもさっぱりしていて、飲み口の良い酒と感じました。
酒肴は相手を選びません。白菜に豚バラを乗せ、水たきにしました。山かけに牛肉のソテーを合わせましたが、何の問題もありません。

酒の甘さを感じる人もいるかと思いますが、優しさがあると受け入れたほうがいいでしょう。少し冷やしておけば、女性の口にも合うと思います。
幅の広さをもったお酒と評価できます。

竹の露合資会社
http://www.takenotsuyu.com/index2.html


純米大吟醸 日高見

2008-11-22 09:01:21 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。

昨日もいいお天気でした。ですが自宅近辺は風もなく、温かに感じたのですが、日中、横浜の中心部に出かけた時は風が強く、やや寒かったですね。

横浜は、今日も気分よく晴れています!


今日はお酒の紹介です。昨夜、たっぷりと(ほぼ1本)堪能しました。ですが二日酔いにはなっていません(プラスいつものようにギネスを4本です)。

さて、紹介するお酒は宮城県石巻市 平孝酒造 「純米大吟醸 日高見」です。


純米大吟醸 日高見


わずかに吟醸香が含まれるものの、全体的にはふくよかな香りが立ちあがります。つんとくるアルコールの強さも全くありません。

米の甘さとともにコクのある味が口の中に広がります。味に優しさをもった日本酒と評していいでしょう。

のど越しもさっぱりしていて、アルコールのえぐみや雑味なども残りません。

比較的、淡い味の酒肴が合うと思います。この日はスズキとイサキの刺身、山芋の拍子木に少量のポン酢をかけたもので合わせましたが、この上なく幸せでした。



平孝(ひらこう)酒造
http://www.jizake-tanimura.info/img/hidakami1.htm
(酒のたにむらのページを張りつけました)


純米吟醸 大山

2008-11-16 10:03:28 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。

昨日はブログをアップした後、ごく短時間だけ日が差しました。結局はずっと曇ったままです。

今日の横浜は、どんよりを超えて雨模様となっています。

昨日は葵日光の残りや、もらった杉玉をやっつけたので、体がしびれています。

それにもめげずに、今日もお酒の紹介です。
山形県鶴岡市 加藤嘉八郎酒造 「純米吟醸 大山」です。
この大山は加藤嘉八郎酒造の主要銘柄で、山形はもちろん、各地でも大山の名前は知られています。先日の「貴一本」の紹介に続いて2回目の紹介です。


純米吟醸 大山


まず、米の味を思わせる香りが立ち、その中に吟醸香がわずかに含まれています。
質感のある味わいで、日本酒としての真っ直ぐな強さを引き出しています。

コクのある味わいですが、のど越しにも、また口にも少しだけ味が残り、キレが悪いと感じる人もいるかもしれません。

日本酒が好きな人にとっては、酒そのものを楽しめると思いますが、甘口を求める人にはややパンチがきいたお酒という印象を受けることでしょう。

酒肴は酒の質から考えて、やや濃いめの味付けのものがあうでしょう。わたしは青森産のイカの塩辛で試してみました。


加藤嘉八郎酒造(山形県酒造組合)
http://www.yamagata-sake.or.jp/cgi-bin/view/kura/kura_desc.cgi?id=46



葵日光

2008-11-15 09:30:20 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。

昨日も一昨日に引き続いて陽が射し、あったかでした。
今日は晴れという予報だったと記憶していますが、完璧に曇っています。

ところで昨日は皮膚腫瘍の診察・処置治療で病院に行きましたが、受診している間に左胸に強い痛みが発生し、繰り返すので皮膚科の主治医にそれを伝えたところ、急遽心電図だのエコーだのと大事になってしまいました。
原因はわかりませんが、心臓の不具合によるものではないということで、とりあえず無罪放免になりました。

それでありながら二日酔い状態で、お酒の紹介をします。
今日は栃木県さくら市 仙禽酒造 「純米大吟醸 葵日光」です。


純米大吟醸 葵日光



少し果実感はありますが、割合にさっぱりした香りを感じます。

日本酒としての強さはしっかりと持っています。なので最初の香りから得る印象で決めてしまうと、やや面食らうかもしれません。

米の味、うまみは悪くありません。ですが、一般的な大吟醸の持つ柔らかさを味わいたい人は戸惑いを感じるでしょう。

和食の素材は何でも合いますが、質感のあるお酒です。実はカマンベールと合わせてみましたが、悪くはありません。
いろいろと食材を試しても面白いと思います。


仙禽酒造(せんきんしゅぞう)
http://www.senkin.co.jp/index.htm


好月

2008-11-09 08:32:04 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。


昨日の横浜は午前中から冷たい小雨が降りました。1日商店街の調査に出たのですが、折からやや気温が低く、低体温症になってしまいました。他のメンバーに頼み、先に帰ってきたのですが、体温が35度。かなり危なかったです。

