こおろ こおろ
むかしむかし
天と地がはじめてあけた頃。
天の浮き橋に、イザギノミコトとイザナミノミコトの男女ニ神が立ち
神の矛をおろして
混沌とした海をかき混ぜました。
こおろ こおろ
とかき混ぜ
矛を抜いたとき
一滴のしずくが矛から落ちて固まり
ちいさなちいさな島ができました。
この島は
おのころ島と名づけられました。
そしてニ神はこのおのころ島に降り立ち、
次々と島国を作り、さまざまな神々を生みました。
それが今の日本の国の誕生です。
この神の降り立ったおのころ島が
今の淡路島なのです。
山も低く、牧場にぴったりの草原が続く
のんびりした島。
島を一周するのにほんの数時間の小さな島。
やさしく穏やかに
二人の神の国造りを守る
ちいさな愛の巣となったのでしょうか。