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宇江佐真理「今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話」

2023年04月03日 | あ行の作家


文春文庫
2013年1月 第1刷
2016年4月 第4刷
344頁

髪結い伊三次捕物余話シリーズ第9巻

江戸の大火で住み慣れた家を失ってから十年
伊三次とお文は新たに女の子を授かっていました
ささやかな幸せをかみしめながら暮らすふたりの気がかりは絵師の修行のため家を離れた息子・伊与太と、二十七にもなって独り身のままでいる不破龍之進の行く末でした


本巻で主に描かれるのは不破龍之進の結婚問題
龍之進坊ちゃん、ついに年貢の納め時です
お相手は、生まれは町人、鳶の娘で苦労をしながら生きてきた元気な女の子・徳江、龍之進の妹・茜と同い年と龍之進より一回り下です
短期間、武家の家に養女として暮らしたことはあるものの不破家に馴染めるのか心配しましたが、友之進もいなみも茜も徳江を気に入っているようで、多少の波風はあるでしょうが大事にはならず済んでいきそうです

絵師を目指すも先が見えず悩む伊三次の息子・伊与太
密かに伊予太に思いを寄せている茜
伊三次は、病で身体が不自由になった義兄の店を継ぐのか
伊三次とお文も早や中年といわれる年にさしかかり、主人公は次の世代に移りつつあるようです
しかし、年は重ねても、お文にはお座敷に上がり続けて深川芸者の気風を見せて欲しいです


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