横浜は今日もどんよりとしていて、どうも気分もすっきりしません。

それでもお酒の紹介をします。
山形県東田川郡庄内町余目 鯉川酒造 「亀治 好月 純米吟醸」です。


亀治 好月 純米吟醸



しっかりとした米の香りが立ち、うまさを期待させてくれるのですが、香りに日本酒くささは感じません。変に強い吟醸香もありません。

口に含むと、柔らかく、うまみのある味が口中に広がります。アルコールの強い刺激もなく、とても穏やかな味わいです。

そのせいか、お酒の味そのものがのどを超えることなく、たおやかに口中で味がこなれ、消えていく、そんな印象です。

日本酒そのものの味を楽しむ酒で、酒肴をあれこれ考える必要はありません。

また柔らかさの加減から、日本酒が飲める女性にも、何の抵抗感もなく受け入れてもらえるでしょう。

ただし、このお酒はとてもデリケートという印象も同時に持ちました。

季節を選ぶべき酒で、コクが深い分、どうも保存を間違えると乳酸菌に負けてしまうような雰囲気があります。酒屋さんでもしっかりと冷蔵保存をすべきでしょう。
また口明けから1週間以内の消費が必須と感じました。

わたし? 一日半で終わりです。


鯉川酒造(山形県酒造組合のページ)
http://www.yamagata-sake.or.jp/cgi-bin/view/kura/kura_desc.cgi?id=29

好月
http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/sakaya-hayashi.com/g/303682/index.shtml


とうせん(當選)

2008-11-08 07:36:53 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。

昨日はちょこっとぱらついた程度の雨でした。
ときどき
今日も横浜は曇っています。午後からは雨になる模様です。

このところ連日で遅かったため、かなり疲れています。今日もこれから商店街診断のフィールドワーク。雨は降らないほうがいいんですがねぇ。上り予定は20時です。血圧がはっきりと上がっています。

それでも今日はお酒の紹介です。
群馬県藤岡市 松屋酒造 「手作りとうせん(當選) 純米大吟醸」です。
JAS有機栽培米100%使用とあります。


手作り とうせん 袋搾り中取り 純米大吟醸


あまり強い香りは立ってきません。木槽なのか麹室の香りなのか、何やら木の香りがしてきます。

酒質はやや強めで、独特の含み香と味があります。といってもアルコールの強い刺激ではなく、うまみが口に広がり、この酒の主張が伝わってきます。
うまみは口に残りますが、雑味もなく、余分な香りもすっと消えていきます。

稲穂の画は小沢玉宝作となっており、手をかけた印象も伝わってきます。


松屋酒造
http://tousenkura.jp/

手作りとうせん
http://tousenkura.jp/shizennnouhou.html


白龍 純米吟醸

2008-11-03 08:26:16 | お酒の紹介
横浜の中小企業診断士 中原央です。

昨日は雲が厚く、かなり陽が薄かったですね。

今日の横浜は曇りです。気圧の谷に入っているそうで、関東から九州の広い範囲にかけて雲が広がっています。夕方から夜にかけてはれとなるそうです。

明日はある商店街組合の診断調査なので、天候が回復してくれることを願っています。

さて今日もお酒を紹介します。
福井県吉田郡永平寺町 吉田酒造 「白龍 純米吟醸」です。



白龍 純米吟醸 子爵家コレクション


永平寺からは二つ目の紹介です。前に黒龍を紹介しましたが、この蔵も九頭竜川の伏流水を使って醸造しています。

とてもさわやかな、果実感の高い香りがあります。 含み香も軟らかく、非常に女性的な口当たりです。

口当たりも優しく、酒質の強さ、日本酒の刺激、アルコール感はほとんどありません。米の甘さが少しだけ出ていて、うまみが強く感じられます。

のど越しの雑味や残り味など全くなく、酒質も穏やかなので、日本酒に慣れていなくても楽しめるお酒だと思います。

精米歩合が50%なので、これで純米吟醸に入るのですが、大吟醸をうたわれても文句はありません。むしろ下手な大吟醸より、はるかに飲みやすく、酒のうまみもある、いいお酒に仕上がっていると評価できます。

レベルとしてはこの蔵で出している「白龍 純米吟醸 漫々」と同じです。


吉田酒造
http://www.jizakegura.com/index.html