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おうち映画(海外)を5本

2020年12月14日 | 映画(海外)
「ボストン・ストロング~ダメな僕だから英雄になれた~」
原題 STRONGER
2017年 アメリカ
【ムービープラス】

2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件で両脚の膝から下を失った実在の人物ジェフ・ボーマンの実話を映画化

ボストンマラソンに参加している恋人のエリン(タチアナ・マズラニー)がゴールする姿を見届けるためゴール付近にいたジェフ(ジェイク・ギレンホール)は爆弾テロに巻き込まれ病院に担ぎ込まれます
意識を取り戻した彼は「犯人を見た」と警察に協力
彼の証言を基に犯人が特定されると一躍ボストンのヒーローとして脚光を浴びます
ヒーローの親になりたがった母親(ミランダ・リチャードソン)はジェフの気持ちを思いやることもなくマネージャー気取りでマスコミの取材を受けるなど彼を利用しているとしか思えませんでした
一般人が突然にして時の人になるケースは多々ありますがジェフにはPTSDの症状がありますし義足をつけての辛いリハビリが待っているのですから勘弁してよ、だったはずです
でも、強く反発することもなく母親の意向に従うジェフはマザコンだったのかしら?
家庭環境の影響か、母と息子が依存し合っているようにも見えました
母親も最後には少し反省したようですが実に不愉快なキャラでした
救いはこれまでと変わらない態度でジェフに接する友人たち
それと妻となったエリンです
もうどうにもならなくなってジェフとエリンが大喧嘩になるシーンが印象的でした
エリンの妊娠を聞くも自分の状況を考えると喜べないジェフに「脚が無いから子育てできないのではなく、自分が子供だから子育てできないのよ!」と喚き散らすエリン
いい加減に母親から独り立ちして欲しいとずっと思っていたのですね
感動を呼ぶ逆境から這い上がるヒーローものかと想像していましたが全く違い見応えのある人間ドラマでした
    




「妻の愛、娘の時」
原題 相愛相親
英題 LOVE EDUCATION
2018年 中国、台湾
【Amazon Prime Video】

母の死を看取った学校教師のフィイン(シルヴィア・チャン)は母の遺言だと言い、田舎にある父の墓を移して両親を一緒に埋葬しようとします
自動車学校講師の夫シアオピン(ティエン・チュアンチュアン)とテレビ局に勤める娘ウェイウェイ(ラン・ユェティン)と連れ立って暫くぶりに父の故郷を訪れますが、父の最初の妻や彼女の肩を持つ村人たちの激しい反対にあいます

父という人が最初の妻を村に残して都会に出てフィインの母となる女性と同居したことがトラブルの発端です
中国の戸籍制度や婚姻制度が分からないので、始めのうちはフィインの空回り続きのドタバタを「そうなんだ」「大変だこと」と思いながら眺めている感じでしたが、物語が進むにつれ、最初の妻、フィイン、ウェイウェイの世代間の価値観の違いが浮き彫りになるも互いに理解を深めていく様が心にしみました
ついには、田舎のお婆さんは夫の骨を都会へ、都会の娘は母の骨を父の元へ、と考えます
父の問題が起きたことで、意思疎通が出来ていなかったフィインとシアオピンも自分たちを見直す機会が持てて、この先仲良く暮らしていけそうです
ラストに流れる楽曲の歌詞が切なくてホロリとなりました

現代娘ウェイウェイ役のラン・ユェティンさん、若い頃の山口百恵+上戸彩によく似ていて好感が持てました
    



「ロンドン、人生はじめます」
原題 HAMPSTEAD
2017年 イギリス
【Amazon Prime Video】

ホームレスの男性が一夜にして資産家になったという実話をもとに大人の恋を描いたロマンティックコメディ

ロンドン郊外のハムステッドで高級マンションに暮らすエミリー(ダイアン・キートン)は、夫がこの世を去ってからわかった浮気と借金、本音で付き合えない近所の人間関係、目減りする貯蓄にうんざりする毎日を送っています
ある日、屋根裏部屋から望遠鏡で外を眺めていると自然に囲まれた小さな家で暮らしているドナルド(ブレンダン・グリーソン)を見つけます
ここから先はお決まりの展開で、互いに惹かれあうエミリーとドナルド、2人に降りかかる災難や邪魔、何だかんだの後はハッピーエンドでオシマイ
タイトルも俳優さんの名前も忘れてしまったのですが、最後に主人公の女性が恋人の船に岸からジャンプするシーンで終わる映画を思い出しました
あれは何だったかなぁ

ダイアン・キートン、お年を召されても素敵です
それとガーデニングの国らしい素敵なお庭や自然風景が目の保養になりました
    




「リトルプリンス 星の王子さまと私」
原題 LE PETIT PRINCE
英題 THE LITTLE PRINCE
2015年 フランス
【Amazon Prime Video】

原作 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「星の王子さま」

アニメーションです
現代に生きる少女を主人公として設定し、原作の飛行士が老人となって登場
「星の王子さま」を語りながらその後も描く作品になっています

母と2人暮らしの少女は名門校の入学試験に合格するため学校の近くに引っ越し、母親から与えられた厳しいスケジュールの元で勉強漬けの毎日を送っていました
ある日、隣に住む年老いた飛行士と出会い、彼がかつて砂漠で不時着した時に出会ったという星の王子さまの物語を聞かされます

人は、大人になると大切なものを忘れてしまい、日常の忙しさに子どもの話を聞いていなかったりします
純粋な心を持つ少女と、大切なものを忘れないでいる隣家の老人の触れ合いを通して私たちに語りかけてくるも
それは『身近にいて寄り添ってくれる人を忘れないで大切にして』なのです

王道ですが心にストレートに訴えてくるものがあり映像も音楽も最高ですごく良かったです
    



「娘よ」
原題 DUKHTAR
英題 DAUGHTER
2014年 パキスタン、アメリカ、ノルウェー
【Amazon Prime Video】

パキスタン南部、カラコルム山脈の麓に暮らす多くの部族長の一人、ドーレットに嫁いだアッララキ(サミア・ムムターズ)には10歳になる娘ゼナブ(サレア・アーレフ)がいました
部族間の報復合戦が続き、相手側の老部族長を訪ねたドーレットは和平の交換条件としてまだ幼い娘を彼に嫁がせることを受け入れます
その事実を知ったアララッキはゼナブを守るため掟を破り、命懸けの逃避行を繰り広げます

途中出会ったトラック野郎の助けを借りて都会に暮らす実家の母の元を訪ね、祖母、母、娘の3人で一安心と思ったのですが執拗に追いかけてくる部族の男たちが…
物語の結末は悲し過ぎましたがトラック野郎が開かれた考え方の善人だったのは救いでしたし、今わの際まで娘を強く思う母の気持ちに心打たれました
現代に至っても本作で描かれるような因習が残され、部族間の抗争が繰り返されているのですね…

ストーリーとは別に、パキスタン山岳地方の自然風景と母娘を演じたサミア・ムムターズとサレア・アーレフの本当に美しかったこと
目の保養になりました^^
    


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