1971年 イタリア・フランス
原題 DEATH IN VENICE
ニュープリント版
ベニスを静養のため訪れたドイツの高名な作曲家アシェンバッハは滞在先のホテルで出会ったポーランド人の美少年タジオに心を奪われる
夏の終わり、コレラが蔓延するベニスで出会ってしまった『究極の美』
その瞬間、美の囚人となったアシェンバッハの苦悩と恍惚が始まった
冒頭の船のシーンで流れる
グスタフ・マーラーの交響曲第５番第４楽章アダージェットが老作曲家の孤独と黄昏を謳いあげており、ぐっと惹き込まれました
映像と音楽と美少年と、美少年を追い求める醜悪とも思える老作曲家
見事な芸術作品です
アシェンバッハが理容師に薦められるまま髪を染め、口髭を整え、化粧まで施され、街中でタジオを追い掛けたり、タジオの美しい姿を見つめながら最期を迎えるシーンは哀れです
タジオ一家やホテルの宿泊客たちの趣味の良い衣装や完璧な美しさが、残酷なまでに老作曲家の醜さを際立たせていますが、観終わってみれば、やはり美しさが印象に残った映画でした
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懐かしい映画のタイトルに惹き付けられ、コメントさせていただきます。
TV放映でこの映画を見たのが中学1年のとき。摩訶不思議な中年男性の恋心なんぞには目もくれず（ほぼ気付きもせず＾＾；）、ビョルン・アンドレセンの美しさと全編を流れるマーラーの曲ばかりが印象に残りました。
その頃はDVDはもとよりビデオすら家庭にはなく、原作の単行本やらブロマイド・ポスターなどを通販で購入。それなりに熱を入れた、懐かしい思い出が蘇りました。もう三十ウン年も前の話・・・もちろん今では作品のビデオも所持していますが、録画した後一度しか見てないかな。
もう中年の恋心も理解できますしね、また見直せば切なくなりそうです。
「ベニスに死す」は、いい映画でした。
こういった作品は、特に女性にはこたえられないでしょうね。
映画館で観ましたが、周りは女性ばかりでしたよ。中にはハンカチで目頭を押さえる人も・・・。
懐かしさとともに、大変静謐な作品でした。
これは若い頃観たら、アシェンバッハとタジオの落差に不愉快な気持ちが先走るだけで映画そのものの素晴しさに気づかなかったかもしれませんね
ホント、この年になってやっと理解できる映画です
静謐という表現がぴったりの作品ですね
私が観に行った時もほとんどが女性でした
ひとりだけ若い男性がいましたが、彼の感想を聞きたいものだと思いました
そこで声をかけたりしたら、それこそアッシェンバッハみたくなってしまいますが
^^;
今年はいろいろ私の所へもコメントやＴＢをいただきまして、ありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いいたします。
さて、この作品、私の所では年明けから公開になります。
私も懐かしくて、絶対見ようと思っていました。
遠い昔に見たこの作品。
今見るとどんな感じなのか。
楽しみにしています。
こちらこそ昨年は色々お話ができて嬉しかったです
今年もどうぞよろしくおねがいいたします
「ベニスに死す」
年齢を重ねたからこそ理解出来るようになった映画でした
たんぽぽさんの感想、楽しみにしていますね♪
あけましておめでとうございます！
私も今、駅伝を見ながらこれを書いています。
昨日も見ていましたよ♪
＞これは若い頃観たら、アシェンバッハとタジオの落差に不愉快な気持ちが先走るだけで映画そのものの素晴しさに気づかなかったかもしれませんね
ホント、この年になってやっと理解できる映画です
これ、すっごい解ります。
私は若い頃見て、あのお化粧したりするアッシェンバッハが哀れで滑稽で、見てられないよぉ～って思ったものでした。
しかしながら、自分が年取ってから見ると、その哀れで滑稽な所も許せる様になり？それどころか、共感出来る様な気持ちになっていました。見る時によって感想って変わりますよね～。大好きな映画です。
タジオの美しさは、映画の世界遺産だと思います。
柏原君には今後も活躍して欲しいです
中年男性のお化粧は惨めでしかありませんが、アンチエイジング全盛の今、その気持ちわかりますね
無理のあるアンチエイジングはいけませんけどネ
^^;